少額債権でも利用できるファクタリング業者は?

2023年4月27日

いざファクタリングをしようと思い問い合わせたら、売掛債権が少額なために買い取ってもらえなかったということはありませんか?
このようにファクタリング会社には買取可能額という設定をしているところも少なくなく、「最低〇〇万円~」と制限されてあります。
では、少額債権はファクタリングできないのでしょうか。

結論からいうと、売掛債権が少額であってもファクタリングで現金化することは可能です。

少額の売掛債権の買い取りを積極的に行っているファクタリング業社には、小規模事業者や個人事業主、フリーランスなどが利用できるサービスや即日入金が可能なサービスもあります。

迅速に資金を調達したい方は少額だからと諦めず、条件に合った業者を選びファクタリングを利用しましょう。

ファクタリングを少額で利用する際の業者選びのポイント

このようにファクタリングで少額の売掛債権を現金化しようとしており、どのような基準で業者を選べば良いか悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。

取引できる売掛債権の下限額は業者によって違うため、ご自身や会社の状況に合わせて適切なサービスを選ぶことが重要です。

ファクタリングを少額で利用する際の業者選びのポイントを、以下にまとめました。

利用対象に個人事業主やフリーランスが含まれている

ファクタリング業者によってサービスの利用対象は異なります。

個人事業主やフリーランスの方がファクタリングを利用する際、ご自身の事業形態がサービスの対象に含まれているかを必ず確認しましょう。

法人と比較して個人が取引する売掛債権は金額が低い傾向にあるため、利用者を法人のみに制限する業者も少なくないのです。

なお個人事業主やフリーランスを利用対象とする業者は、少額の売掛債権でも積極的に買い取りをしてくれる可能性が高いといえます。

取引可能な売掛債権の下限額が低い

少額の売掛債権を現金化したい方は、取引可能な売掛債権の下限額を低く設定しているファクタリング業者を選ぶことが重要です。

下限額を低く設定している業者であれば、少額の売掛債権でも積極的に受け入れてくれる可能性が高いといえますよ。

償還請求権なしの契約を扱っている

ファクタリングを利用する際には、償還請求権なし(ノンリコース)の契約を行っている業者を選びましょう。

償還請求権(リコース)とは

売掛債権の代金を売掛先から何らかの理由で回収できなかった場合に、債権を譲渡した人に対して償還請求できる権利です。

償還請求権のあるファクタリング契約を結び、業者が売掛金を回収できなかった場合、債権を売却したファクタリングの利用者に未回収の代金を支払うことになるため注意が必要です。

手続きがオンラインで完結する

少額の売掛債権を売却する際には、手続きがオンラインで完結するファクタリング業者を選ぶのも一つの手です。

全ての手続きをオンライン行っている業者であれば、人件費や店舗の運営費用、出張費用などのコストを削減できるため、少額の売掛債権でも利益を上げることができます。

そのためオンライン完結型のファクタリング業者は、少額の売掛債権でも積極的に買い取ってくれる可能性が高いといえますよ。

債権譲渡登記が不要である

少額の債権を売却する際には、「債権譲渡登記」が不要の業者を選ぶことをおすすめします。

債権譲渡登記とは

法人が保有する債権が譲渡されたことを法務局に登記することにより、債権譲渡の事実を公にし、権利や義務を保護する行政制度です。
債権譲渡登記をすることで、ファクタリング業者は債権の権利を保有していることを第三者に証明できるため、別の業者に「二重譲渡」されることを防ぐことができます。

二重譲渡とは

一つのものを複数の相手に譲渡することであり、ファクタリングにおいては一つの売掛債権を複数の業者に売却・譲渡する違法行為を指します。
債権譲渡登記のあるファクタリングを利用すると、手数料に加え登記費用が売掛債権の額面から差し引かれ、最終的に受け取れる金額が少なくなってしまいます。

