財務体力チェックで会社の「持久力」を見える化しよう
2025年12月30日
企業経営において重要なのは、売上や利益の大きさだけではありません。
不測の事態や景気変動に耐えられるかどうか――つまり**「財務体力」**が、会社の将来を大きく左右します。今回は、自社の財務体力を簡単にチェックするポイントと、その活かし方について解説します。
財務体力とは何か?
財務体力とは、
「資金繰りの安定性」「負債への耐性」「赤字に耐えられる力」
といった、企業の経済的な持久力を指します。
たとえ黒字であっても、手元資金が不足すれば倒産リスクは高まります。反対に、一定の財務体力があれば、一時的な売上減少や投資局面でも冷静な判断が可能になります。
まずはここから!財務体力の基本チェック項目
① 手元資金(月商何か月分あるか)
現金・預金残高が月商の3〜6か月分あるかは重要な目安です。
1か月未満:資金繰り要注意
3か月以上:一定の安全圏
6か月以上:財務体力は比較的強い
突発的な支出や売上減少にどれだけ耐えられるかを示します。
② 自己資本比率
自己資本比率は、会社の安定性を示す代表的な指標です。
10%未満:財務基盤が弱い
20〜30%:平均的
40%以上:財務体力が高い
借入に依存しすぎていないかを確認しましょう。
③ 借入金の返済負担
借入金の年間返済額 ÷ 営業キャッシュフローをチェックします。
返済が利益・キャッシュフローを圧迫していないか
元本返済に無理がないか
返済余力がなければ、財務体力は低下していきます。
④ 固定費の重さ
売上が減っても必ず発生する固定費(人件費・家賃など)が高すぎると、財務体力は弱くなります。
固定費比率が高い
売上減少時にすぐ赤字になる
この場合は、事業構造の見直しも必要です。
財務体力チェックを経営にどう活かすか
財務体力を把握することで、次のような判断がしやすくなります。
新規投資や設備投資をしても大丈夫か
借入を増やす余地はあるか
コスト削減や資金調達を急ぐべきか
数字で現状を把握することで、「感覚的な経営」から「根拠ある経営」へと一歩進むことができます。
定期的なチェックが会社を守る
財務体力は一度確認して終わりではありません。
決算時だけでなく、四半期や月次でチェックすることで、リスクを早期に察知できます。
財務体力チェックは、倒産を防ぐためだけのものではなく、
攻めの経営をするための土台でもあります。
ぜひ一度、自社の財務体力を数字で確認してみてはいかがでしょうか。
