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皆さんは、「ソフト闇金」という言葉を聞いたことはありますか？

ソフトと聞くと、なんとなく安心な気もしてしまいます。

今回は、ソフト闇金でビジネスローンを組むとはどういうことか、解説したいと思います。

ソフト闇金にビジネスローンでオススメの優良業者はない

大前提としてそもそも闇金は収入は多いけど職業的に不安定で特殊な人が利用する業者です。

例えば夜の水商売や風俗業などに従事している方、暴力団関係者で反社会的勢力と認定されている人など、銀行や大手金融会社からは他社借入の有無など無関係にどうしても借りられない人たちです。

こういう人たちは致し方ない事情のため、高金利を承知の上で闇金からお金を借りています。

ソフト闇金とは、返済の取立てが厳しい闇金とは一線を画した顧客対応がソフトな闇金と言われています。

ネットでほんの少し調べるだけでも、
ソフト闇金を優良ランキング形式で紹介するサイトもネット上では見つかりますが、そういったサイトもソフト闇金業者やその関係者が運営している疑惑が指摘されており、決して公平で信頼できるものではありません。

ソフト闇金は正規の金融業者から借金を重ねてスーパーブラック・超ブラックで借りられなくなったといった、ある意味でお金にだらしない甘い認識の一般人が気軽に利用すべき業者ではなく、そうした方にオススメできるソフト闇金もありません。

ソフト闇金は違法業者でありながらネット上で堂々と営業活動をしているため、正規の貸金業者と勘違いする人もいるようです。

ソフト闇金がソフトなのは最初だけ

ソフト闇金は借入の申込時や問い合わせなどは正規の貸金業者と変わらない雰囲気だったり、よりフランクで話しやすいところさえあります。

最初の対応がソフトなのがソフト闇金と言われる所以でしょう。

しかし借入条件は基本的に利息制限法で定める法定利息（年率20％の上限）を超えており非常に厳しいものになっています。また借り逃げや借りパクを防ぐために様々な連絡先や個人情報を要求してきます。

もちろん返済がキツくなり支払いに遅れるようなことがあれば、ソフト闇金もソフトな対応はしてくれません。

督促の電話はご自身の携帯だけでなく会社にも掛かってきますし、家族や友人にもLINEなどでヤミ金での借入が知られることになります。

ソフト闇金は月1返済でOK？

月1返済OKのソフト闇金はあるが返済額がバカ高くなる
ヤミ金ではトイチ（10日で1割）やトサン（10日で3割）といった短い支払いサイクルと利息の取り決めが行われることが多いですが、月1返済がOKのところも増えています。

10日で返済ではお金のやりくりに困るけど、月1返済OKなら給料日を跨いだ支払いができるのでありがたいと考える方もいるでしょう。

しかし、正規の貸金業者でも借入日数が長いほど利息の支払い総額は多くなります。

ただでさえ高金利のソフト闇金で月1返済OKであれば30日分の利息が発生し、相当な額の支払いを覚悟しなくてはいけません。

月1返済OKとしているソフト闇金も、月1返済を求める顧客には給与所得者が多く督促しやすいカモなのを熟知した上で月1返済に対応しています。

1ヶ月後に借入額の1.5倍や2倍となる返済を迫られることもあります。

ソフト闇金から10万円借りて1ヶ月後に返済が15万円、20万円となっても返済は可能でしょうか？

月1返済OKのソフト闇金だったとしても、法外な金額の返済を迫られることに変わりはありませんので、全くおすすめはできません。

ソフト闇金は督促のために勤め先確認をなしには絶対しない

ソフト闇金は貸金業登録をせずに貸金業を営む違法業者なので、返済能力の調査など貸金業法による義務それ自体は無視してお金を貸すこともできます。

しかし法律による決まりなどではなく、督促のためという実務的な理由でソフト闇金は在籍確認を完全になしにはできないのです。

在籍確認なしのソフト闇金で借りたい人の中には、現在無職で勤務先が存在しないため在籍確認ができない人もいるでしょう。残念ながら無職ではソフト闇金でお金を借りることも難しいです。

ソフト闇金は高金利ゆえに返済が追いつかなくなる債務者も多く、督促の連絡先の確保は必須です。ソフト闇金はソフト闇金だからこそ在籍確認なしにはできないと覚えておいてください。

ソフト闇金の前に中小消費者金融・街金で借りれるところを見つけよう

ソフト闇金に手をだす前に考えたいのが、いわゆる街金（正規の中小消費者金融）の利用です。

金融庁の発表によると、令和5年7月末時点で正規の登録貸金業者は全国で1,538業者あります。

もうどこからもお金を借りられない。ヤミ金で借りるしかないといっても、1,538ある正規の貸金業者すべてに借入を申し込んで審査落ちした人はいないでしょう。

法外な利息の支払いを要求されるソフト闇金に手を出して今よりさらに生活が疲弊してしまう前に、法定利息で借りれる全国の街金で借りれるところをあたるべきです。

日本貸金業協会に加盟していない正規の貸金業者もある

日本貸金業協会の統計資料によると、令和5年9月時点で日本貸金業協会に加盟している貸金業者（協会員）は全国で1,018業者あります。

金融庁の発表する貸金業者の数（1,538業者）より協会員の数が500業者ほど少ないことがわかります。

日本貸金業協会は貸金業者へのさまざまな支援・指導を行っていますが、協会への加盟自体は任意であり、法律で義務付けられたものではありません。

そのため全国には日本貸金業協会に加盟していない正規の貸金業者も500業者ほど存在しているのです。

こうした正規の貸金業者であれば、書類提出や電話・来店での状況ヒアリングといった慎重審査により、収入はあるのに奨学金返還の滞納・延滞でどこからも借りれないといった超絶ブラックでも借りれるケースは時々あるようです。

ソフト闇金の優良ランキング業者を探す前に、こうした正規の貸金業者の存在にも注目してみるべきでしょう。

まとめ

今回は、ソフト闇金でビジネスローン組むことの危険性についてわかる記事になったのではないかと思います。
「ソフト闇金」と聞くと、単なる闇金ではなく、優しそうなイメージをしてしまいますが、その名前や、HPなどの甘い文言で判断する前に、
まず他の資金調達の手段を考えてください。
もちろん優良な業者も中にはあると思いますが、ごく少数です。
ソフト闇金に限らず、他の調達手段でも、安易に決断せず、慎重に業者選びをすることをお勧めします。

最後までお読みいただきありがとうございました！