他のファクタリング会社へ乗り換えはできる?

2023年2月7日

ファクタリング会社を利用する人のなかには、より条件の有利なファクタリング会社へ乗り換えたいと思ったことが一度はあるでしょう。
ファクタリングの手数料は、各ファクタリング会社によって異なります。
そのため、現在利用しているファクタリング会社よりも、他社の手数料が安ければ「乗り換えたい」と考えるのが通常です。
また1社だけではなく、ファクタリング会社を2つ以上併用して利用する場合もあります。
しかし、初めて他のファクタリング会社に乗り換える場合、併用や乗り換えが問題ないのか不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
結論からいえば、他社を利用中でも別のファクタリング会社を利用したり乗り換えることは可能です。

ここでは、ファクタリング会社を乗り換えるメリットや注意点、他社利用中でも乗り換えに対応するファクタリング会社などを徹底解説します。

これからファクタリング会社の変更を検討している方は是非とも参考にしてください。

他社利用中にファクタリング会社を乗り換えるメリット

まず、ファクタリング会社を乗り換えるメリットを3点ご紹介していきます。

ファクタリングの手数料が安くなる可能性がある

ファクタリング会社を乗り換える理由として、最も多いのが「ファクタリングの手数料が安くなる」ケースです。

前述の通り、ファクタリング手数料は会社ごとで大きく異なります。

今よりも手数料が安いファクタリング会社に乗り換えることができれば、それだけで十分大きなメリットとなります。

また、他社から乗り換えることで手数料を安くしてくれるファクタリング会社もあるため、気になる会社があるならば相談だけでも行ってみるのも一つの手段です。

さらに、現在ファクタリング会社に諸経費を支払っている場合でも、乗り換えが有効となる可能性があります。

たとえば、「登記費用」や「交通費」「事務手数料」といった諸経費は、全て無料にしている会社も多くあります。

このうち一つでも支払っている場合は、資金調達コストの削減という点から見ても十分乗り換えを検討する理由となります。

債権譲渡登記を行っている

2社間ファクタリングで契約を締結する場合、基本的にファクタリング会社は債権譲渡登記を行います。

これは、ファクタリング会社が買取る売掛債権を「自分のもの」と主張する上で仕方のない処置でもあるのですが、一般的に債権譲渡登記を行うための費用は「8万円前後」と決して安くなく、さらにその費用は実費負担しなければいけないことが多いです。

実は、ファクタリング会社の中には債権譲渡登記を留保してくれる会社もあるため、できるだけ資金調達コストを抑えたい方はそのような会社を探し、乗り換えてみるのも一つの手段です。

ファクタリング会社の担当者との折り合いが合わない

ファクタリングで資金を調達する場合、できるだけ優秀な担当者に相談したいところです。

知識や経験、対応の早さなどは担当者によって変わってきますし、担当者が優秀であるほど効率的な資金調達に期待できます。

あまりにも現在の担当者に不満がある場合は、乗り換えでの解決を検討してみましょう。

ファクタリング会社を乗り換える際の注意点

ファクタリング会社を乗り換える場合、以下のような注意点があります。

場合によっては大きなリスクを伴ってしまう可能性もあるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。

契約審査に不利にはたらいてしまう可能性

「ファクタリング会社をいくつも同時に利用している」という状況は、ファクタリング会社からすれば好ましい環境ではありません。

そのため、場合によってはファクタリングの審査に不利に働いてしまう可能性もあります。

また前述の通り、同時にいくつものファクタリング会社を利用すれば売掛債権の管理も煩雑です。

その点を鑑みると、ファクタリング会社を同時に利用する場合は、多くても5社程度にとどめておくほうが効率的です。

二重譲渡の可能性に注意する

ファクタリングは、保有する売掛債権をファクタリング会社に売却(譲渡)し、現金化する資金調達手段です。

この肝心の売掛債権ですが、ファクタリング会社へ二重に譲渡する行為は当然禁止、意図的に二重譲渡を行ったと見なされれば「詐欺罪」などの罪に問われる可能性もあるのです。

しかし、何社ものファクタリング会社を利用すると、時にはどの会社にどの売掛債権を譲渡したかがわからなくなってしまうこともあります。

そのため、ファクタリング会社を乗り換え、いくつもの会社を同時に利用するようなケースでは、しっかりと売掛債権の管理を徹底しておかなくてはいけません。

ファクタリングの乗り換えまとめ

現在既にファクタリングを利用していたとしても、ほかのファクタリング会社に乗り換える行為は決して悪いことではなく、法的にも別段問題ありません。
むしろ、より効率的にファクタリングで資金を調達する上で有効な手段にもなりえます。
ただし、ファクタリング会社の乗り換えにも注意点はあります。
特に、「売掛債権の二重譲渡」や「ファクタリング会社の多数利用」などはリスクも大きいため留意が必要です。
また、せっかく乗り換えるのに、今より条件が悪くなっては意味がありません。
そのため、乗り換えの際には、事前にしっかりとそのファクタリング会社の手数料やスタッフの質、信頼性、口コミなどの情報を確認しておき、より良い条件での資金調達を目指していきましょう。