ファクタリングの利用回数は何回まで?制限はない!?
2024年11月30日
ファクタリングの継続利用回数に何回までなどの制限は特に決められていません。
必要なときに何度でも利用できるのがファクタリングです。
また「何度も継続利用をすると信用情報に傷がつくのではないか?」という心配も必要ありません。
なぜならファクタリングは、融資や借入などの負債ではないからです。
それでいて、資金が必要なときに比較的速く資金調達が実現できるのが魅力的なサービス。また、継続利用をすることで得られるメリットすらあります。
本記事を通して、ファクタリング再契約における不安を解消できれば幸いです。
ファクタリングの継続利用回数に制限はなし
同一ファクタリング会社との継続利用の回数に制限はありません。
新しい取引先が増えた、同じ取引先との売掛債権が増えたなどで、再度同じファクタリング会社と契約をして資金調達をしたい場合。
再契約をして継続利用することは、全く問題も弊害もないのです。
もちろん別のファクタリング会社に乗り換えることも問題ありません。
ただし1つの売掛債権を同時に複数のファクタリング会社に売却するのは”二重譲渡”(違法行為)になるので注意してください。
あくまで一度売却した売掛債権とは別の債権であれば、何回でもファクタリング契約してもいいということです。
信用情報に影響はなし
「何回もファクタリングを継続利用したら、自社の信用情報に影響がでるのではないか」と心配な方もいるでしょう。
ファクタリングは銀行からの融資や借入などの負債ではないので、たとえ幾度と継続利用したとしても、審査や信用力にマイナスな影響を与えることはありません。
また銀行や金融機関からお金を借りると、信用情報照会によって全ての記録(過去の取引回数や返済履歴、トラブルなど)が見られてしまいますが、ファクタリングにおいてそのようなシステムはないのです。
乗り換え時や複数利用時の心配も不要
「ファクタリング会社を乗り換えたいときや、一度に複数社を利用したいとき、他のファクタリング会社にバレてしまうのか?」という疑問もあるでしょう。
この点も問題ありません。
融資やローンの場合は、信用情報照会によって現在から過去における取引や返済履歴が分かるため複数社の利用もバレてしまいます。
しかしファクタリングの場合、利用者の取引履歴などを見られるようなシステムはないので過去の契約回数や複数社との取引を知られることはないのです。
つまり二重譲渡でなければ、売掛債権によって条件の良いファクタリング会社を選択して、複数社と同時取引も可能と言えます。色々なファクタリング会社を併用することで、手数料の削減や高値買い取りが叶うこともあるでしょう。
継続利用をする上での注意点
ファクタリングの継続利用には意外にも多くのメリットがあることをお分かりいただけたと思います。
債権の二重譲渡
すでに売却済みの売掛債権を再度ファクタリング会社に売却したり、同一の売掛債権を複数社に売却する行為は”二重譲渡”という違法行為になります。
この継続利用については絶対に行ってはいけません。
違法行為と知らずに緊急で資金が必要だからと二重譲渡をしてしまったら、詐欺罪・横領罪・業務上横領罪のいずれかになるでしょう。そうなれば倒産どころか社会的立場も失うことになります。
2社間ならバレることはないだろうという考えもやめてください。
債権譲渡登記をしている場合は調べられれば全て明るみになりますし、債権譲渡登記がない場合でも支払日には隠し通せなくなります。
ファクタリング利用への依存
ファクタリングの継続利用には経営改善に役立つ面もたくさんありますが、むやみに依存してしまうと結局いつまでたっても財務改善できません。
なぜなら手数料がかかるからです。スピーディーに資金調達できるのがファクタリングの良い点ですが、手数料の分、本来受け取るはずの売掛金額よりは少なくなります。
また支払日よりも前に売掛金を受け取るということは、本来の支払日には現金は入ってきません。
つまり前もって受け取った資金を使い込んでしまうなど、計画なしに継続利用をしてしまえば、むしろ財務を圧迫することになるのです。
ファクタリング継続利用の正しい活用方法
ファクタリングの継続利用をうまく活用するにはいくつかコツがあります。
同じ売掛先を利用する
ファクタリングの利用には、売掛先の信用力が大変重要になります。
もし売掛先が売掛金の支払いができない事態が起きれば、ファクタリング会社は貸し倒れになってしまうからです。
しかしすでに1度以上利用している売掛先で問題なく支払いができている履歴があれば、信頼があり審査もすぐに通ります。
同じ取引先の売掛債権であっても、違う月の売掛債権(未売却)であれば別のファクタリング契約に利用していいのです。
信用力が高い同じ売掛先を継続利用することで、緊急時も素早く資金調達が可能になります。
ただし3社間ファクタリングで何度も同じ売掛先を利用する場合は、売掛先から「いつも資金繰りが厳しいのかな?」と疑われる危険性はあるでしょう。
手数料を抑えられる方法を考える
ファクタリング利用にかかる手数料を削減する方法もいくつかあります。
継続利用で得られるメリットでも記述しましたが、繰り返し同じファクタリング会社を利用して、信用度を上げられれば手数料が安くなります。
また3社間ファクタリングやオンラインファクタリングの手数料の相場は、2社間よりも安く設定されています。
つまり同じ会社を継続利用するのもよし、最初から手数料の安いファクタリング会社を探すのもよしと言えるでしょう。
計画的な利用
無計画にファクタリングを利用していては、資金繰りの改善にはなりません。
例えば必要な分以上の資金を余計に調達すれば、手数料もかさみ利益が減ります。
ファクタリングに使う売掛金と手元に残せる資金を計算し、継続利用の計画を立てましょう。単に手元にある資金額に安心できないからとファクタリングに依存することだけは避けてください。
しっかりと計画を行い、本当に必要なときだけファクタリングを利用することで、理想的なキャッシュフローの改善ができるでしょう。
複数社と継続利用
複数社との契約を継続するのもコツの1つです。
取引先が多く売掛債権をいくつも持っている場合は、債権ごとにファクタリング会社を併用し、メリットが多い会社とは継続して契約するというのも賢いでしょう。
複数社と継続利用すると、債権ごとに条件も変わるでしょうし、資金調達のタイミングも選べるようになります。
ファクタリングの性質上、複数社の利用や過去の取引などを他社から見られることはないので信用情報の影響に心配も不要です。
ぜひ複数社の併用術も考えてみてください。
まとめ
ファクタリングの継続利用回数に制限はないですし、何回も利用したからといって信用情報への影響も心配いりません。むしろ継続利用することで得られるメリットもあります。
ただし注意いただきたいことは、二重譲渡(違法行為)や依存です。
注意点を理解し、しっかりと計画を立て正しい方法で継続利用をすれば、理想的な資金繰りの改善が実現するでしょう。