少額ファクタリングで断られたらどうする?審査に落ちる理由や対処法を解説!

2024年6月22日

「ファクタリングで断られた」
「審査に落ちたけど理由がわからない」

すぐに資金が必要なのに、審査に落ちたら焦ってしまいますよね。

「個人事業主だから?」
「提出書類がまずかった?」

など、審査落ちの理由が気になるのではないでしょうか。

本記事ではファクタリング会社に売掛債権(請求書)の買取を断られた場合の対処法や落ちる理由、業者の選び方、審査通過のポイントなどを解説しています。

ファクタリング審査で断られたら他の業者も検討しよう

「受かると思ってたのにファクタリングの審査に落ちてしまった」
「審査に落ちた理由が知りたい」

このような方は意外と少なくありませんが、ファクタリングの審査に通過できなくても大丈夫です。

例えば、銀行の融資審査を通過できなかった場合は信用情報が共有されているため、他の銀行の審査にも落ちる可能性が高くなりますが、ファクタリングの特性上、このような事態は起こりません。

問題があったのはあなたの会社ではなくて、ファクタリング会社選びや、売掛先だった可能性が高いのです。

ファクタリングの審査に落ちても、理由が分かれば改善できますし、他の会社を選ぶだけで審査に通過することもあります。

しかもファクタリングなら一度審査に落ちても、他のファクタリング会社の審査通過率には何の影響もありません。

そこでファクタリング会社に断られてしまった方のために、審査に通過しやすいファクタリング会社と、審査通過率を高めるコツを教えていきます。

ファクタリング審査に落ちる理由

ファクタリング審査に落ちる理由は、主に以下の3点です。

・売掛債権
・売掛先企業
・利用者(社)
それぞれ詳しく解説します。

売掛債権

ファクタリング会社は御社の信用度より、取引先や売掛債権そのものの審査をしています。

ファクタリング会社が買取る売掛債権の代金を回収できるかどうかが知りたいのです。

そこでファクタリング会社が売掛債権の審査をするときに確認する項目は以下の5つ。

①実在する売掛金か
②不良債権ではないのか
③請求書は実際に発行されているか
④2重にファクタリングされていないか
⑤売掛金回収までの期日が妥当か
以上の5点です。

あなたがファクタリング会社に提出した請求書や必要書類は、以上のような売掛債権に当てはまらないでしょうか?気づかぬうちに違法行為をしている可能性もあります。

ファクタリングは、実際に目に見えるものを売り買いするわけではないので、買取してもらう債権はどれにするのか慎重に見極めましょう。

上記に当てはまっていなければ審査通過率は高くなるはずです。

またファクタリング会社は売掛債権そのもの以外にも売掛先(御社の取引先)の審査もします。

売掛先企業

ファクタリング会社が重視しているのは、実際に売掛金を支払う側にある企業(売掛先)の信用情報です。

ここでのポイントは以下の3つ。

①売掛債権の期日
②ファクタリングを申し込んだ企業との関係性
③売掛先の信用情報
特に慎重に審査されるのは、売掛先の信用情報です。

この売掛債権は本当に回収できるのか、売掛先は資金ショートを起こさないのかといった点が重視されます。

倒産したり不渡りを出されたりすると、ファクタリング会社は回収不可能になりすべての損失を負うことになります。

本当に現金回収できるのか、これが最も大切なポイントです。

また、売掛債権の支払期日も重視しています。ファクタリング会社も回収は早いに越したことはありません。

回収が遅い売掛金の場合、手数料を高く設定されたり、断られたりするケースがあります。

次は、利用者が見られる点について解説します。

利用者(社)

ファクタリングは売掛先の審査を重視していると解説してきましたが、実は申込み企業の審査も同時に行っています。

ただし、銀行のように資金的な審査をするのではありません。

今後ファクタリングを利用することで、短期的にでもキャッシュフローが改善するのか、頻繁に資金繰りに困窮する可能性があるのかといったところを重点的に見ています。

ファクタリングを申し込む企業の中には、ファクタリングを利用すると見せかけて、ウソの売掛金をファクタリング会社に譲渡して金銭をだまし取る詐欺グループが実際に存在しています。

ファクタリング会社にとってこのような詐欺行為は脅威ですから、慎重に審査するのも当然です。

以上、ファクタリング会社が審査する3点を解説しましたが、当てはまっている点はあったでしょうか?

