ファクタリング業界にも闇金が潜んでいる!
2023年4月10日
「闇金」と呼ばれる業者をご存じでしょうか?
闇金と耳にすると、どのような金銭の貸し付けをイメージするでしょう。10日で1割などの法外な金利で融資を行い、返済できなくなれば自宅や職場まで昼夜問わずに押しかけたり電話をかけてきたり、脅迫めいた取り立て債務者を追い詰めていくとったイメージではありませんか?
近年、闇金に対する取り締まりは強化されたことにより、同じく違法行為を行ってはいるものの、比較的ソフトな対応でやさしく接しようとするソフト闇金が横行しています。
しかしその実態は、当初の闇金と同じで、単に取り締まりから逃れるために対応を柔らかくしているだけのことです。金銭の貸し付けだけでなく、ファクタリング会社を装っているケースもありますので、十分に注意するようにしてください。
ソフト闇金といわれる業者の特徴
金銭の貸し付けを行う段階では比較的対応は柔らかいのに、もし返済がされない場合には手のひらをかえしたように厳しい態度に豹変します。
取り立てが厳しくなり、自宅や職場、どこにいても連絡をしてきたり、家族など関係のない第三者まで巻き込もうとすることも特徴です。
闇金から闇金という負のループに
さらに注意したいのは、ソフト闇金は業者同士で繋がりを持っている場合もあり、返済不能な状態に陥ると個人情報を横流しして、別のソフト闇金から金銭を借りさせようとします。
別のソフト闇金から借り入れを行うように仕向け、また返済に困ったら別のソフト闇金からの借り入れ…というように、自転車操業でソフト闇金からの借り入れを利用することになれば、いつまでたっても借金が減ることはありません。
貸し付けだけでなくファクタリングまで…
実態は闇金というケースは金銭の貸し付けだけに留まらず、売掛金を買い取って現金化するファクタリング会社を装っているケースもあるので注意が必要です。
ファクタリングは、保有する売掛債権をファクタリング会社に譲渡し、その代金を期日前に現金として受け取ることができる資金の調達方法です。中小企業などで多く利用されている傾向が高くなっていますが、国も中小零細企業の資金調達の方法として売掛債権を使用することは推奨しているほど、有効な手段とされています。
しかし、このファクタリングに対する取引の規制や取り締まりの法律がないので、そこに付け込んだ闇金はファクタリング会社を装い法外な手数料を徴収しようとします。
信頼できる会社から資金を調達するように!
もし融資やファクタリングを利用する場合には、見た目は柔軟な金融業者やファクタリング会社に感じたとしても、その実態は悪徳な闇金である場合があることを念頭に入れておきましょう。
正規の貸金業やファクタリング会社であれば、特に何の手続きも行わずに簡単に金銭を貸したり売掛金を現金化したりはしないはずです。
本当に信頼できると判断できる会社に依頼できるように、しっかりと見極めを行うようにしましょう。