ファクタリングの手数料率は?相場はどのくらいなのか?
2024年12月8日
この記事では、安心してファクタリングを利用するために知っておくべきファクタリングの手数料について詳しく解説をしていきます。
ファクタリングを利用する際は手数料がかかり、手数料の金額によって資金調達できる額が決まるため、手数料がどれくらいかかるのかは事前に確認しておきたい重要な要素の1つです。
ファクタリングの手数料率は、サービスや利用企業の信用度、利用金額などによって異なりますが、相場は次のとおりです。
・2社間ファクタリング:10~30%(年率120~360%)
・3社間ファクタリング:1~9%(年率12~108%)
・診療報酬ファクタリング:0.3~2%(年率3~24%)
・国際ファクタリング:1~2%(年率10~24%)
ファクタリングの手数料は、買取手数料のほかにも、債権譲渡登記費用や振込手数料などがかかる場合があります。
手数料を抑えるには、複数社に見積もりを取り、担当者と良好な関係を構築するなどの方法があります。
ファクタリングは融資ではないため、基本的に手数料に上限はありません。
ファクタリングの手数料は契約方法によって相場が異なり、2者間ファクタリングで8%〜18%程度、3者間ファクタリングで2%~9%程度となっています。
ファクタリング会社によっても手数料は異なり、高い手数料を設定している会社は「悪徳業者」の危険性もあるので注意が必要です。
1.ファクタリングの手数料は必ず発生する
ファクタリングを利用する際は、必ず手数料が発生します。例えば、100万円の売掛金をファクタリング会社に譲渡するとします。
手数料が20%の場合、売掛金100万円の20%である20万円が手数料として引かれます。
つまり、100万円の売掛金を80万円で譲渡(売却)したことになりますので、ファクタリング会社から入金されるのは80万円です。
手形割引を利用されている方も多いと思いますが、それと似たような仕組みで、ファクタリングも譲渡する売掛金から一定の手数料が差し引かれることを覚えておきましょう。
また、どの程度の手数料がかかるかは、ファクタリングの種類や会社によって異なります。
2.ファクタリングの手数料の相場は?
ファクタリングの手数料の相場は2者間ファクタリングの手数料で8%〜18%、3者間ファクタリングの手数料で2%~9%が相場です。
ファクタリング手数料の相場
・2者間ファクタリング:8%~18%
・3者間ファクタリング:2%~9%
2者間ファクタリングと3者間ファクタリングでは、売掛先の承諾の有無・資金の支払い方法に違いがあり、それによりファクタリング会社の売掛金の未回収リスクが大きく変わってきます。
そのため、手数料に差が生じます。
それぞれどのような違いがあるのか詳しく解説していきます。
2者間ファクタリングの手数料
2者間ファクタリングの手数料相場は8%〜18%です。
2者間ファクタリングでは、ファクタリング会社と利用者の2者間で取引が行われるため、売掛先の介入が全くなく契約を行うことが可能です。
そのため、売掛先にファクタリングを利用する承諾を得る必要がなく、スムーズに利用することがメリットとなります。
しかし、売掛先が介入しない分、ファクタリング会社にとって以下のリスクが生じます。
・架空債権の譲渡
・債権の二重譲渡
上記のように2者間ファクタリングの場合は、利用者とファクタリング会社での契約となるため、ファクタリング会社にとっては実在しない債権(架空債権)を譲渡されるリスクが高い仕組みです。
また、利用者が悪意を持って同じ売掛金を複数のファクタリング会社に譲渡してしまう可能性もないとは言い切れません。
そのため、2者間ファクタリングは3者間ファクタリングより手数料を高く設定してリスクヘッジを行っているのです。
3者間ファクタリングの手数料
3者間ファクタリングの手数料は2%〜9%が相場です。
3者間ファクタリングは2者間ファクタリングと比べて手数料が安くなります。
3者間ファクタリングでは売掛先が債権譲渡に同意し、売掛金の支払いは売掛先がファクタリング会社へ直接支払うこととなります。
売掛先に直接売掛金の存在を確認できるため、ファクタリング会社は売掛金が存在しないというリスクを回避でき、2者間ファクタリングに比べて3者間ファクタリングの手数料は低く設定されています。
3.まとめ
本記事では、ファクタリングの手数料に影響する要素や手数料の抑え方について詳しく解説をしてきました。
ファクタリングの手数料は売掛先の信用力が大きく影響するため、審査の際は必要書類以外にも売掛先の信用力や過去の取引実績を証明できるように備えておくと手数料を抑えて利用できる可能性があります。
また、ファクタリング会社によって手数料は異なるため、ファクタリングを利用する際は最低3社から相見積りを取り、手数料やサービス内容を比べることがおすすめです。
相見積りを取ることで手数料を比べることもメリットの一つですが、中には高額な手数料を取る悪徳業者も存在しますので、そのような会社の犠牲にならない為にも相見積りを取るようにしましょう。