審査が通りやすいファクタリング会社には共通の特徴がある!
2023年11月7日
今や資金調達方法はさまざまにあり、その選択一つで未来が大きく変わってきます。銀行の融資やローンは特に利用される方法ですが、場合によっては利用できないこともあります。そこでおすすめなのがファクタリングです。ファクタリングにも審査がありますが、ローリスクで最短即日の資金調達ができる方法として、近年利用される機会が増えています。審査が通りやすい業者や、審査に通るためのポイントはあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回はファクタリングの審査に通るためのポイントや、審査に通りやすい業者をご紹介いたします。
ファクタリングの審査では何を見ている?
ファクタリングを利用する際には審査が必要ですが、どのようなことを審査するのでしょうか。こちらでご紹介いたします。
信用性
売掛先の企業規模によっても信用が異なります。一般的には中小企業に比べ、有名な企業や大手企業などが売掛先の場合、信用性が高いとされるでしょう。
売掛先の信用が高い場合、きちんと支払いがあるか以外に、支払いが遅れないか、売掛先が倒産しないかなどのリスクを回避することにもつながります。
一般的に信用性が高いとされている企業は、上場している大手有名企業以外に、官公庁や金融機関と取引がある企業などが該当します。官公庁や金融機関との取引は信用が高くなければ利用できないので、それだけで信用性が高いという証明になり、審査に通りやすくなります。
よって複数の企業と取引を行なっている場合、できるだけ高い信用のある企業の売掛債権を用いることが大切です。
どんな売掛金なのか
ファクタリングでは売掛債権を用いて契約をしますが、売掛債権にも種類があります。
たとえば、一時的に発生する売掛金に比べて継続的に発生する売掛金のほうが高値での取引をされる傾向にあります。
通常の融資では利用者の情報や勤め先などが重視されますが、ファクタリングでは企業の信用はあまり重視されません。企業そのものよりも、売掛金が重視されるためです。また、信用のレベルに合わせて手数料が異なることも重要なポイントです。
世の中には悪質な業者が架空の売掛金を利用してファクタリングを行おうとするケースもあります。売掛金は、基本契約書や発注書、受注書などの書類を用いて実際にあると証明できます。
売掛金はそれらの書類によってどのような売掛金なのかを知ることもできるため、ねつ造した書類や簡単な書類だけしか用意できない場合は、売掛金としての証明が不十分であるとして審査に落ちてしまいます。
取引の期間
取引の期間がどれくらいなのかも審査の対象です。
一時的な取引に比べて長期的に取引の実績があると、信頼関係が十分に構築されており、問題なく支払いがされるという確信につながるためです。また、新たな取引でこれまでに取引実績がない場合でも、今後継続して取引が発生するということであれば、比較的信用性が高いという判断がされるでしょう。
支払いの期日
支払いの期日も重要な審査ポイントです。一般的に、売掛金の支払日が近いほど審査は有利になり、離れるほど不利になります。これは、売掛金の支払いまで時間があると、支払いまでの間に災害や経営悪化など何らかのトラブルが生じた際に支払いが難しくなってしまうからです。日数があるほうがリスクを抱える期間も長くなってしまうため、支払期日はできるだけ短くすることが大切です。
差し押さえの可能性
ファクタリング業者が重視するポイントには差し押さえの可能性もあります。これは、差し押さえが行われた企業に対して、ファクタリング業者は売掛金の回収が難しいからです。
差し押さえが発生する可能性があるケースとしては税金、または保険料の滞納をしていることなどが該当します。
通常、公的機関からの売掛債権である医療ファクタリングでは、公的機関からの支払いなので、信用も高く、回収リスクも低いとされています。しかし、医療ファクタリングであっても差し押さえが発生すると、強制力が非常に高いので資金の回収が難しくなります。
そのため、どのような種類の売掛金であっても、差し押さえのリスクがある場合にはファクタリングの利用は難しいと考えておきましょう。
ファクタリングの審査に落ちてしまう原因
こちらではファクタリングの審査に落ちてしまう原因を4つご紹介いたします。
金額が大きすぎる
ファクタリングを利用したい場合は、金額に注意が必要です。売上規模が仮に2,000万円程度の場合、同額程度であれば利用できると思われますが、実際の売上と差がありすぎる金額は不審に思われてしまいます。その気がなくとも、場合によっては目的とは異なることに使おうとしているのでないかと疑われるリスクもあるでしょう。また、実はあまり業績が振るわず、持ち逃げをしようとしているのではないかと捉えられる可能性もあります。
