ファクタリングのオンライン化を解説
2024年7月10日
ファクタリングのオンライン化は、近年主流となりつつある資金調達法で、オンラインで書類の提出や審査などの手続きが完結することが特徴です。
最短即日で資金調達したい、手数料や調達できる資金額を知りたい、いくらまでファクタリングに対応しているのか知りたい、という場合でもオンラインならスピーディーに問い合わせることができます。
今回はファクタリングのオンライン化について解説します。
オンラインファクタリングとは
ファクタリングは資金を調達する方法の1つで、平成22年3月1日から国土交通省の事業として開始されているものです。国が認める資金調達法として安心して利用できること、資金調達の円滑化にも利用しやすいことが特徴です。
具体的には売掛債権を回収日の前だったとしても、ファクタリング会社に買い取ってもらうことで資金を調達する仕組みとなっています。ただ、手続きには売掛債権についての情報が必要なことや、ファクタリング会社に手数料を支払わなければならないなど、注意が必要な点もあります。
例えば、1,000万円の売掛債権を手数料10%のファクタリング会社に買い取ってもらった場合、1,000万円の10%は100万円なので、調達できる資金は900万円となります。
実際に調達できる資金は売掛債権の額面よりも手数料分少なくなりますが、それでも金融機関の融資より早く最短即日で資金調達できることがファクタリングの強みなのです。
これらの手続きがオンラインで完結するのがオンラインファクタリングであり、日本全国どこからでも申し込み可能、沖縄の会社が北海道のファクタリング会社に依頼することもできます。
オンラインファクタリングの仕組み
主にファクタリング会社のホームページにアクセスして、手数料や対応金額などを確認した後、次のような流れで売掛債権を現金化します。
<オンラインファクタリングでの利用時の流れ>
1.申し込み
2.Web上で必要書類を提出する
3.査定
4.見積もり
5.オンライン契約
6.入金
従来はファクタリングを利用する際に、必要書類をファクタリング会社に出向いて提出するか郵送することが一般的でした。その点、オンラインファクタリングでは出向く必要がなく、必要書類の写真を撮ってWeb上から送るなどすべての手続がオンラインで完結します。
また、場合によっては電話でのやり取りを行うこともありますが、従来よりも利用しやすくなったといえるでしょう。加えて、オンラインファクタリングで提出が求められる書類は主に次のようなものがあります。売掛債権の金額やその他の条件によってはほかの書類が必要になることもあります。
<オンラインファクタリングを利用する際に必要な書類>
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・振込先の通帳コピー(入金明細書)
・売掛企業への請求書(売掛金を証明する書類)
・決算書もしくは確定申告書(2~3期分程度)
オンラインファクタリングが向いているケース
オンラインファクタリングが向いているのは主に次のようなケースが挙げられます。
<オンラインファクタリングが向いているケース>
・できるだけコストを抑えて資金調達したい
・少額の売掛債権を現金化したい
・すぐに資金を調達したい
・対面で相談できるファクタリング会社が近くにない
このような条件が当てはまる場合は、オンラインファクタリングの利用をおすすめします。
まとめ
オンラインファクタリングは、全国どのエリアからでも申し込みや契約ができる便利なサービスです。
東京や大阪などの大都市でなくても、銀行や貸金業者は全国各地にあるため、借入れによる資金調達はどのエリアでも利用しやすいといえるでしょう。
ファクタリングにおいては、ファクタリング会社が東京都内に集中しているため、地方では利用しにくいのが現状です。
しかしオンラインファクタリングなら、地方からでも24時間、いつでも申し込みできます。
ただしすべての手続をオンラインで完結させることは、対面による柔軟性等を欠くこととなり、不安や心配ごとを払拭できない状態で契約を結ばなければなりません。
通常のファクタリングでも、現在は一部の手続はオンライン対応という形式で契約できます。
そのためより柔軟なファクタリングを希望するのであれば、対面・郵送・Web手続・出張対応など選べるファクタリング会社に相談することをおすすめします。