ファクタリングをやめる方法がある?
2023年3月10日
資金繰りが苦しくなったので、ファクタリングを利用したが手数料が高過ぎるため、資金繰りがさらに悪化してしまったという人もいるでしょう。
ファクタリングをやめたいけど、ファクタリングをした分の補填ができなければやめることができません。
そこで、本日はファクタリングをやめるための方法をお伝えしていきます。
売掛先からの入金を早めてもらう
まず、ファクタリングは売掛金の早期入金をするサービスです。
なので、売掛先から入金を早めてもらうことができればファクタリングをする必要はありません。
大企業などはすでに支払日などは決まっており、なかなか入金を早めてもらうことは難しいですが、例えば業績のいい中小企業の場合は資金繰りに困っていないことがあるので、入金を早めてもらえるかもしれません。
もともと売掛先からの入金を早めることができないからファクタリングを利用しているのだと思いますが、今一度、根本的に売掛先へダメ元で交渉してみる価値はあります。
リスケをする
ファクタリングをやめるためには、会社のお金を増やす必要があります。
会社のお金を増やすには、収入を増やすか、支出を減らすことです。
リスケとは、銀行の借入の毎月返済をゼロや減額する方法です。
リスケは年利で最大4%以内で収まるため、ファクタリングよりは格段に安いです。
リスケをすることで、毎月の返済の支払いが減り、支出が減るため資金繰りは改善するかもしれません。
毎月100万円の返済がある場合、返済をゼロにすることで6カ月で600万円の支出を減らすことができます。
例えば、ファクタリングを毎月500万円しており、毎月の返済額が100万円あるのならば、リスケをして毎月返済額をゼロにしてもらうことで、5カ月でファクタリングをやめることができます。
この事例の場合は、リスケによって浮いた100万円を毎月、会社へ残し、ファクタリングする金額を500万円、400万円、300万円、200万円、100万円、0万円と減らしていくのです。
そのため、まだリスケをしていない場合は是非、リスケに取り組んでみてはいかがでしょうか。
支払いを遅くする
ファクタリングを利用する目的は、主に仕入れ先への支払いや給与の支払いなどをするケースが多いでしょう。
そのため、売掛金の入金があるまでの間、支払いを遅らせてもらうことができればファクタリングを利用しなくてもいいのです。
給与の支払いについては、遅らせると社員が辞めてしまう可能性があるためできないでしょう。
仕入れ先については、まだ交渉は可能です。
もちろん、仕入れ先で支払いを遅らせると仕入れを止められてしまって、事業継続ができなくなる先については、支払いを遅らせることはできません。
ただ、仲がいい仕入れ先で資金繰りに困っていない中小企業があれば、支払いを待ってもらえる可能性はあります。
入金を早めることができないのならば、支払いを遅らせることを検討してみましょう。
ノンバンクや親族から借りる
ファクタリングをやめるためには、ファクタリングをした売掛金の補填をしなければやめることはできません。
その場合は、今一度ノンバンクや親族からの借入ができないかを検討してみましょう。
すでにノンバンクからの借入がある場合でも、返済がすすんでいれば再度借りられる可能性もあります。
ノンバンクからの借入の金利は年利14%~18%程度がほとんどであり、ファクタリングに比べれば、格段に安いです。
また、親族からの借入もすることができないか今一度、検討してみましょう。
固定費を削減する
ファクタリングをやめるためには、固定費の削減をすることにより、徐々にファクタリングの額を減らしていくことができます。
固定費とは、家賃や人件費などの毎月必ずかかってくる経費のことです。
固定費を削減することにより、毎月の支出が減るため、削減して浮いたお金を会社へ残し、徐々にファクタリングをする金額を下げていきます。
固定費で、一番削減効果が大きいのが人件費です。
人件費を削減することができれば社会保険料も安くなります。
ただ、事業継続ができなくなるくらい人件費を削減してはいけないので、その見極めは経営者自身の判断でしましょう。
最後は利益を増やすしかない
ファクタリングをやめるためには、毎月の利益を出して会社にお金を残し、徐々にファクタリングの金額を減らしていく方法があります。
上記1~5のすべての項目をすでに実行している場合は、最後は会社の利益を増加させていくしかないのです。
利益を増加させる方法は
・利益率を高める
・売上を伸ばす
ことです。
売上を伸ばすことと利益率を高めることを同時に実現することができれば、利益は格段に増加します。
もともと、ファクタリングをしなければいけなくなった原因は、売上が減少し利益が減り、資金繰りが苦しくなり、ファクタリングを利用するパターンが多いのです。
ということは、売上を伸ばし、利益を増やすことができれば、資金繰りは改善し、徐々にファクタリングの金額を減らすことができます。
まとめ
ファクタリングをやめるためには、ファクタリングをした売掛金の補填をする必要があります。
ファクタリングをやめる方法としては
・売掛先から入金を早めてもらう
・リスケをする
・支払いを遅くする
・ノンバンクや親族から借りる
・固定費の削減
・利益を増やす
となります。
最も難しいのが利益を増やすことですが、利益を増やすことができれば、ファクタリングをやめることはできます。
ファクタリングは必要最低限で利用するようにしましょう。