日本政策金融公庫延滞ありで融資を受けることができた事例をご紹介
2023年8月31日
過去に返済遅延があっても300万円の資金調達に成功した事例!
足場の施工会社が、新規事業資金で300万円の融資をうけた事例をご紹介いたします。
今回、300万円の融資をうけることができたIさんですが、過去に日本政策金融公庫からの借入の返済をかなりの回数延滞させた時期がありました。
過去の失敗から融資は無理だとあきらめていたIさんでしたが、なにか可能性はないかと専門家に相談することにしました。
そんなIさんが融資を受けることができた事例です。
今回の融資のポイントは次の3つです。
①過去に延滞した経緯
②現在の堅実な経営状況
③新規事業の実績
過去に延滞した経緯
過去に支払いが遅れるなど信用情報に問題があれば、融資をうけることは厳しくなります。
過去に日本政策金融公庫で延滞が続いた経緯があれば、日本政策金融公庫から融資を受けることは相当厳しくなります。
Iさんは過去に日本政策金融公庫でかなりの回数延滞をしていましたが、遅れながらも完済していました。
個人事業だった当時は仕事も安定せず、子育てでお金がかかる時期でもあったため、資金が回らず支払いが遅れていたそうです。
どこまで考慮されているかは分かりませんが、過去の支払いに問題があった場合に、その理由や経緯は確認されます。
やむを得ない理由である場合に、帳消しとはいきませんが、それが理由で審査をしてもらえないとい言うことはありません。
また、完済していたので今回の融資申込を受け付けてもらえたのだと思います。
現在の支払いの状況
過去の返済遅延で相当不利な状況から融資申込となったIさんの会社の業績は、決して良くはないものの堅実な経営をしていることが分かる決算内容でした。
会社として借入もなく、毎期利益も着実に出ていました。
また、過去の失敗を踏まえて、現在は会社も個人も支払い関係は遅れることなく支払いをしていました。
こうした、現状の堅実な経営や生活をしていたことは融資で評価されています。
新規事業と実績
Iさんの会社は堅実な業績でしたが、このままでは横ばいの業績かジリ貧となる可能性があったため、会社の成長に向けて新規事業を始めていました。
足場の施工を主な事業としていましたが、加えて関連する施工もやるようになりました。
これまでの取引先との関係性を活かした事業展開で集客面の強化のためにフランチャイズにも加盟していました。
こうした取り組みで、新事業の売上も半年以上の実績ができていました。
売上は増加傾向にあり、今回は業容拡大のための設備投資に必要な資金の融資申込をしました。
専門家との打合せで、安定した既存事業と成長の可能性のある新規事業の事業性などを書類にまとめ、設備投資によってさらに業績が良くなることをまとめました。
過去の失敗を踏まえて、現状や今後の見通しを示すことができたことは、融資で評価されました。
まとめ
基本的に過去の借入返済の延滞が多いい場合や、特に日本政策金融公庫で過去の延滞が多かった際には日本政策金融公庫からの融資は難しくなります。
しかし、延滞時の状況やその後の経緯と、現在の状況から融資の可能性がある場合もあります。こうした場合に、可能性の有無などを含めて専門家に相談するのが良いでしょう。
以前の状況や、現状について専門家によるヒアリングを受けて、融資申込資料などを揃えて作成することで、融資に通る可能性は高まります。