行政書士の開業をするには?

2023年8月31日

開業に必要なことをチェック!

 

行政書士の資格を保有している人の中には、独立して自身の事務所を開業したいと考えている人もいますよね。その際、どういった開業準備が必要なのか知りたい人もいるでしょう。

当記事では、行政書士事務所を開業するために必要なことを解説します。

 

行政書士の開業手順

まず、行政書士として開業するための大まかな流れについて説明します。

(1)開業資金の獲得

事務所を開業するにあたって、まず考えなければならないのは開業資金をどのように集めるかということです。

行政書士の場合は行政書士会への登録に約30万円かかる上に、事務所を運営・維持するための必要経費もかかることから、合計で50万円~100万円程度は用意しておくようにしましょう。

なお、事務所の賃料を抑えるために、自宅を事務所として活用することも出来ます。

ただし、開業したからといってすぐに仕事を得られない場合があります。始めのうちは思うように収入を得る事ができずに、赤字が続く可能性があります。そのため、前もって開業資金を用意しておく必要があります。

行政による創業者を支援する目的で補助金や融資も用意されている場合があります。開業するにあたって、これらの制度の利用を検討してみましょう。

(2)行政書士の開業のための手続きの流れ

開業資金を用意出来たら、開業のための手続きを行います。まず、自分の事務所の立地と事務所の名前を決めます。

次に、行政書士会への登録申請を行うための書類を準備します。行政書士会は各都道府県にありますので、事務所のある都道府県の行政書士会へ申請します。

そして、事務所の開業を周囲に知らせるために名刺や開業挨拶状、ホームページを作成しておきます。行政書士会へ登録申請をしたら、登録証授与式に参加をします。

最後に、開業届を税務署に提出すれば、手続きが完了です。

行政書士の開業を成功させるためのコツ

行政書士として開業しても、すぐには仕事が見つからずに安定した収入を得られない可能性があります。

そこで、行政書士の開業後、なるべく早く事務所を軌道に乗せるためのコツを説明していきます。

(1)広告活動に力を入れる

開業したばかりの行政書士の場合、はじめから多くの顧客を抱えている人ばかりではありません。顧客を得るには、広告宣伝をしていくことで、事務所の知名度を上げる必要があります。

しかし、ただやみくもに宣伝すればよいという訳ではありません。広告の使い方にも注意が必要です。

たとえば、ホームページを作って、宣伝する場合がありますが、SEO(サーチエンジン最適化)対策をしておかないと、ネットで検索しても上位に表示されないため、思うように知名度が伸びません。

ホームページの閲覧者を増やして知名度を上げたいのであれば、WEBマーケティングも意識すると良いでしょう。

(2)自分の専門分野を作って他と差別化を図る

行政書士が対応することが出来る分野が幅広い反面、自分の専門分野を明確にしておかなければ顧客が集まりにくい傾向があります。

そのため、他の行政書士事務所の中から自分の事務所を選んでもらえるように、自分が自信のある分野を専門分野として掲げましょう。

たとえば、建築や相続、著作権、会社法といった分野を専門分野とする場合があります。また、複数の分野を組み合わせて差別化を図っていくのも有効です。

まとめ

行政書士の資格保持者の中には、独立して自分の事務所を持ちたいと考えている人もいるでしょう。しかし、実際に開業して成功するには、土台や工夫が必要なため、並大抵のことではありません。

まず、事務所を開業するにしても開業資金や手続きが必要です。

また、開業後も、まずは仕事を取ってこなければいけません。そのためには、自分の事務所の知名度を上げるために宣伝活動を工夫しなければなりません。

他事務所と差別化を図り、一定数の顧客を集めることが出来れば、安定した収入を維持することできる可能性があります。