誰でも通るファクタリングはある?審査に通りやすくする方法と注意点
2026年10月22日
「誰でも通るファクタリングを利用したい」「銀行融資の審査に落ちたけれどファクタリングなら利用できるのか」と考えている事業者も少なくありません。
ファクタリングは融資とは審査の考え方が異なるため、銀行融資と比較すると利用を検討しやすいケースがあります。しかし、「誰でも通る」「審査なし」といったファクタリング会社が必ず存在するわけではありません。
ファクタリングでは、売掛金が実際に存在するのか、売掛先に支払能力があるのか、契約内容に問題がないかなどが確認されます。そのため、売掛債権の内容によっては審査に通らない可能性があります。
この記事では、誰でも通るファクタリングがあるのか、審査で確認されるポイント、審査に通りやすくする方法、悪質な業者を避けるための注意点について詳しく解説します。
誰でも通るファクタリングはあるのか
結論からいうと、「誰でも必ず通る」と保証されているファクタリングは基本的にありません。
ファクタリング会社は、利用者が保有する売掛債権を買い取ることで資金を提供します。そのため、売掛債権が存在しなかったり、売掛先から回収できる可能性が低かったりすると、ファクタリング会社にとって大きなリスクになります。
そのため、一定の審査が行われるのが一般的です。
「審査が甘い」「誰でも利用可能」「審査なし」などの広告だけを見て申し込むのではなく、実際の審査基準や契約内容を確認することが重要です。
ファクタリングの審査は何を見ているのか
ファクタリングの審査では、利用者自身の財務状況だけでなく、売掛債権や売掛先の信用力などが重要になります。
銀行融資では、借り手が融資を返済できるかどうかが重要な審査ポイントになります。
一方、一般的な買取型ファクタリングでは、売掛債権を買い取った後に、売掛先から代金を回収できるかどうかが重要です。
そのため、赤字や税金の滞納がある企業でも、売掛先や売掛債権の内容によっては利用できる可能性があります。
ファクタリングで確認される主なポイント
ファクタリングの審査では、さまざまな情報が確認されます。
売掛先の信用力
重要なポイントの一つが売掛先の信用力です。
ファクタリング会社は、買い取った売掛債権を最終的に回収する必要があります。
そのため、売掛先が安定した企業で、通常どおり支払いを行っている場合には、審査上プラスに評価される可能性があります。
一方、売掛先がすでに支払いを滞納していたり、倒産の可能性が高かったりする場合には、審査が厳しくなる可能性があります。
売掛債権が実在するか
ファクタリングでは、実際に存在する売掛債権を譲渡することが前提になります。
請求書だけが存在し、実際には取引が行われていないような架空の売掛債権は利用できません。
そのため、請求書だけでなく、契約書や発注書、納品書、入金履歴などによって取引の実態を確認される場合があります。
売掛金の支払期日
支払期日までの期間も重要です。
支払期日が近い売掛債権であれば、比較的早く回収できるため、ファクタリング会社にとって回収までの期間が短くなります。
反対に、支払期日がかなり先の売掛債権では、その分だけ回収までのリスクを考慮する必要があります。
過去の取引状況
継続的に取引している売掛先の債権は、取引実績を確認できるため、審査上評価されることがあります。
反対に、初めて取引する売掛先で取引実績がほとんどない場合には、追加資料を求められる可能性があります。
赤字でもファクタリングを利用できる可能性がある
ファクタリングでは、銀行融資とは審査の考え方が異なるため、赤字企業でも利用できる可能性があります。
銀行融資では、会社の利益や財務状況、返済能力などが重要な審査材料になります。
一方、ファクタリングでは売掛債権の回収可能性が重要になるため、自社が赤字であることだけを理由に利用できないとは限りません。
ただし、赤字なら必ず利用できるという意味ではありません。
売掛先の信用力が低かったり、売掛債権に問題があったりする場合には、審査に通らない可能性があります。
税金を滞納していてもファクタリングを利用できるのか
税金の滞納がある企業でも、ファクタリングを利用できる可能性があります。
融資では税金の納付状況が審査に影響する場合がありますが、ファクタリングでは売掛債権の内容や売掛先の信用力などが重視されるためです。
ただし、税金の滞納によって銀行口座や売掛債権が差し押さえられている場合などは、通常のケースとは状況が異なります。
また、税金の滞納を解消するためだけに高額な手数料のファクタリングを繰り返すと、かえって資金繰りが悪化する可能性があります。
個人事業主でもファクタリングを利用できる
ファクタリング会社によっては、法人だけでなく個人事業主を対象としている場合があります。
ただし、すべてのファクタリング会社が個人事業主に対応しているわけではありません。
個人事業主が利用する場合には、売掛債権の存在を証明できる資料や、継続的な取引実績などを用意しておくとよいでしょう。
審査に通りやすくするためのポイント
「誰でも通る」ファクタリングを探すよりも、審査で確認されるポイントを理解して、利用する売掛債権を適切に選ぶことが重要です。
