ファクタリングから抜け出せない時にまずやる事とは?
2025年1月11日
ファクタリングとは平たくいうと「売掛債権の現金化」手法です。
売掛金や未収入金は期限が来るまで通常は振り込まれないことが多いですが、期限を待たずに短期に現金化できるのが大きなメリットです。
しかし、資金繰り管理がうまくいっていない企業はファクタリングの利用が常態化し、やがてファクタリング沼から抜け出せなくなってしまいます。
日々の資金繰り管理と銀行融資が肝
このファクタリング沼を回避するためには、そもそもの話として「即日に資金が必要な事態を避ける」ことが最も重要となってきます。
そうすれば、高い利息や手数料を取られずに済みます。
というのも、これは資金調達の法則なのですが、資金が出るまでの期間が短ければ短いほど資金調達の費用(代償)が高くなる傾向にあります。
確かにファクタリングは最短即日で入金されるなど便利であることは間違いないです。
そしてファクタリングの前に考えるべきは「月次で資金繰りの管理を徹底すること」や「現預金残高が厳しくなる前に銀行融資を申し込むこと」です。
月次での資金繰り管理を徹底することで、もしかしたらファクタリングを利用しなくても切り抜けられるかもしれません。
ファクタリングの乗り換えは本当に必要?
すでにファクタリング会社と契約を結び、毎月の資金調達の方法にファクタリングを利用している場合、発生する売買手数料の負担が大きいと感じることもあるようです。
資金繰りを改善させるために、数か月に渡りファクタリングを利用することになるとわかっていても、売買手数料の負担が大きいと十分な資金調達につながりにくくなります。
このような場合、ファクタリングをより有効な資金調達の方法として利用したいのなら、ファクタリング会社の乗り換えを検討することが望ましいといえます。
ファクタリングから抜け出すために
そもそもファクタリングは期日に回収する予定の売掛金を前倒しで受け取り資金調達する方法のため、売買手数料によりコストが増えてしまうと資金繰りが改善されるどころか悪化させる可能性があります。
そのため継続してファクタリングで資金調達する場合には、現在契約しているファクタリング会社がベストと考えず、できるだけ売買手数料が安く提供されるサービスも充実している業者に乗り換えることも検討してみることが必要です。
しっかり経営計画を立てておかなければ、一度利用するだけに終わらず抜け出せなくなる可能性があると認識しておきましょう。
資金繰りを正常化させるためにも
ファクタリングの乗り換えとは、現在契約しているファクタリング会社から別のファクタリング会社に利用を移すことです。
売掛金を現金化させるまでスピーディであり、借金を増やすことなく資金調達できることがファクタリングのメリットといえます。
しかし将来受け取る予定の売掛金を先に入金してもらう形になり、ファクタリング会社に支払う売買手数料分、金額は目減りしてしまいます。
翌月のキャッシュを先食いという形になるため、一度の利用で資金繰りを改善させることは難しく、複数回に渡り利用して少しずつ正常化させていくことになるでしょう。
利用のループから抜け出すためにも乗り換えは必要
ファクタリングを利用すれば売買手数料分、本来受け取る予定の売掛金を目減りさせてしまいます。そのため長期に渡って継続的に利用することはよいこととはいえません。
そこで、中長期的な資金繰り改善対策を立てておき、可能な限り売買手数料を抑えることができるファクタリング会社に乗り換えるようにしましょう。
数か月〜1年を目安にファクタリングを行い、前倒しで受け取る金額を少しずつ減少させながら資金繰りを正常化させることを検討してください。
1か月の前倒しだけでなく、支払いのサイクルにより2か月や3か月後の入金分を前倒しさせることもできます。
大切なのは、事前に何か月で資金繰りを正常化させるか決めておくことであり、計画通りに進めていくことです。
まとめ
ファクタリングの乗り換えを検討するとき、次に利用するファクタリング会社の安全性や信頼性を確認することも大切です。
いくら売買手数料を抑えることが可能になるといっても、新しく契約したファクタリング会社が悪徳業者だった場合は資金繰りが改善されるどころか、財務状況がどんどん悪化してしまいます。
現在契約しているファクタリング会社より、売買手数料など調達コストを抑えることが可能となる業者を探すことは容易なことではありません。
銀行融資の借り換えのときには複数の銀行の金利などを確認した上で、どの金融機関から融資を受けるか決めることになるでしょう。
ファクタリングの場合でも、複数社から相見積もりを取得しながら、どのファクタリング会社がよりコストを抑えることができるか判断しながら決めると良いと考えられます。
なお、銀行融資の場合はメインバンクとの付き合いなどがあるため、一時的な金利引き下げを目的に借り換えを行うことはメリットにつながらないこともあります。
ただファクタリングの場合は、銀行融資のようなしがらみがないので、乗り換えによるデメリットはないといえるでしょう。