ビジネスローンの金利は安いの?金利を抑えるポイントとは?
2025年1月14日
ビジネスローンは銀行やノンバンクを含めさまざまな金融機関で取り扱われています。
ローン商品自体の特徴は、どの金融機関のビジネスローンでも大きくは変わりませんが、適用される金利には多少の差があります。
適用金利は返済負担に大きく関わってくる要素であり、許容できる金利幅も会社や事業主によって変わってくるでしょう。
この記事では、ビジネスローンについて詳しく解説していきます。
そもそもビジネスローンとは
ビジネスローンとは、事業資金専用のローン商品のことです。
申し込めるのは法人経営者および個人事業主のみで、事業を営んでいない個人は対象となりません。借りたお金は新規事業の立ち上げ資金、設備投資資金、運転資金、取引先への支払い資金など、事業に関わる資金に利用できます。
ビジネスローンを扱っているのは、銀行、信販・クレジットカード会社、消費者金融などで、その融資基準や金利、融資限度額はサービスの提供会社によってまちまちです。
できるだけ金利を抑える方法とは
ビジネスローンの借入金額は、その事業の状況によっては高額になる場合もあります。そして、返済期間が長くなればなるほど利息分の支払いが増えるため、できるだけ低金利で借り入れを行うことがビジネスローンを利用するポイントです。
では、金利を抑えて借り入れる方法にはどのようなものがあるのでしょうか。
希望する融資額を増やす
一般的に、適用される金利は融資金額が大きいほど低く設定される傾向にあります。だからといって必要以上に高額な借り入れを行うことは 避けましょう。ローン全体にいえることですが、大切なことはどこまで借りることができるか、借入可能額を考えることではありません。無理なく返せる額を考えることです。
事業を行うにあたり、最低限必要な金額、かつ無理なく返済できる額を借りるようにしましょう。
決算月に申込む
法人は、1年以内の期間で、その事業年度を何月から何月までにするのかを自由に決めることが可能です。4月から翌年3月までを事業年度としている法人が多く見られます。一方、なかには1月から12月としているところや、7月から翌年6月などとしている会社もあります。
決算月とは、その事業年度の最終月のことです。そして、決算月に申込むことで、低い金利で借りられる可能性があります。なぜなら、決算前はどの会社も業績を上げるために力を尽くします。そのタイミングでビジネスローンの申込みを検討していることを伝えることで、金利が下がる可能性があります。
金融機関のなかには、決算月にキャンペーンを行っているところも多く見られます。ただし、最終的な判断は審査によって決まります。決算月に申込んだからといって必ず低金利で借りられるわけではない点に注意してください。
ビジネスローンを選ぶ際のおすすめのポイント
ビジネスローンを選ぶ際には、押さえておきたいポイントがいくつかあります。その中でもおすすめのポイントについて、以下に解説します。
低金利の商品を選択する
低金利の商品を利用することで、その分の利息の支払いを抑えることが可能です。銀行のビジネスローンは金利が低めに設定されています。ただし審査に時間がかかることや、ノンバンクや消費者金融系と比べて審査基準が厳しく設定されている傾向にあります。
またノンバンクや消費者金融系のビジネスローンは、銀行のビジネスローンに比べると比較的審査に通りやすいといわれています。一方、金利が高めに設定されているので気をつけましょう。
特に、初めてビジネスローンを申込む場合は最高金利が適用されるケースが多いため、注意が必要です。
借入限度額の高さで選ぶ
一般的に無担保のビジネスローンの場合、限度額は300万円から500万円程度に設定されているケースが多いですが、なかには1,000万円を限度としているビジネスローンもあります。もちろんどのくらいの額が必要なのかによりますが、借入希望額が借入限度額以内に収まっているかを事前に確認しておくことも大切です。
借入金額が多ければ、その分適用される金利が低くなる可能性もあります。返済期間によってどのくらいの金利負担になるのかも合わせて考えておきましょう。無担保で高額の融資を受ける必要があるときには、銀行やノンバンク系のビジネスローン以外にも国が用意している融資制度の利用を検討することもおすすめします。
申込み基準で判断する