ファクタリングの金額が大きくなるほど貸し倒れリスクは高まり、小さいほどリスクも低くなります。当然、リスクの高いほうが審査も厳しくなるため、金額を考えるというのは非常に重要です。
また、場合によっては利用したい企業側に問題がなくても、高額なファクタリングは断られるケースもあります。これはファクタリング業者の買取資金に余裕がない場合などが該当します。
原因がファクタリング業者、ファクタリングを利用したい業者のどちらであっても金額が大きいと審査は厳しくなる傾向にあり、利用の難易度は上がってしまいます。そのため、自社の売上金と見合っている金額か、またファクタリング業者が想定している金額内であることを意識しましょう。
担当者の印象がよくない
いくら信用がある売掛債権であっても、申込時や対応の際に担当者の印象が悪いと審査に落ちてしまう原因になるでしょう。たとえば、きちんと質問に対して受け答えができない、服装などに清潔感がないなどが該当します。
外見がきちんとしていても、面談での受け答えが誠実でなければ印象が悪くなってしまいます。ファクタリング業者に対して架空の債権を使って取引をしようとする業者が存在するため、きちんと質問に対して答えることができない場合、債権が本当に存在するか不審がられる可能性があります。
会社や売掛債権への信用が低い
ファクタリング業者が最も重要視することは、売掛先の信用情報です。
信用情報の審査ではただ知名度が高いからなどが基準になるのではなく、実際に支払い能力が十分にあるかを「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」などの外部機関を利用して調べます。このような外部機関を通した情報には、企業の業績以外に資金状況や当座比率、収益性など非常に多くの細かな情報が掲載されています。
決算の数値は売掛先の業績によって異なり、上場企業の場合は決算公告、未上場企業は帝国データバンクなどの数値をベースにします。ただし、企業の規模によっては第三者機関にも掲載がないこともあるでしょう。そのような場合は審査ができず、審査評価が低くなってしまいます。
特に個人事業主などの場合は資金回収が難しいと判断されることが多いため、注意が必要です。
担当者の印象がよくない
いくら信用がある売掛債権であっても、申込時や対応の際に担当者の印象が悪いと審査に落ちてしまう原因になるでしょう。たとえば、きちんと質問に対して受け答えができない、服装などに清潔感がないなどが該当します。
外見がきちんとしていても、面談での受け答えが誠実でなければ印象が悪くなってしまいます。ファクタリング業者に対して架空の債権を使って取引をしようとする業者が存在するため、きちんと質問に対して答えることができない場合、債権が本当に存在するか不審がられる可能性があります。
ファクタリングの審査を通りやすくする方法
ファクタリングの審査を通りやすくする方法をこちらで5つご紹介いたします。
信用度を上げる
ファクタリングの審査では信用が非常に重要です。もし信用が足りないと判断されそうな場合には、必要書類を事前に準備しておきましょう。一般的にファクタリングの審査に必要となる書類は下記の通りです。
・売掛先への請求書
・本人確認書類(身分証明書など)
・売掛金の証明ができる書類(契約書、納品書、発注書など)
・入出金が確認できる通帳
これらの4点は必ず提出する書類です。
これに加え、ファクタリング業者によっては下記の書類も求められることがあります。
・納税証明書
・ファクタリング契約書(これまでに利用したことがある場合)
・会社謄本
・決算書
これらの書類を事前に不備なく準備し、速やかに提出できるようにしておくだけでも印象は良くなるでしょう。
事前によく確認し、書類を準備しておきましょう。
3社間ファクタリングを選ぶ
売掛金が本当に存在することを証明できるため、2社間ファクタリングよりも3社間ファクタリングのほうが利用できる可能性が高くなります。
3社間ファクタリングでは、売掛先に売掛金の譲渡を受けたという通知(債権譲渡通知)を行うため、売掛金が虚偽でないことを証明できます。
2者間ファクタリングの場合、売掛先は契約に介入しないため、債権譲渡の通知もありません。そのため、悪質な業者がファクタリング業者を騙そうとする場合は2社間ファクタリングを狙う傾向にあるからです。
2社間ファクタリングは債権譲渡通知の代わりに債権譲渡登記が必要になりますが、売掛金が存在しない場合は登記をしても意味がありません。
そのため、3社間ファクタリングは売掛金が実在することの証明につながります。また、手数料が2社間ファクタリングに比べて安いため、利用する側にもメリットとなるでしょう。
