ファクタリングの仕訳方法!帳簿記載方法など解説

2023年12月28日

ファクタリング利用時仕訳は必ずしなければなりません。しかし仕訳をどうつければ良いのでしょうか。初めて利用する場合は帳簿にどう記載して良いのか分からず困惑しがちです。

そこでこの記事では、ファクタリングの仕訳方法から留意点まで解説します。一度知ってしまえば難しいものではないので頑張って覚えていきましょう。

ファクタリング利用時の基本的な仕訳方法

ファクタリングを利用した際の仕訳方法を見ていきましょう。

契約時:未収入金を計上

ファクタリング企業との取引は以下の流れで進みます。

1.売掛債権を売却する
2.「1.」の代金が振り込まれる
これら2つステップについて、それぞれ仕訳を行わなければなりません。まず、「1.」の段階では以下のように仕訳をします。

借方勘定科目 :未収入金
金額      :50万円
貸方勘定科目  :売掛金
金額      :50万円

売掛金というのは、商品は売却しているがまだ回収できていない代金のことです。契約してから代金が振り込まれるまでは、会計上は売掛金として処理する必要があります。

ただし、売却と代金の振り込みが同日に行われる場合はそもそも未収入金が発生しないため、上記の仕訳は必要ありません。その場合の仕訳方法は後述します。

入金時:売上債権売却損を計上

「2.」の売掛金が入金された際には、以下のように仕訳をします。

借方勘定科目:普通預金:売上債権売却損
金額    :45万円 :5万円
貸方勘定科目:未収入金
金額    :50万円
上記の「売上債権売却損」は主に手数料のことです。つまり、上記の仕訳は、50万円の売掛債権を売却した結果5万円を手数料として損失し、預金口座に45万円が振り込まれたことを示します。

一方、契約と入金が同日の場合は以下の仕訳をします。
借方勘定科目:普通預金:売上債権売却損
金額    :45万円 :5万円
貸方勘定科目:売掛金
金額    :50万円

売掛による未収入金が発生する期間が存在しないため、この仕訳のみで処理が完了します。

ちなみに、手数料が「売上債権売却損」で仕訳されるのは、ファクタリングが金融商品の売買と同じだからです。手数料により売掛債権が持つ本来の価値より安く売ることになるため、売上債権売却損とします。

ファクタリング利用時の仕訳で留意すべき点

続いて、ファクタリング利用時の仕訳において注意すべきポイントを2つ解説します。

「売上債権売却損」以外の勘定科目も使用可

ファクタリング利用時の手数料は「売上債権売却損」として仕訳する旨を紹介しましたが、必ずしもこれである必要はありません。会計ソフトによっては勘定科目として売上債権売却損が用意されていないことがあるため、その場合は別の科目で代用します。具体的には雑損失や支払い手数料、割引料、債券割引料などでも問題ありません。

ただし、売上債権売却損を使えるのであればこれを使いましょう。ファクタリングをしていることが一目で分かるからです。売上債権売却損を使えるのにも関わらず別の勘定科目を使っていると、税務署にその理由を問われることがあります。

課税区分は「非課税」

ファクタリングは金融商品の売買と同じ扱いであるため、課税区分は非課税です。この点に注意しておかなければ、悪徳業者に付け込まれることがあります。

50万円の商品を販売した場合を考えると、顧客から入金予定のお金は消費税を含む55万円です。しかし、この取引で発生した売掛債権をファクタリング企業に売却する場合は、消費税を除いた50万円分のみを売却することになります。

売掛債権を売却した結果、先述の例のとおり、手数料を除いた45万円が振り込まれたとしましょう。この場合、ファクタリング利用企業は顧客から売掛金を回収した際に、ファクタリング企業に50万円を支払うのが正しい取引となります。

それにも関わらず、ファクタリング企業から消費税を含んだ55万円を請求されたとしたら、悪徳業者である可能性があります。本来5万円分を支払う必要はないのに、消費税分と称して手数料を多く取ろうとしているのです。

ファクタリングの仕訳を正確に行い、帳簿作成を進めよう!

ファクタリングの仕訳は、契約時と入金時の2回行います。契約時には未収入金として仕訳をし、入金時にはそれを回収する仕訳を行いましょう。ただし契約日と入金日が同日ならば、1度の仕訳で処理可能です。
また、ファクタリング利用時の仕訳に関する留意点は以下のとおりです。
・課税区分は非課税
・売上債権売却損以外の勘定科目も利用可能
以上を踏まえ、正確に仕訳をしましょう。