最低利用金額のファクタリングについて、1万円〜利用できるか?

2024年8月30日

「数万円程度の少額債権ではファクタリングを利用できない?」

大手ファクタリング業者の中には「最低利用金額」を数百万円〜数千万円に設定している企業もあります。

そのため「10万円程度の少額債権ではファクタリングを利用できないのでは」と考えている方もいるかもしれません。

しかし、少額ファクタリングのニーズはフリーランスなどの個人や中小企業を中心に強く、対応業者も増えてきているのが現状です。
ファクタリングの平均利用額は「247.5万円」といわれています。
「100万円〜200万円以下」が33%を占めており、300万円以下が全体の約7割を占めています。

しかし上記はあくまで平均額。

数千万〜数億円でファクタリングを利用する企業もいるため少額利用者が少なく感じるかもしれませんが、1万円や10万円〜でも利用可能な事業者も少なくありません。
なぜ少額ファクタリングは歓迎されないのか?
少額債権の売却は、従来型のファクタリング業者にはあまり歓迎されません。

主な理由は次のとおりです。

少額ファクタリングが歓迎されない理由

・手間の割に利益が出しにくい
・売掛先の信用力に疑いが生じる
・手間の割に利益が出しにくい
少額ファクタリングは、基本的に利益が出しにくい構造になっています。

一度のファクタリング利用額が100万円や200万円のような規模であれば、利用手数料を低く設定しても、ファクタリング会社はまとまった利益を得られます。

一方、少額ファクタリングで同じ手数料率を設定してしまうと、ファクタリング会社が行う仕事量は変わらないにも関わらず、少ない利益しか出せません。

ファクタリング会社にとって、手間と利益のバランスを考えると少額ファクタリングを敬遠したくなるのも仕方がないでしょう。

売掛先の信用力に疑いが生じる

ファクタリング審査では「売掛先の信用力」が最も重視されます。

なぜなら、売掛先の業績が悪いと売掛債権の回収リスクが高まるからです。

単純に「少額=売掛先の規模が小さい=信用力が低い」と考えられるため、ファクタリング会社は少額債権の買取を好まない傾向にあります。

もちろん少額債権だから信用力が低いわけではありませんが、未回収リスクを避けたいファクタリング会社にとっては自然な考え方といえるでしょう。

最近では少額(小口)でも利用できるファクタリング会社はあります。

法人向けでは最低利用額を10万円~30万円程度に、個人事業主やフリーランス向けでは1万円~利用できるファクタリング業者も出てきています。

少額ファクタリングを利用できる業者が増えたのは、中小企業や個人事業主の増加だといわれています。

事業で売上が立っているにも関わらず、入金日が数ヶ月先に設定されてしまい、事業の運転資金が回らず黒字倒産する中小企業などが増えたことで、「少額の売掛債権をファクタリングで即日現金化したい」というニーズが強まりました。

また、インターネット環境が整ったことも大きいと考えられます。

オンライン完結により店舗費用や人件費などのコストを削減できるため、少額の売掛債権であってもファクタリング事業で利益を出せるようになったのです。

少額ファクタリング業者の特徴

少額利用できるファクタリング業者には以下のような特徴があります。

少額買取できるファクタリング会社の主な特徴

・個人事業主・フリーランスが利用可できる
・利用下限額が低い
・少額の場合の手数料上限も明記されている
・来店不要・オンライン完結
・個人事業主・フリーランスが利用できる
少額利用できるファクタリング会社の特徴は「個人事業主・フリーランスが利用できる」点です。