いくら金利や借入限度額などの条件が良くても、申込条件を満たしていないと利用できません。法人と個人事業主両方を対象としているビジネスローンもあれば、法人のみまたは個人事業主のみとしているものもあります。
また、法人の場合でも代表者の年齢条件などが設定されているケースがあります。申込む際には、自分が条件を満たしているかどうかを必ず確認するようにしましょう。
融資のスピードで選ぶ
できるだけ早く資金を調達する必要がある場合は、申込みから融資までの期間が短いものを選ぶことはポイントです。
ビジネスローンのなかには、最短即日で融資を受けられるものもあります。事前に各金融機関の公式サイトなどで、申込みから融資実行までにどのくらいの時間がかかるのかを調べて比較しておきましょう。
もちろん、すべてのビジネスローンが即日融資に対応しているわけではありません。しかし融資までの時間が短いことを前提としているなら、そのスピードを重視することも大切です。
また、手続きの方法についても確認しておきましょう。審査に通り、契約手続きを行う際には、金融機関への来店が必要なビジネスローンもあります。
そのようなケースだと契約手続きの時間が平日の昼間に限定され、その時間が取れない場合は郵送などで手続きを行います。すると融資実行までさらに時間がかかってしまうため注意してください。
手続きの時間を考慮するのであれば、申込みから契約までインターネット上で完結するビジネスローンを選ぶことをおすすめします。
返済期間を比較する
ビジネスローンの利用において、返済期間や毎月の返済額は自由に決められます。その際にはまず、無理のない返済額を考える必要があります。無理なく返済を続け、それをどのくらいの期間で完済できるかを比較することも重要なポイントです。
比較的金利の高いビジネスローンの場合、完済までの期間が長ければ長いほど、負担する利息額は大きくなります。もちろん短期に返済すればその分利息額を削減することに繋がりますが、毎月の返済額が大きくなる点に注意が必要です。
無理のない返済額でどのくらいの期間で返済できるか、その返済期間を比較し、できるだけ早く完済できるビジネスローンを選ぶようにしましょう。
申込方法で選ぶ
ビジネスローンの商品にもよりますが、申込方法として、インターネットや電話、FAX、そして店舗窓口などが用意されています。中でもインターネットで申込みができるビジネスローンは、契約手続きそして融資までがインターネット上で完結するものも多く見られます。
店舗窓口での申込みはどうしても時間が限られてしまうので、時間がない方は24時間申込みを受け付けているインターネットで行うようにしましょう。
ただし申込みは24時間対応していても、夜間に審査を行っていないところもあります。申込んだ時間によっては審査開始が翌日になる場合がある点に注意しましょう。
申込みの際に、担当者にいろいろと詳細を聞き、相談しながら申込みたい場合は、店舗窓口で直接申込む方法をおすすめします。
審査に必要な書類で決める
ビジネスローンを申込み、審査を受けるにあたりさまざまな書類の提出を求められます。スムーズに審査を終了させ、融資実行までたどり着くためにも、必要な書類は事前に公式サイトで調べ、もれのないように準備しておきましょう。
申込むビジネスローンによって求められる書類は異なります。準備する書類が少ない方を選ぶことで、早く申込みのスタンバイができるでしょう。
一般的なビジネスローンの審査に必要な書類には、以下のものがあります。
・本人確認書類
・運転免許証
・パスポート など
・個人事業主の場合
・直近の確定申告書類
・法人の場合
・代表者の印鑑証明
・商業登記簿謄本
・決算書の控え
ビジネスローンのなかには、代表者の印鑑証明や登記簿謄本の提出を不要としているところもあります。このような公的書類は入手するにも時間がかかるため、それが不要となる点は魅力ではないでしょうか。
まとめ
ビジネスローンも借り入れですので、申込めば誰でも利用できるわけではありません。利用するためには申込んで審査を受ける必要があります。
審査のポイントや基準は金融機関によって異なりますし、もし審査に落ちたとしてもその理由を教えてもらうことはできません。
また独自の審査方法が設定されていることもありますが、一般的な審査が行われるビジネスローンよりも融資金額が少ない傾向がある点に注意が必要です。
したがって、ビジネスローンを申込む前に、申込み先の金融機関の公式サイトなどで情報をしっかり調べることをおすすめします。