もしもあるようなら買い取ってもらう売掛債権を考え直したり、取引先の違う売掛債権を買取してもらいましょう。

審査落ちしないファクタリング会社の選び方

ファクタリングの審査に落ちてしまっても諦めないず、2社目、3社目のファクタリング会社に申し込みましょう。

審査通過率を高めるファクタリング会社選びのポイントは次の通りです。

・債権額
・個人事業主でも利用できるか
・即日審査できるか
・審査通過率
それぞれ詳しく解説します。

債権額

売却したい債権額と、ファクタリング会社が取り扱う債権額が合っているか確認しましょう。

例えば大手ファクタリング会社では、数千万もしくは億単位での債権譲渡に応じているため、少額の債権を扱っていない、またはなるべく扱いたくないケースもあります。

一方、少額債権の取り扱いも多い個人事業主向けのファクタリング会社では、少額債権の買い取りにも積極的です。

個人事業主向けのファクタリング会社や中小のファクタリング会社であれば少額でも即日審査、即日資金調達も十分可能です。

個人事業主でも利用できるか

ファクタリング会社の中には、「個人事業主でも利用可」「個人事業主歓迎」と謳っていても、条件によっては買取を断られてしまうこともあるようです。

このような場合は、「個人事業主・フリーランス向け」に特化したファクタリング会社を選びましょう。

個人事業主に特化したファクタリング会社であれば、個人事業主であることを理由に買取を断れれることはなくなるでしょう。

即日審査できるか

ファクタリング会社を選ぶ際は、即日審査・即日入金が可能な会社を選ぶようにしましょう。

複数のファクタリング会社に依頼した場合、同じタイミングで見積もりが出ないと、比較検討や交渉をスムーズに進められません。

1社目の審査に落ちて、すぐにでも資金が必要な状況であればなおさらです。2社目以降に申し込むファクタリング会社は「即日審査・即日入金」を謳う会社かどうか確認しましょう。

早急に資金が必要な状況だと思うので、即日審査、即日資金調達ができるファクタリング会社を選びましょう。

上記で紹介しているファクタリング会社の中には書類審査が数十分で終わったり、必要書類が2点のみであったりする会社もありますので参考にしてください。

審査通過率

ファクタリングに一度断られた場合は、手数料の安さなどをじっくり比較検討するより、審査の甘さや通過率の高さを重視した方がいいでしょう。

「平均審査通過率〇〇%!」など、審査通過率を公表しているファクタリング会社や、取引件数が多く経験豊富なファクタリング業者を選びましょう。

ファクタリングで審査落ちしないコツ

ここまでは、審査落ちする原因を、売掛債権・利用者・会社選びのパターンに分けて紹介しました。

この章では、ファクタリングの審査に通過するための4つのポイントである、

・ファクタリング会社が買取りやすい債権を選ぶ
・売掛金の存在が明らかになる書類を提出する
・面談時の受け答えをしっかりする
・債権譲渡登記をする
について、解説します。

審査落ちの解決策を順番に見ていきましょう。

ファクタリング会社が買取りやすい債権を選ぶ

ファクタリング会社は未回収リスクに応じて、手数料を高くする、または買い取りを断る、といった対応をします。

審査に通りたいのであれば、ファクタリング会社が買い取りやすい売掛債権を選びましょう。

たとえば、売掛先が国や公共機関、大手企業など、倒産する可能性が限りなく低い債権は買い取りしやすいです。

仮に中小企業との取引しかなかったとしても、利用者との安定した取引実績が証明できれば、回収の確実性は高まります。

売掛債権を複数所有しているのであれば、ファクタリング会社が未回収リスクを懸念しない債権で審査を受けましょう。

売掛金の存在が明らかになる書類を提出する

請求書以外にも、売掛金の存在が確認できる資料を提出しましょう。

主に、契約書・発注書・受注書・納品書などが挙げられます。

資料を充実させて、架空債権の疑いが払拭できれば、審査は通りやすくなります。

面談時の受け答えをしっかりする

面談では、担当者の質問に対しての受け答えは丁寧にしましょう。

ファクタリングで取引されるのは、売掛債権という目には見えない資産です。

無形物の資産を売買するからこそ、利用者の誠実さや素直さが求められます。

できるだけ好印象を抱いてもらえるように、時間厳守や服装の清潔感はもちろんのこと、誠実に対応するように心がけると審査の評価はプラスになるでしょう。

債権譲渡登記をする

債権譲渡登記とは、債権を誰から誰へ譲渡したのかを、公的に証明する制度です。

3社間ファクタリングでは不要ですが、2社間ファクタリングでは、登記をすれば審査に通過しやすくなります。

ファクタリング会社にとって、二重譲渡のリスクを回避できるため、買い取りしやすいのです。

ただし、債権譲渡登記には、登録免許税に7,500円・司法書士報酬として5万円〜10万円程度の費用がかかり、利用者負担となります。

個人事業主は登記ができませんが、法人であれば債権譲渡登記するのも1つの手でしょう。

まとめ

本記事では、ファクタリングで買取を断られた場合の対処法や、審査落ちの理由などを解説しました。

ファクタリングの審査で断れたからといって、落胆することはありません。

断られてしまった理由を知り、ファクタリング会社を選べば、審査通過率を高められるはずです。