個人事業主やフリーランスの場合、一度の取引で発生する売掛金が30万円以下になることは珍しくありません。

個人事業主・フリーランスの利用を受け入れているファクタリング会社は、少額の売掛債権が申し込まれることも想定しています。

そのため、法人限定のファクタリング会社よりも最低利用額が低く設定されている傾向があります。

利用下限額が低い

少額でファクタリングを利用したい場合、利用下限額が低く設定されている業者を選びましょう。

ファクタリング会社の中には、利用額の下限や上限を明記している業者があり、1万円から利用できるファクタリング業者も出てきています。

「10万円から」などファクタリングの下限額」を明記している業者を選べば、少額債権でも買い取ってもらえる可能性は高いでしょう。

少額ファクタリングでも手数料上限も明記されている

少額ファクタリングの利用を検討するなら「手数料の上限が明記されている」業者を選びましょう。
ファクタリングでは「手数料の高さ」に注意しなければなりません。

ファクタリングの手数料は、銀行融資と比較すると割高です。

融資の金利は1%~4%程度ですが、少額ファクタリングを利用する場合、手数料が10%以上になることも珍しくありません。

手数料の上限が明記されているファクタリング会社を選べば、安心して少額債権を申し込めるでしょう。

手数料上限の記載がないファクタリング会社を利用すると少額債権を即日現金化できても、手数料が高く、手元に残る金額が大きく減少する可能性があります。

来店不要・オンライン完結の会社来店不要・オンライン完結の会社

「来店不要・オンライン完結」の業者であれば、ファクタリングを少額利用できる可能性が高いといえます。

なぜなら、オンライン完結の業者は店舗費用や人件費など、事業を運営するうえでのコストが少ないため、少額の売掛債権でも利益を出しやすいからです。
少額ファクタリングで個人事業主が即日調達するには?
個人事業主が少額の売掛債権を即日買い取ってもらうコツは、以下の5点です。

少額債権を即日売却するコツ
・信用力の高い売掛債権を利用する
・複数の売掛債権を合算して利用する
・同じファクタリング会社を何度も利用する
・事前に必要書類を準備する
・複数のファクタリング会社に相見積もりする
・信用力の高い売掛債権を利用する
少額のファクタリングを成功させるには「信用力の高い売掛債権を利用する」のがおすすめです。

信用力の高い売掛債権の特徴
・売掛先が上場企業
・売掛先の事業運営・財務状況が良い
・支払い実績がある
・支払いサイトが長過ぎない
ファクタリングの審査では「売掛先の事業・経営実績=信用力」が最も重要です。
売掛先が「期日通りに支払いできる企業か」「健全に事業を運営しているか」という点を審査しています。

そのため、信用に値する企業の売掛債権の方が、買い取ってもらえる可能性は高くなるのです。

言い換えれば、少額債権でも信用力が高い企業が発行したものであれば審査に通過できる可能性は確実にUPします。
少額ファクタリングを申し込む際の留意点
少額債権でファクタリングを利用して即日入金を目指す場合の、留意点を紹介します。

少額ファクタリングの注意点
少額のファクタリングは手数料が高くなる
金額が低すぎる少額ファクタリングは断られる可能性がある
ファクタリング会社に債権譲渡登記を求められた場合

少額ファクタリングは手数料が高くなる

一般的に少額のファクタリングは手数料が高くなる傾向にあります。

ファクタリング会社が事業を継続的に運営するためには利益を出す必要があり、利益は手数料から得ています。

ファクタリング会社にとって少額債権の買取は利益を出しにくいため、手数料が高めに設定されます。

業者によっては、20%程度の手数料になる可能性もあります。

少額ファクタリングを利用する際は、手数料などを比較し、できるだけ低い手数料で利用できる業者を選ぶようにしましょう。

金額が低過ぎる少額ファクタリングは断られる可能性がある

少額の売掛金はファクタリング会社にとって魅力的ではありません。

同じ手間がかかるのであれば、なるべく高額な債権を買い取りたいと考えるのも当然です。

そのため、金額が低すぎる売掛債権は断られる可能性があることを頭に入れておきましょう。

まとめ

「少額かつ審査の早いおすすめファクタリング会社を教えてほしい」
「即日入金対応のおすすめ少額ファクタリング業者を知りたい」
「事業の資金繰りが少し厳しいので、少額債権を売却したい」

このようなファクタリングや事業の資金繰りの悩みは解消されましたか。

「審査なしですぐに利用したい」方もいるかもしれませんが、審査なしのファクタリングは現状ありません。

ファクタリング会社を選ぶ際は

・個人でも利用できるか
・手数料の低さ
・審査通過率
・債権譲渡登記が不要か
・何円からの少額債権を買取できるか
・何日で現金化できるか
など、チェックすべき項目は沢山あります。

少額の売掛債権で即日ファクタリングを利用して事業の資金繰りを改善したいフリーランス・個人・中小企業経営者の方は、紹介した内容を参考にしてください。