信用力の高い売掛先を選ぶ
複数の売掛債権を保有している場合は、信用力の高い売掛先の債権を優先して相談する方法があります。
たとえば、長期間取引していて支払い遅延がない企業の売掛債権は、取引実績を説明しやすくなります。
必要書類を準備する
審査に必要な書類を事前に準備しておくことも重要です。
代表的な書類として、請求書、通帳のコピー、決算書、本人確認書類、契約書などがあります。
必要書類はファクタリング会社によって異なるため、申し込み前に確認しましょう。
売掛債権の内容を正確に説明する
売掛債権について不明確な説明をすると、審査に時間がかかったり、追加資料を求められたりする可能性があります。
取引先、請求金額、支払期日、取引内容、過去の入金実績などを整理して説明できるようにしておくとスムーズです。
複数のファクタリング会社を比較する
ファクタリング会社によって、手数料や審査基準、対応可能な売掛債権、契約条件などは異なります。
そのため、一社だけに決めるのではなく、複数社の条件を比較することも重要です。
ただし、同じ売掛債権を複数社へ重複して譲渡することは問題になるため、単純に同じ債権を掛け持ちで売却することは避けなければなりません。
「審査なし」「誰でも通る」という広告には注意
ファクタリングを探していると、「審査なし」「誰でもOK」「100%契約可能」などの広告を目にすることがあります。
しかし、ファクタリング会社が売掛債権を買い取る以上、通常は債権の存在や回収可能性などを確認する必要があります。
そのため、審査が一切ないことを強調する業者については、契約条件を慎重に確認したほうがよいでしょう。
特に、手数料以外の費用が多数発生したり、契約書の内容が不明確だったりする場合には注意が必要です。
ファクタリングの手数料だけで判断しない
ファクタリングを選ぶ際には、審査の通りやすさだけでなく、最終的にいくら受け取れるのかを確認することが重要です。
たとえば100万円の売掛債権をファクタリングする場合、手数料が10万円なら、単純化すると受け取れる金額は90万円です。
手数料が低い会社を選ぶことは重要ですが、契約時に別途費用が発生する場合もあるため、総額を確認する必要があります。
「審査が甘い」という理由だけで高い手数料の会社を選ぶと、資金繰りがさらに厳しくなる可能性があります。
ファクタリング利用時は契約内容を確認する
ファクタリング契約では、売掛先が支払えなかった場合に利用者がどのような責任を負うのかを確認することが重要です。
一般的なノンリコース型の買取ファクタリングでは、一定の条件のもとで売掛先の倒産などによる回収不能リスクをファクタリング会社が負います。
一方、買戻し義務などが設定されている場合には、実質的な貸付けと同様の機能を持つ可能性があります。
そのため、「審査に通るか」だけでなく、売掛先が支払えなかった場合の責任についても契約前に確認しましょう。
給与ファクタリングとは別に考える必要がある
「誰でも通るファクタリング」を検索する際には、給与ファクタリングというサービスに注意が必要です。
給与ファクタリングは、給与を受け取る権利を買い取ると称して個人へ金銭を提供するものですが、事業者向けの売掛債権ファクタリングとは性質が異なります。
金融庁は、給与ファクタリングについて、実態が貸金業に該当する場合があり、無登録で行われているものについて注意喚起しています。
事業者が資金調達を目的としてファクタリングを利用する場合は、企業間取引で発生した売掛債権を対象とする通常のファクタリングと区別して考えることが重要です。
誰でも通るファクタリングを探す前に確認したいこと
ファクタリングを利用する際は、「誰でも通るか」という点だけを重視するのではなく、自社の売掛債権がファクタリングに適しているかを確認しましょう。
特に、次のような点を確認することが重要です。
・売掛債権が実際に存在しているか
・売掛先からの入金実績があるか
・支払期日が明確になっているか
・売掛先に支払い遅延がないか
・手数料以外の費用が発生しないか
・契約書に買戻し義務などがないか
・最終的に受け取れる金額はいくらなのか
これらを確認しておけば、審査の通りやすさだけを基準にファクタリング会社を選ぶリスクを抑えられます。
まとめ
「誰でも通るファクタリング」というサービスを探している場合でも、実際には誰でも必ず審査に通るファクタリングが保証されているわけではありません。
ファクタリングでは、売掛債権の存在や売掛先の信用力、支払期日、過去の取引状況などが確認されるため、審査は基本的に行われます。
一方、一般的な買取型ファクタリングでは、銀行融資とは異なり、利用企業自身の赤字や財務状況だけで判断されるわけではありません。そのため、赤字や銀行融資の利用が難しい企業でも、売掛債権の内容によっては資金化できる可能性があります。
審査に通りやすくするには、信用力の高い売掛先の債権を利用する、必要書類を準備する、取引内容を正確に説明するなどの対策が有効です。
ただし、「審査なし」「誰でも100%通る」といった条件だけを強調する業者には注意しましょう。手数料や追加費用、買戻し義務、売掛先が支払えなかった場合の責任など、契約内容を確認したうえで利用することが大切です。
