日本ファクタリング業協会ってなに?協会の実態や会長の評判を解説

2023年9月28日

ファクタリング業界に一般社団法人「日本ファクタリング業協会」という業界団体が存在することをご存知でしょうか?

現在のファクタリング業界にはファクタリングに対する明確な法規制がないため、ヤミ金などの悪徳業者が跋扈していますが、日本ファクタリング業協会の登場によって業界の自浄作用が進みつつあります。

ここでは、日本ファクタリング業協会は具体的にどんな活動を行っているのか、会長にどのような経歴を持った人が就任しているのか、といった気になるポイントを解説していきます。

一般社団法人「日本ファクタリング業協会」とは?

日本ファクタリング業協会は、ファクタリング業界の自主規制機関として2012年12月に設立されました。

組織形態としては「一般社団法人」という分類になり、民間によって運営管理が行われている非営利組織で、政府の公的機関ではありません。

したがって、日本ファクタリング業協会にはファクタリング業者に対する法的な拘束力はなく、協会への加入は業者の任意となっています。

ファクタリング業者は貸金業者と違い登録業者の届け出が必要なく、業界団体に所属する義務もありません。

このためヤミ金などの悪質業者が業界に参入しやすく、法律による規制・取り締まりは後追いになっている状態です。

このような現状を打開するために、日本ファクタリング業協会は公正なファクタリング取引の指針を確立し、業界の健全化をリードする役割を担っています。

日本ファクタリング業協会の活動内容は?

日本ファクタリング業協会の目的は、「ファクタリング取引を公正にし、業界の健全な発展に貢献すること」であり、以下のような多岐に亘る活動を行っています。

・民間資格「FBM(ファクタリングビジネスマネージャー)」の認定業務
・消費者用相談窓口「ファクタリング被害100番」の運営
・ファクタリング利用者の相談・苦情対応や紛争解決
・法令・判例に基づく正しいファクタリング知識の啓発
・悪質業者に関する情報の収集・提供
・定期刊行物出版などの広報活動
・eラーニング研修会等による業界関係者の指導・教育

日本ファクタリング業協会会長・吉野利夫氏の実績・はどんな人?

日本ファクタリング業会長(代表理事)である吉野利夫氏は、テレビのドキュメンタリー番組の密着取材に応じたこともあります。

同番組では、「給与ファクタリング」という詐欺を働く悪徳業者の電話による恫喝に対し、吉野氏が冷静に対応して詐欺被害解決に導く、という展開が視聴者の反響を呼びました。

テレビ出演時の吉野氏の印象からは、非常に優秀であり、頼りになる人柄であることが伺えます。

日本ファクタリング業協会では、その他にも元警視庁警視長、元東京地検公安部長といった錚々たる顔ぶれが顧問として名を連ねています。

加えて同協会は行政と協力し、ファクタリング業界の実情や悪徳業者に関する積極的な情報発信を行っています。

以上のことから、日本ファクタリング業協会は名実ともに業界へ多大な貢献をしており、健全で信頼のおける団体であることが分かります。

日本ファクタリング業協会の認定資格「FBM」とは

日本ファクタリング業協会が独自に発行する資格制度「FBM」とは、「ファクタリングビジネスマネージャー」の略称です。

FBM資格制度は、ファクタリング業に対する社会的な評価・信頼を高めることを目的に制定されもので、業界に携わる者であれば役員・社員を問わず誰でも資格取得が可能です。

FBM資格取得者に認定されるには、まずFBM資格試験を受験し、合格日から6ヶ月以内に実施される登録講習を受講する必要があります。

一度資格認定を受けた後は、3年ごとに講習を受講して登録更新を行わなければなりません。

巷に溢れる民間資格のように「一回受験して合格すれば終わり」というものではなく、定期的な登録更新によって永続的な技能の維持・向上を図るしっかりとした資格制度です。

FBM資格を取得したファクタリング業者には、技能レベルに応じて「初級管理士」「中級管理士」「上級管理士」のいずれかの資格証明書が発行されます。

ファクタリング業者の信頼性を見極めるには、上記の資格証明書を持っているかどうかをひとつの判断基準にすると良いでしょう。

まとめ

日本ファクタリング業協会では、ファクタリング利用者からの相談や苦情を受け付けています。

悪徳業者による詐欺被害や、ファクタリング業者とのトラブル・紛争といった深刻な相談に対して、日本ファクタリング業協会が公正かつ中立的な立場で解決をサポートしてくれます。

相談費用はかからないので、些細な質問でも気軽に問い合わせてみましょう。