法人口座開設に信用金庫を選ぶ理由とは?|信用金庫で法人口座を開設するポイントを解説

2024年11月2日

起業すると、取引先となる金融機関の選定が必要となります。一般的には、近場の銀行などが候補に挙がりますが、起業に伴う口座開設は預貯金以外のサービスを利用する機会も出てくるため、金融機関のサービス内容や特徴を確認したうえで選択すべきです。

銀行、信用組合、信用金庫など、金融機関にも種類がありますが、今回は信用金庫の特徴について見てきます。信用金庫が起業家にとって、どのようなメリットがあるのかに加えて、主な信用金庫の特徴や法人口座の開設方法などをご紹介します。

信用金庫とは?

信用金庫とは、1951年に信用金庫法施行によって誕生した金融機関です。地域から集めた資金をその地域に属している中小企業や個人に還元することで、地方創生の役目を担っています。
地域密着型の金融機関であることから、大都市ではなく地方都市に集中しているのが信用金庫の特徴です。また、店舗数は、ピーク時であった1998年度の8,673店舗から、2019年度には7,237店舗と縮小が続いているものの、各地域のコミュニティと根強い繋がりを持っています。

銀行との違い

信用金庫と銀行は、機関を設置する際の「根拠法」自体が異なります。
信用金庫は、地元の中小企業や個人経営者とのつながりを深く持ち、地域の発展を目的とした非営利組織です。
一方、銀行は、営利を追求した株式会社であり、大企業を含む日本全国の企業を取引相手としています。

信用金庫を利用する場合は下記のような条件に適合しなければいけません。
・信用金庫の営業地域に住所を持っている者
・信用金庫の営業地域に住所を持つ事業所
・従業員が300人以下

信用金庫を利用すると起業家にどのようなメリットがあるのか?

信用金庫は、同じ地域の中小企業や個人経営者といった規模の小さい事業者を取引先としていることから、起業家にとっても利用するメリットがあります。
また、銀行と異なり顧客である会員の範囲を限定的としているため、有益なサービスを受けられるのも信用金庫の魅力です。

ベンチャー企業でも融資を得やすい

信用金庫のメリットは、創業したばかりのベンチャー企業でも融資を受けやすいことです。
三大バンクをはじめとした銀行は、企業に対してお金を貸し出すことで、利益を生み出すため、信用度の高い大企業をメイン顧客としています。

一方、地域密着型の信用金庫は、地域の繁栄を狙いとしていることから、小規模の企業であっても前向きに融資を検討してくれます。とはいえ、すべての企業が融資を受けられるというわけではなく、経営状況や事業計画などの審査を通過しなければなりません。

地元や地方で事業展開をしやすい

出身地である地元や地方での事業展開を検討している起業家にとって、信用金庫は強い味方となります。地域の発展を目的とした信用金庫は、日本全国に店舗を持つ銀行と異なり、ある特定地域の企業のみを顧客としているためです。

また、信用金庫は、地域と深く繋がりを持っているため、事業を拡大する際のメソッドや経営方針の相談を積極的に行ってくれます。その地域に馴染がないベンチャー企業も信用金庫との関係性を早期につくっておくことで、事業展開をしやすくなるのがメリットです。

会員限定のサービスや優遇を受けられる

信用金庫の会員になることで、独自のサービスや優遇を受けられます。たとえば、地元で起業をしたい方への創業支援や、地元で成功するために必要な提携先のリサーチなどがあります。

さらに、信用金庫によっては、会員専用の金融商品の販売や金利の優遇なども行っており、小さい会社でも事業を進めやすくなります。

信用金庫で法人口座を開設する際のポイント

銀行と同じように信用金庫でも法人口座を開設するためには、所定の手続きが必要となります。近年、金融犯罪が多発していることから、本人確認の徹底や口座開設の審査に時間がかかる傾向があります。スムーズに口座開設手続きを済ませるために、あらかじめポイントを把握しておきましょう。

必要書類

信用金庫で法人口座を開設する際に、書類を準備する必要があります。信用金庫によって多少の違いはあるものの、主な書類としては以下4点です。
・履歴事項全部証明書
・印鑑登録証明書
・口座開設担当者の公的な本人確認書類
・事業代表者の公的な本人確認書類
発行日の日数が定められている書類もあるため、口座開設を希望する信用金庫の案内を十分に調べておきましょう。

事業内容の説明

必要書類とともに、自社事業を説明できる準備をしておきましょう。どのような目的で法人口座を開設するのか、今後どういった事業展開を検討しているのかを書類や口頭で、信用金庫の担当者の方に伝える必要があります。

また、事業所への訪問や面談が行われるケースもあるため、説明した内容と実際の事業に相違がないように注意しなければなりません。信用金庫による審査の結果、口座開設が断られる場合もあります。

口座開設までの日数

信用金庫で法人口座を申請したあと、店舗の担当者によって審査が行われます。具体的な日数は定められていないものの、1~2週間を目安としている信用金庫が多いです。書類に不備があったり事業内容に相違があったりすると再審査を要するため、すぐに口座を必要としている方は早めに準備をしましょう。

自社事業と親和性のある信用金庫を選ぶ

信用金庫は、地域に根差した活動を行っており、ベンチャー企業から中小企業まで幅広い顧客をサポートしています。 それぞれ独自性があるため、営業エリアの確認や自社がどのようなサービスが受けられるかを検討してみましょう。