スモールビジネスとは? 副業から始めるべき?
2023年4月27日
今、スモールビジネスを起業する人が増えています。スモールビジネスには、オンラインやコンサルタントのサービスなど、様々なものがあります。また、スタートアップなどスモールビジネスと似ているようで違うビジネスもあります。
ここでは、スモールビジネスの定義やメリット、趣味やアイデアのスモールビジネスへの活かし方、利益率や経営方法などについて、例を挙げて解説します。
スモールビジネスとは?
はじめに、スモールビジネスとはどのようなものか見ていきましょう。
スモールビジネスの定義とは?
スモールビジネスとは、言葉のとおり、小規模のビジネスのことです。個人の裁量で仕事をすることが多く、個人事業主、フリーランス、小規模事業者などが含まれます。会社から独立し、自分ひとりで仕事をしているケースなどもスモールビジネスになります。
ベンチャーやスタートアップとの違いは?
スモールビジネスと似ている言葉に、ベンチャーやスタートアップがありますが、両者は事業の規模や市場が異なります。
ベンチャーは、今までにないサービスの提供や商品の販売によって急成長する企業を指します。また、スタートアップは革新的な技術等を用いて新しい市場で起業し、事業を行うことを指します。
スモールビジネスのメリット・デメリットは?
スモールビジネスをはじめるためには、そのメリットとデメリットを理解しておく必要があります。スモールビジネスのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
スモールビジネスのメリット
スモールビジネスのメリットには、次のようなものがあります。
■ 少額の資金で起業できる
■ 自分の力で事業を成長させられる
■ 自由な働き方ができる
スモールビジネスは、起業するのに大きな資金は必要ありません。そのため、起業しやすいメリットがあります。また、個人の力が事業に影響を及ぼすため、経営者の力次第で、ビジネスを広げることができます。また、フリーランスであれば、場所や時間を選ばず仕事をすることも可能です。
スモールビジネスのデメリット
スモールビジネスのデメリットには、次のようなものがあります。
■ 収入が安定していない
■ 第三者の信用が低いこともある
スモールビジネスでは、会社員のように、毎月安定した収入があるとは限りません。特に、起業当初は仕事がないこともあります。
また、規模の大きな企業と比べると、銀行などの金融機関や取引先などの第三者の信用が低いこともあり、融資が受けられなかったり、受けられる融資の金額が低い、あるいは取引を断られたりすることがあるといったデメリットがあります。
スモールビジネスに向いている業種は?
スモールビジネスに向いている業種には、次のようなものがあります。
オンラインを使ったサービス
インターネットの普及に伴い、オンラインを使ったサービスも増えています。ネットショップのような商品の販売でなくても、プログラミングや執筆業などの仕事、ユーチューバーやアフィリエイトなども、スモールビジネスのひとつです。
コンサルタント
コンサルタントとは、自分の得意分野を他社に教えたり、指導したりする仕事です。コンサルタントは高いスキルが必要になりますが、個人の力で仕事ができるので、スモールビジネスに向いています。
スモールビジネスを成功させるポイントは?
