ファクタリングはIT業界にも役立つ!
2023年2月8日
「IT業」とは、Web・インターネットに携わる情報処理サービス業、ソフトウェアやアプリ開発などを総称した呼び方です。
義務教育でプラグラミングが必修化され、各企業はこぞって優秀な技術者の獲得に尽力するなど、今やIT業は時代の先端をゆく人気職業と言っても過言ではありません。
一昔前は「開業すれば絶え間なく仕事が舞い込んでくる」とも言われていたものの、現在は同業者のライバルが多く、簡単に稼げる業界ではなくなりました。
さらに、テレワーク・在宅ワークの普及によって、フリーランスや副業として参入する方も増えており、正にIT業界は群雄割拠の状態と言えます。
技術さえあれば開業できますが、PC機器やソフトは必須であり、故障やアップデートに伴う買い替え等により、急に資金が必要となることも珍しくありません。
当ページでは、何故ファクタリングが注目されているのか・IT業と相性が良い理由等について考えてみたいと思います。
IT業の特徴について
まずはIT業界の特徴・市場規模について把握しておきましょう。
2016年段階で国内経済規模は94.4兆円に上り、なんと全業界最大の割合を占めているのです。
ここまでの事業規模へと成長したのは、IT業は大規模な初期投資を必要としない事業であり、大手企業のみならず、個人や中小企業など多くの起業家が開業に踏み切っているためと予想します。
一方で、IT業者の総数が増えたことによる共有多寡の状態というのも一つの事実です。
他社との差別化を図り、自社だけの特別なサービス・自分のスタイルにマッチする仕事の仕方を模索していかねば、上手く稼ぐことはできません。
また、IT業は起業しやすい半面で以下のデメリットがあります。
プロジェクトのための初期投資が必要
もはやIT業は知識だけで開業できる時代ではなく、高い技術力と独創的なデザイン性、時代にマッチしたサービスなど、様々な側面で他社を凌駕せねば生き残れません。
例えば、ホームページ作成の依頼を受けた際、全てを自社で賄うのではなく、サイトデザインはwebデザイナー、オリジナルイラストはイラストレーターに外注するなどで対応した方がより良いものが作れる可能性があります。
「餅は餅屋」ということわざもある通り、各分野のスペシャリストに作成して貰った方が、顧客には喜ばれる時代となっているのです。
一方で、依頼を受けた企業(元請会社)は一定の外注費を前払いせねばなりませんので、制作費の支払期日によってはキャッシュ不足に陥る可能性も考えられます。
売上代金の収納が遅い
IT業界では、プロダクトを顧客に納めた後に検収が行われ、問題が無いと判断された後に代金が支払われる形が一般的です。
つまり、納品データに何らかの問題が発生した場合、制作時期と売上発生時期に大きなタイムラグが発生する可能性があります。
エンジニアやライター、デザイナー等を雇っていた場合、給料や報酬の支払いに影響するため、入金時期のズレは非常に大きな問題です。
また、銀行融資を経営資金の主軸とする企業も多く存在しますが、創業して間もなく実績が乏しい・赤字経営等の会社は、残念ながら融資審査に通らない可能性が高いでしょう。
IT業とファクタリングの相性
IT業界の状況や習慣を鑑みますと、経営には「スピーディーなキャッシュフロー改善」「柔軟性のある審査」が必要不可欠であることが分かります。
数ある資金調達の中でファクタリングは屈指の柔軟性を有しておりますが、それ以外にもIT業界とマッチする理由は多く存在しています。 具体的理由は以下の通りです。
新規開業や赤字でも利用可
債務不履行リスクを避けるため、金融機関はローンを実行する前に「返済が行えるだけの利益があるか」「信用情報に傷が無いか」等を細かく審査します。
そのため、仮に新規開業や赤字状態であった場合、返済能力が乏しいと判断され、利用を断られてしまう可能性があります。
一方、ファクタリングは売上債権が存在していればよく、審査項目は「債権の存在」「取引先企業の信頼性」などです。
つまり、利用企業が著しい経営不振に陥っていない限りはファクタリングの利用が可能ということになります。
スピード面で高いパフォーマンス
ファクタリングの魅力の一つが「スピード」です。
振込までのスピードを売りにするファクタリング会社も多く存在し、中には申し込んだその日の内に手続きが完了することも珍しくはありません。
また、利用時には事前のすり合わせや確認書類の提出等が必要ですが、昨今ではオンラインで手続きが完了するファクタリングサービスも増えてきています。
融資では数か月を要することもありますので、数ある資金調達方法の中でもファクタリングは非常にスピードに優れているサービスと言えます。
貸し倒れ時のリスクが低い
手形には、手形法において「遡求権」という権利が認められており、手形を譲渡した人は債務者と連帯して債務を履行する義務を負います。
一方で、ファクタリングの場合は、売却した債権の債務者(利用企業の取引先)が仮に倒産や債務不履行をしたとしても責任を負いません。
IT業は入れ替わりの激しい業界であり、倒産や債務不履行等の「貸し倒れリスク」は常に頭に入れておく必要があります。
ファクタリングとIT業のまとめ
以上の理由から、IT業にはファクタリングによる資金調達が強くマッチします。
IT業界は既に非常に大きな市場を確立していますが、小規模企業の多くは満足な資金調達ができず、不安定な経営をせざるを得ないのが現実です。
融資の高いハードルを越えるより、ファクタリングの柔軟性・スピードに着目するのも一つの手ではないでしょうか。