NPO法人とは ? 社会に貢献する新しい法人のかたち
2025年9月30日
NPO法人の基本的な意味
「NPO法人」とは、「特定非営利活動法人」の略称で、利益を目的とせずに社会的な活動を行う団体のことです。
一般的な会社(株式会社や合同会社など)は営利を目的としますが、NPO法人はあくまで社会課題の解決や地域の発展といった公益性を重視して活動します。
設立の目的
NPO法人は、福祉・教育・環境・まちづくり・災害支援など、幅広い分野で活動しています。
例えば、
子どもの学習支援を行う団体
高齢者や障がい者をサポートする団体
地域の環境保全に取り組む団体
などが、NPO法人として登録し活動しています。
法人格を持つメリット
任意団体(ただのサークルやグループ)のままでも活動は可能ですが、NPO法人になると法人格を持つため、次のようなメリットがあります。
団体名義で銀行口座や契約を結べる
信頼性が高まり、助成金や寄付を受けやすくなる
長期的・組織的な活動がしやすい
資金のしくみ
NPO法人は「非営利」といっても、収入を得てはいけないわけではありません。
事業収益や会費、寄付金、助成金などを活用し、活動を継続します。
ただし、得た収益を構成員に分配して利益にすることはできず、すべて活動目的に再投資する必要があります。
NPO法人と社会のつながり
日本では、阪神淡路大震災(1995年)のボランティア活動を契機に、1998年に「特定非営利活動促進法(NPO法)」が制定されました。
それ以降、地域社会に根ざした活動や市民参加型のプロジェクトが広がり、現在では全国に数万のNPO法人が存在しています。
まとめ
NPO法人は「利益を追わないけれど、社会にとって必要な活動を継続するための法人格」です。
地域や社会の課題に関心がある方にとって、関わることで大きなやりがいを得られる仕組みといえるでしょう。