2社間ファクタリングが難しい場合は売掛先にも事情を説明し、3社間ファクタリングを利用することをおすすめします。
これまでの利用実績
通常、ファクタリングは回数を重ねるごとに審査が緩くなる傾向にあります。もしこれまでにファクタリングの利用実績がある場合は、同じファクタリング業者に繰り返し利用することをおすすめします。
これは売掛金の回収実績が増えることで貸し倒れのリスクが下がることと、継続利用することでファクタリング業者に利益が増えることが理由です。
新規の申し込みはできるだけ避け、同じファクタリング業者を利用するようにしましょう。
売掛金の選び方
売掛債権であれば、必ずしもファクタリングに使えるというわけではありません。買取できない売掛債権も存在するため、まずは売掛金が譲渡できるかどうかを確認しておきましょう。
譲渡できない売掛金の例として、個人への債権、「下請代金支払遅延防止法」に該当する債権、売掛金よりも買掛金が多い債権などが挙げられます。また、回収が難しいと判断された債権も譲渡はできません。
また、ファクタリング業者にとって買取リスクが低い債権を選ぶことも大切です。買取リスクが低い債権の特徴は下記の4点が基準です。
・支払いまでの期間が短い債権
・取引の実績が多い売掛先の債権
・上場企業、官公庁など信用力が高い債権
・支払い履歴が豊富な債権
複数の業者に申し込む
ファクタリングは融資など他の資金調達方法に比べると歴史が浅く、老舗といえる業者がないのが現状です。そのため、審査基準がまだ明確には定まっておらず、新規参入するファクタリング業者も多くいます。特に開業して間もない業者は、審査の際など柔軟に対応してくれるケースもあります。そのため、複数のファクタリング業者に相見積もりをしてみることもおすすめです。
審査が通りやすい業者の特徴
最後に審査が通りやすいファクタリング業者の特徴を5つご紹介いたします。
手数料の上限が記載されていない
手数料の上限が記載されていない場合、法外な手数料を請求されるのではないかと不安に感じることもあるかもしれません。しかし、実際は反対です。手数料の上限を設けてしまうと臨機応変な対応が難しくなり、審査に落ちてしまう可能性が高くなります。
契約書などにも手数料に関する記載はあるため、もし不安がある場合は事前に確認してから判断しましょう。
個人事業主の利用ができる
個人事業主は法人に比べて社会的責任が低く、何らかのトラブルがあった際に売掛金の回収前に逃げられてしまうと考えられやすくなっています。特に従業員が1人もいない場合は、注意すべき対象とされているようです。
そのため、個人事業主はファクタリング業者から利用を断られることが多いですが、なかには個人事業主の利用ができる業者もあります。
個人事業主は第三者機関の審査もできないため、この時点でかなり審査が緩いと考えられます。
設立後間もない業者
ファクタリング業者は業界のなかで審査の基準などが統一されているわけではありません。そのため、設立後間もない業者は審査の基準が社内でもできておらず、利用できる確率が高くなっています。
審査ができるだけ緩いファクタリング業者を探す場合は、新設されたファクタリングを探すとよいでしょう。
中小規模の業者
最近はファクタリングを運営する企業が増えており、銀行や上場企業など大手の企業も参入しています。大手企業が手がけるファクタリングは審査に必要な情報が多く、手堅い経営をする傾向にあります。そのため、たとえ手数料が同額であっても中小企業のファクタリング業者に比べると大手は審査が厳しいようです。
ただし、零細企業規模のファクタリング業者の中にはヤミ金業者が紛れている可能性があります。売掛債権を担保にローンを勧められた場合は高い確率でヤミ金業者です。その場合は契約を結ばないよう、十分に注意してください。
審査に融通がきく
ファクタリング業者の中には審査にAIを使っていることがあります。AIの審査は機械で行うため、すべて数値によって判断されています。人を使わないため、ファクタリング業者にとっては人件費を抑えることができ非常にスピーディーで効率的な業務が可能です。ただし、機械によって判断がされるため、基準を満たしていない場合は審査から落ちてしまいます。
審査の融通がきくのは人による審査を行なっているファクタリング業者です。
AIを用いる審査を行なっている業者は、取引がWeb上で完結します。審査や取引の方法も業者を選ぶ際には確認しておきましょう。
まとめ
今回ご紹介した通り、ファクタリングの審査に通るにはいくつかポイントがあるため、申込時にはしっかり確認して抑えておきましょう。なかなか審査に通らないと悩んでいる方は今回ご紹介した方法や、審査に通りやすい特徴を探し当てて相談してみてはいかがでしょうか。