少額のファクタリングで即日入金を成功させるコツ

このように少額の売掛債権をお持ちで、一刻も早く現金化して資金を調達したいという方もいらっしゃるでしょう。

即日での入金を実現するためには、即日入金が可能な業者を利用することが必須です。

その他にも以下の四つのコツを押さえておくのがおすすめですよ。

必要書類を事前に準備しておく

即日入金を実現させるために、ファクタリングの申し込みや審査で必要書類をあらかじめ準備しておきましょう。

事前に用意しておけば時間を短縮できるので、手続きがスムーズに進みますよ。

また焦って書類を準備してしまうと、不備が生じるリスクも高くなるため注意が必要です。

書類に不備がある場合、審査に通りづらくなったり、業者からの確認などで余計な時間がかかって即日入金できなくなるケースも考えられます。

時間のあるときに書類を漏れなく用意しておけば、スムーズに手続きができますよ。

できるだけ午前中に申し込む

即日で売掛債権を現金化するために、申し込みはできるだけ午前中に行いましょう。

即日で債権を現金化したい場合には、ファクタリング業者の営業時間内に申し込みから入金までの全ての手続きを済ませる必要があります。

信用度の高い売掛債権を売却する

信用度の高い売掛債権であれば、即日で現金化できる可能性が高くなります。

ファクタリングでは売掛債権そのものの信用度が審査の対象とされており、利用の可否や手数料などに影響します。

また代金が未回収となるリスクが低いので、審査にも通りやすいといわれています。

審査がスムーズに進めば、手続きも早く済むので即日で入金される可能性が高くなりますよ。

二者間ファクタリングを申し込む

売掛債権を即日で現金化させるために、必ず二者間ファクタリングを扱う業者を選んで取引しましょう。

二者間ファクタリングはファクタリング業者とサービスの利用者との二者で行う契約です。

売掛先からの承諾を得る必要がないため、迅速な資金調達が可能です。

一方で、三者間ファクタリングを選んでしまった場合、即日での現金化は難しいため注意が必要です。

三者間ファクタリングは、ファクタリング業者とサービス利用者、売掛先の三者間で行う契約であり、売掛先の承諾を得る必要があります。

二者間ファクタリングは三者間ファクタリングより手数料が高くなる傾向にありますが、即日で入金を希望する方は必ず二者間ファクタリングを選んで契約しましょう。

ファクタリングを少額で利用する際の注意点

このようにファクタリングを利用する前に、少額の売掛債権を売却する際の注意点を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。

ファクタリングで少額の売掛金を現金化する際、以下の三つの点に気を付ける必要があります。

債権譲渡登記がある場合は別途費用がかかる

債権譲渡登記を行うファクタリングサービスを利用する場合、手数料とは別で債権譲渡登記の費用がかかることを覚えておきましょう。

債権譲渡登記が行われる場合、売掛債権の売却金額から登記費用が差し引かれるため、最終的に受け取れる金額が少なくなってしまいます。

なお債権譲渡登記費用は、債権の額面にかかわらず10万円前後かかるといわれています。

少額の売掛債権は手数料が高くなる傾向にある

少額の売掛債権を売却する際の手数料は、多額の売掛債権に比べて高い傾向にあることを押さえておきましょう。

少額であろうと、多額であろうと取引にかかる手間はさほど変わりません。

少額の売掛債権を買い取ってもファクタリング業者にとっての利益が低いため、手数料で採算をとる必要があるのです。

なお少額の債権でも手数料を低く設定している良心的なファクタリング業者もありますよ。

少額過ぎると買い取りを断られる可能性がある

売掛債権の金額があまりにも少額の場合には、売却できない可能性があることも念頭に置いておきましょう。

そもそもファクタリング業者は、どのような売掛債権でも買い取ってくれるというわけではありません。

代金を回収できる可能性が低い売掛債権や、手数料を取っても採算が合わないほど少額な売掛債権などは業者にとって利益が出ない取引だと判断されてしまいます。

なお複数の売掛債権をまとめて売却する場合、1件1件が少額であっても合計金額によっては買い取ってもらえる可能性がありますよ。

まとめ

少額の売掛債権でもファクタリングを利用することは可能であり、最短即日で資金を調達できます。

ただし買い取りできる売掛債権の下限額は業者によって異なります。

手数料や取引の対象としている利用者の事業形態なども業者ごとに違いがあるので注意が必要です。

なお法人だけでなく個人事業主やフリーランスを利用対象とするサービスであれば、少額であっても積極的に買い取ってくれる可能性が高いといえますよ。

また全ての手続きがオンラインで完結するサービスであれば、少額の売掛債権を迅速に現金化できます。

法人の場合は債権譲渡登記のないサービスを選ぶことによって登記費用を削減できます。

ご自身や法人の条件に合ったファクタリング業者を利用すれば、より多くの資金を手にすることが可能です。