車担保融資!自動車を担保にしてお金借りる方法

2023年4月12日

車を担保にしてお金を借りることを「車担保融資」とか「車で融資」などと言います。
自動車という価値の高いものを担保にしてお金を借りる仕組みなので、一見とても合法的に感じられますが、その裏には危険とも言えるリスクも潜んでいます。
車を担保にしてまでお金を借りたいというくらいなので、車で融資の利用者はブラック状態で消費者金融で断られたなどの信用情報が非常に悪い人も多いです。
そういった人たちの心理をわかった上でつけこんでくるような悪質な業者もいるので、街なかで見かける「乗ったまま融資!」みたいな看板の電話番号に安易に連絡してお金を借りるのはやめてください。

車を担保にお金を借りるとは?

そもそも、車を担保にお金を借りるということがピンとこない方もいらっしゃると思います。車担保の借り入れを例えると、質屋に車を預けてお金を借りるようなイメージです。
車担保の貸金業者は、利用者の車を査定して価値に見合った金額を貸してくれます。例えば車に200万円の価値があれば限度額が200万円になると言う感じです。
車の価値は借り入れ期間中にも下がるので、実際の融資額は価値の低下を想定してもっと低い金額になりますが、車というきちんとした担保があるため金融ブラック状態であっても返済能力があればお金を借りることができます。

車担保融資は2パターンある

車担保融資には、「預かり融資」と「乗ったまま融資」の2つがあります。

車担保融資の「預かり融資」

預かり融資は、車を業者に預けてお金を借りる方法です。契約をしてから完済するまでの間は車を融資会社に預けることになるため乗ることができません。

■■ 預かり融資のメリット ■■
一切乗ることができないからこそ事故などの車のトラブルも起こさないと言うメリットがあります。また、車担保融資業者としても預かり融資の方がリスクが低いので、乗ったまま融資よりもより高い金額を借りることができます。
車が複数台ある人や、使っていない車があるけど売却するのは困る・・・といった場合に向いている方法になります。

■■ 預かり融資のデメリット ■■

車を預けている間は完全に名義が車担保融資業者に移ることになります。
万が一悪質な貸金業者に当たってしまい勝手に車を売却されてしまったとしても、あなたの車を勝手に売ったわけではなく、悪質業者が自分たちの車を売っただけということになるので違法にはならないんです。
車を預けて名義変更も行う以上、こういったトラブルが絶対におこらないという保証はどこにもありません。

車担保融資の「乗ったまま融資」

乗ったまま融資は、車を業者に預けることなくお金を借りる方法です。お金を借りている間も車を使うことができるので、生活や仕事にどうしても車が必要という方も車融資を受けることができます。

■■ 乗ったまま融資のメリット ■■

乗ったまま融資の最大のメリットは、やはり車を自由に使うことができるということです。
車を所有している人というのは必要だから持っているわけなので、使えないと困るというのは当然のことです。
しかし、車を預けなくても良いというところは本当に大きなメリットなのですが、乗ったまま融資はデメリットも大きい借り入れ方法になります。

■■ 乗ったまま融資のデメリット ■■

まず、お金を借りている間は車の名義が貸金業者に変えられてしまうので、車が完全に車担保融資業者のものとなります。つまり、利用者は他人の車を借りることになるわけです。
車検証は預かられてしまうので、車検証を車に搭載していない状態で車に乗ることになります。もしも検問にあったら?と考えると不安になりませんか?
車検証を載せずに車に乗ることは道路運送車両法の第66条第1項に反します。

乗ったまま融資では、車担保融資業名義になった車を利用者がリースするという形で乗り続けることになります。
そのためリース料などを引かれた金額しか借りることができないので、融資額は実際の車の価値よりも大幅に値引きされた金額になります。
それから、担保としている車に乗ったことで万が一事故にあってしまったらどうなるのかと考えただけでも不安になります。
乗ったまま融資はデメリットも大きいですしハイリスクな借り入れ方法となりますので、はっきり言ってオススメはしません。

車担保融資は即日でお金を借りることができる?