スモールビジネスを成功させるには、6つのポイントがあります。
1. 手元に資金を準備しておくこと
多くの起業家が「起業前にしておけばよかったこと」として「資金の準備」を挙げています。
開業資金は「自己資金でまかなう」、「金融機関から借り入れる」、「友人知人から借り入れる」など複数の調達方法がありますが、やはり本業を続けながらリスクを少なくスモールビジネスをはじめるには、自己資金で「開業資金」、「緊急時に対応できる資金」を用意しておく状態が理想的でしょう。
ほぼお金がかからないスモールビジネスもあるかと思いますが、お金の切れ目が事業の切れ目。100万円ほどの自己資金(貯蓄+毎月の給与等のキャッシュインのうち事業投資に回せる額)があれば、スモールビジネスのスタートには少し安心感があります。100万円であれば仮にロスしたとしても、今後も会社員生活を続けて毎月の給与のうち5万円を20か月その穴埋めに回せば戻ってくる…と考えれば損切りの範囲内にもおさまるのではないでしょうか。
2. 手がかからないビジネスモデルであること
本業を続けながらスモールビジネスを続けていくには、あまりに「手がかかる」事業だとすぐに継続が難しくなります。FXなど、平日の本業勤務時間中も市場の変動が気になってしまうような事業や、自分でひとつひとつを手づくりし、かつ利益の少ない製作物の内職などは継続が難しい事業になります。
「あまり手がかからない」、言い換えると初期に開発工数はかかったとしても、利益を生む段階ではあまり手をかけなくてよい事業は一人で「小さくはじめて拡大させる」スモールビジネスには向いています。たとえば、アプリ開発やLINEスタンプ制作を行い、マーケットで売ってみるといったものなどです。
「手がかかる」例として紹介したFXやひとつひとつを手づくりして売るビジネスも、発想を転換すればスモールビジネスとして成功させられます。「為替市場を自分でずっと見ていなくても事業が回るような仕組みをつくる」、「手づくりの制作物の利益率を高くし、ブランド化してインターネット販売の仕組みをつくる」などです。
スモールビジネスを成功させていくうえでは細かく障壁となる部分を少しずつ改善し微調整していく作業がとても重要になります。やりたいことが「手のかかるビジネスモデル」だった場合、逆に「それをどう改善するか」を考えると世の中に新しい価値を提供するビジネスモデルを創出できる可能性があります。ぜひご自身のやりたいことはビジネスモデルとしてとらえるとどうなのかを考えてみましょう。
3. 高い利益率の仕事をすること
スモールビジネスでは、仕事ができる量が限られています。その中で、事業を成功させるためには、利益率が重要です。高い利益率の仕事であれば、少ない仕事で多くのもうけを得られるので、事業の継続や拡大が可能になります。
4. 趣味を活かした仕事をすること
趣味を活かした仕事をすることも、スモールビジネスを成功させるポイントのひとつです。趣味を活かした仕事とは、他者よりもその分野の知識に長けている場合が多く、差別化ができます。また、「好き」を仕事にすることで、長くその仕事を続けることも可能です。
スモールビジネスで何を仕事にするのか迷っている場合は、趣味を仕事にすることを考えてみましょう。
5. アイデアを枯渇させないこと
スモールビジネスでは、新しいアイデアを出し続けることが重要です。新しいアイデアを出し続けることで、市場で埋もれることなく、存在感を示せます。アイデアを枯渇させないためには、雑誌やニュース、SNSなど様々な媒体のものに触れ、常にアイデアを探す必要があるでしょう。
6. 市場のニーズや競合を調査しておくこと
「好き」、「やりたい」だけではじめても市場に求められていないと事業としては成り立ちません。下記のポイントを参考に、市場・競合調査、売上予測などはあらかじめ立てておきましょう。
チェックポイントの例
・市場規模はどのくらいか?
・競合は既に存在するか? 競合の規模・強み・弱みは何か?
・今からはじめる事業を競合と比較した場合の優位性は何か?
・リスクや脅威は何か?
・その市場の海外と日本の違いは何か?
(海外と日本の違いがビジネスチャンスになりうるため。海外 → 日本、もしくは日本 → 海外 へのビジネスモデルの輸出入など。)
スモールビジネスは副業からはじめるべき?
「賃金・給与収入」と「転職・起業など仕事の変化」の相関関係を調査研究したセントクラウド州立大学のモニカ・ガルシア・ペレス教授らによると、新しい事業をはじめた(=起業した)人たちのうち、給与収入がある人たちのほうが給与収入のない人たちよりその事業を長く継続させられる傾向があるとのことです。このことからも、スモールビジネスは副業からはじめるべきだとわかります。
やはり、新規事業をはじめるにあたっては開業資金だけではなく、予測していなかった出費も多くなりがちであること、そして計画通りには利益が出せないことなどから別の安定した収入源が頼りになる場合があるのでしょう。
スモールビジネスで無理なく起業しましょう!
スモールビジネスは、少額の資金から起業することができるため、比較的起業しやすいものになります。また、スモールビジネスなら、最初は副業として起業することも可能です。
事業を成功させるためには、まず思い切って起業することが必要です。スモールビジネスで無理なく起業しましょう!