保証ファクタリングの根保証とは?意味と仕組み、メリットデメリットをご紹介

2023年9月21日

保証ファクタリングは知っているけど、根保証はどんな保証なの?と疑問を抱いたことはありませんか?

根保証って聞いたことはあるけれど、内容については詳しく知らないとお困りではありませんか?

根保証とは、保証ファクタリングの中でも売掛金を100%保証するものを「根保証」と呼びます。

保証ファクタリングの根保証についての概要、利用するメリット・デメリットについて紹介していきましょう。

保証ファクタリングの根保証!3つの概要

保証ファクタリングの根保証とは、売掛金を100%保証してくれるもののことを指します。

根保証を利用することで、売掛金の回収リスクを軽減させることが可能です。

一体どのような仕組みなのか、3つの概要を紹介します。

根保証の仕組み

根保証の仕組みについて紹介していきます。

主な仕組みとしては、保証ファクタリングと同じです。

ファクタリング会社と保証契約をすることで、売掛債権が発生した際に売掛金の支払いを保証してもらうことが可能です。ファクタリング会社は、側面調査(売掛先には連絡を取らない)によって売掛先の与信審査をします。
与信審査の結果に基づき、保証する金額を決定し保証金額内であれば、売掛金を100%保証できるのです。

中小企業における、与信調査には限界がありますよね。

「ここの会社との取引は不安だな。ちゃんと支払いをしてくれるのかな」このような不安がある場合には、根保証を使用することでリスク回避することができるでしょう。

債権の種類

根保証が利用できる、債権の種類について紹介しておきましょう。

保証ファクタリングの根保証を使用できるのは、売掛債権以外にも2種類あります。

・でんさい
・受取手形
上記2種類の債権でも、根保証を使用することが可能です。

売掛債権ではないから利用できないかもと諦めずに、まずは相談してみると良いでしょう。

手数料

保証ファクタリングの根保証、どのくらいの手数料がかかるのか気になりますよね。

ファクタリング会社により異なりますが、大体3%~12%が相場と言えるでしょう。

大手金融機関の子会社が実施しているファクタリング会社であれば、手数料は低く抑えることができます。

また、売掛先の与信結果によっても手数料は変動するのです。

保証できる7つのケースと保証できない5つのケース

保証ファクタリングの根保証は、どんなケースでも利用できるというわけではありません。

まず初めに保証ファクタリングは、資金調達を目的としていないことは覚えておきましょう。

売掛金の回収リスクを軽減するための保証ファクタリングですが、保証できるケースとできないケースがあります。

それぞれ、どのようなケースになるのか紹介していきましょう。

保証できる7つのケース

売掛金を保証できるケースは、主に7つあります。

いずれも、売掛先が倒産等した事実が確認できた時です。

・破産
・任意整理着手
・会社更生
・民事再生
・本店の閉鎖
・小切手の不渡り
・手形の不渡り

売掛先が売掛金を支払わない場合でも、上記の内容に当てはまらない場合には保証してもらうことができません。

保証できない4つのケース

売掛金を保証できないケースは、主に4つあります。

売掛先の倒産が確認できない以外にも、以下の内容に当てはまると保証してもらうことができないので注意しましょう。

・貸付金
・遅延債権
・リース債権
・1年以上の長期回収債権

上記4つに当てはまる債権の場合には、保証してもらうことができません。

保証ファクタリングを利用したいとお考えであれば、上記4つに当てはまらないかも確認しておきましょう。

根保証!5つのメリットと2つのデメリット

根保証を利用したいけれど、メリットやデメリットが気になる!

保証ファクタリングの根保証を利用する前に、メリットやデメリットが気になりますよね。

根保証には5つのメリットと2つのデメリットがあるのです。

5つのメリット

保証ファクタリングの根保証を利用する5つのメリットを紹介しましょう。

売上拡大のチャンスになる

自社の与信限度額を超えているから、契約できなかった…

この様な経験はありませんか?

保証ファクタリングの根保証を併用すれば、自社の与信限度額を超えて契約を結ぶことができます。

大口の契約をするチャンスとなり、売上拡大にも活用することができるでしょう。

回収リスクの軽減ができる

保証ファクタリングの根保証は、売掛金を100%保証してもらえます。

万が一、売掛先が倒産などの理由で売掛金を支払えなくなっても、ファクタリング会社から売掛金を回収可能です。

自社の与信審査などに不安がある場合には、保証ファクタリングを使ってみると良いでしょう。

消費税も保証してもらえる

根保証では、売掛金の消費税も保証してもらえることができます。

売掛先の経営状況が分かる

ファクタリング会社は、保証契約を引き受けた売掛先の与信を常にチェックします。

売掛先の経営状況が一転しそうな場合には、早めに教えてもらうことができるのです。

与信アラームのように活用することもでき、売掛先の経営状況を把握することができます。

売掛先には知られない

ファクタリング会社は、売掛先の与信審査を行いますが直接連絡を取ったりはしません。

売掛先に知られず利用できるため、取引関係にも影響を与えることがないのです。

2つのデメリット

保証ファクタリングの根保証を利用する2つのデメリットを紹介します。

手数料がかかる

保証ファクタリングを利用するためには、ファクタリング会社へ3%~12%の手数料を支払う必要があります。

この手数料は、保証されない場合でも利用料として支払いの義務があるのです。

保証ファクタリングを利用することで、本来受け取れるはずだった3%~12%分の売掛金は少なくなります。

保証してもらえない可能性

保証ファクタリングの根保証は、売掛先の倒産が確認できた場合にのみ有効とされます。

そのため、単純に売掛金を支払わない場合などには保証してもらうことができないのです。

まとめ

根保証について詳しく紹介してきました。

根保証とは、保証ファクタリングの中でも売掛金を100%保証することを指します。

会社の与信管理が心配!ということであれば、保証ファクタリングの根保証を利用するのも1つの手と言えるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。