車担保融資は即日でお金を借りることもできます。
まずは電話で問い合わせることになるのですが、車検証に記載されている内容を伝えるだけで大まかな査定額が出るので、あとは実際に車を査定して金額が決定されることになります。
融資までのスピード対応は消費者金融以上で、来店して契約書を書いてお金を受け取るまでに30分程度しかかからないケースもあります。

ただし、車で融資はカードローンと比べると必要書類が多いので、即日でお金を借りるためには書類を全て揃えておかなければいけません。
ちなみにカードローンなら、50万円以下の借り入れの際は本人確認書類だけでOKというケースがとても多いので、現住所が記載されている運転免許証があればそれだけで大丈夫です。
大手消費者金融ならスマホで写真をとってアップロードできるのでコピーすら要りません。

車担保融資でお金借りるのは危険?問題点をピックアップ

名義変更をして車を預けたり、車検証のない車に乗り続けることのリスクはあるものの、車を担保にお金を貸すこと自体は違法ではありません。
しかし車で融資はギリギリ違法ではないというだけで、まっとうな方法というわけでもありません。

車担保融資は手数料が高い

消費者金融などの個人向け無担保融資で手数料を取られることはまずありませんが、車担保融資は名義変更の手数料(法外な金額です)、車の保管料、リース料金など、なんだかんだと理由をつけて手数料を取られるケースが非常に多いです。
手数料も車担保融資業者の儲けのひとつとなっていることはまず間違いないでしょう。

いつ車がなくなってもおかしくない

預かり融資では名義が車担保融資業者に変えられるうえに車そのものも預かられることとなります。契約書には利用者の実印が押してあるので、自らの意思で名義変更をして車を預けたということになります。
車融資の返済が滞った場合、いつまで待ってくれるかは車担保融資業者次第となるので、すぐに売却されても文句は言えないのです。

保険や税金は利用者負担

車を預けている間も税金は発生しますし自賠責や保険料の支払いも必要になります。名義は車担保融資業者であっても、支払いはお金を借りている本人負担となります。
これらの費用は通常は車の持ち主である名義人が負担すべきものなので、不信感を抱いてしまいます。

ローンを組むことになる?

車担保融資業者の中には、ただ単純に車を担保にしてお金を貸すのではなく、業者が1度完全に車を買い取って、利用者がローンを組んで支払うことで実質的な返済とするケースもあります。
買取での儲けも出ますし、ローンの利息でも儲けることができるので車担保融資業者にとってはうまみのある商売ですが、債務者にとってはお金を借りるためにローンを組むという訳のわからない契約になってしまいます。
こういった手の込んだ方法で儲けを出そうとする車担保融資業者はヤミ金などの違法業者である可能性も非常に高いです。

リース料が発生する?

乗ったまま融資ならお金を借りている間も車に乗り続けることができます。利用者本人はこれまで通り自分の車に乗っているイメージかもしれませんが、実際は大きく異なります。
乗ったまま融資は、車担保融資業者のものとなった車を利用者が借りる(リースする)という形になります。利用者は他人名義の車を借りている状態なので、借りるならリース料を払ってねとなるわけです。

まとめ:車担保融資でお金を借りない方が安全

車を担保にしてお金を貸すことそのものに違法性はありません。しかし、車担保融資業者の中には正規の業者もあるのですが詐欺まがいのことを行なっている業者もいます。
担保をつけるのに金利は高いし、高額な手数料や利用料が発生するケースもあるので、非常にリスクの高い借り入れとなる可能性もあります。ただ単純にお金が欲しいから車で融資を利用しよう!と考えるのはやめておきましょう。

全くオススメしませんがどうしても車担保融資でお金を借りないといけないなら、最低でも気になる車担保融資業者が金融庁と日本貸金業協会に登録されていることを確認してください。
※日本貸金業協会への登録は任意となりますが、登録業者の方が信頼できます

リース契約を持ちかけてくるような貸金業者は避けること、できれば乗ったまま融資ではなく預かり融資を選んでお金を借りるようにしてください。
でも、車を預けても良い状態であれば、売却してしまった方がより多くのお金を手にすることができますし、そもそも借金を抱えることもありません。
車を担保に・・・と考えているならば、ぜひ売却も視野に入れてみてくださいね。