ファクタリングの申込から契約までの流れを解説!

2023年2月8日

ファクタリングの申込からご契約までわずか5ステップで完了します。
しかし、各ステップの進め方や契約時の注意点について、具体的な方法が分からず、困っている方も多いでしょう。

この記事では、ファクタリング契約の流れや、契約書の確認ポイントを紹介します。契約締結後に行うべきことも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

ファクタリング契約までの流れ

ファクタリング契約の締結は、どのような流れで行うのでしょうか。2社間ファクタリングと3社間ファクタリングでは、申し込みの流れが少しだけ変わります。3社間では売掛先とのやり取りが生じます。

1.事前相談

自社が保有する売掛債権の買取に応じてもらえるのかなど、見込みを知るために、事前相談を行いましょう。短時間で終わり、本申し込みの前にファクタリング利用の見通しを立てることが可能です。無料ででき、断ることもできるので、複数のサービスを比較検討できます。

3社間ファクタリングを申し込む場合は、事前相談の後、売掛先にファクタリングを行う旨を伝え、売掛金譲渡の内諾を得ておきましょう。申し込み予定のファクタリング業者(以降、業者と呼ぶ)や、債権譲渡の契約書作成、振込手続きなどについて説明します。

2.申し込み

ファクタリングの申し込みは、インターネット・電話・窓口・郵送のいずれかで行います。スムーズに進めたいなら、インターネットがおすすめです。近くに営業所があるなら、窓口で契約を進めても構いません。

申し込み後は、キャンセルが困難になります。そのため申し込み前に、契約内容をしっかり把握し、トラブルを未然に防ぎましょう。審査をほとんど行わず契約を急かしたり、相場にくらべ極端に低い手数料を要求したりする業者は、闇金融業者の可能性もあるので注意が必要です。

3.書類提出

ファクタリングに必要な書類を提出します。必要とされる一般的な書類は、以下の通りです。

・法人登記簿謄本
契約書に押印する印鑑の証明
・身分証明書
会社が実在しているかの証明
・印鑑証明書
代表者の身分を証明
・決算内容確認書類
2~3期分の決算書を用意し、経営状況を証明
・通帳などの入金確認書類
売掛先との取引関係の証明
・売掛金証明書類
売掛債権の証明

業者によっては、上記以外の書類も必要になります。契約の際は、事前に必要な書類を把握しておきましょう。

業者から指定された提出書類は、すべて揃えます。書類が多くなるほど信用度が増し、手数料などが得になるでしょう。提出書類が少なく済む場合は、ファクタリング業者として不自然です。悪徳業者の可能性もあるので注意しましょう。

4.審査

提出した書類とヒアリングにより、ファクタリングの利用可否について審査が行われます。

ヒアリング審査では、経営者が事業内容や取引状況をしっかり把握しているかなど、書面では確認できない部分について行われます。経営者であれば知っていて当たり前な内容ばかりです。嘘偽りのなく答えることが求められます。

ヒアリング内容は以下の4項目です。

■自社の事業内容
■売掛先の事業内容や取引状況
■ファクタリングする理由
■売掛先のファクタリング利用に関する承諾
※3社間ファクタリングのみ

5.契約の締結

契約締結の際は、契約者の人数分だけ契約書および控えを作成し、控えが交付されます。

締結の際は、契約書の内容に隅々まで目を通し、双方納得のいく内容にしましょう。優良な業者であれば、わかりやすい言葉で簡潔に契約書の内容を説明してくれます。

専門用語を並べたて、分かりづらい説明をする業者は、信用できないので注意が必要です。中には節税目的と称し、契約書の作成を省略する業者もいますので注意しましょう。

ファクタリング契約の締結後に行うこと

2社間ファクタリング契約の締結後は、売掛先から売掛金を回収できているか確認し、業者に売掛金を移行します。

取引終了後は、債権譲渡登記を抹消しましょう。債権譲渡登記を抹消登記しないと、別の業者を使った時に、二重譲渡が生じる可能性があります。

特に売掛金の債務者が偶然一致し、5年~10年というまとまった譲渡登記した場合は注意が必要です。

この場合、債券登記上は、譲渡人と債務者、譲渡する債権の発生日の一致する売掛金について、ファクタリング業者が2つ登録されることになります。このため、どちらが本当の債権者か分からなくなるのです。

債権譲渡登記の抹消は、1~2万円ほどの手数料がかかりますが、忘れずに行ってください。

ファクタリング契約書で確認すべきポイント

ファクタリング契約書で確認すべきポイントは、以下の通りです。それぞれ詳しい内容や注意点を併記しています。

・債権譲渡通知
売掛金の回収先を業者に譲渡した旨を伝える通知
※3社間ファクタリングでは必要ですが、2社間では不要のはずですから、注意しましょう
・償還請求権
売掛金未回収の場合における業者から利用会社への弁済請求権で、「ある」場合と「ない」場合があります。前者は利用会社にとって不利です
・債権譲渡登記
債権譲渡が行われたことを証明する登記。2社間ファクタリングの場合に多い
・担保の取得の有無や内容
担保は、一般的にファクタリング利用に必要ない
・手数料
ファクタリングにかかる手数料で、業者および2社間・3社間ファクタリングで大きく異なる
・報告義務
利用会社が業者に向けて、取引先の状況を報告する義務
・契約解除
どのようなケースで契約解除となるのか確認する
・契約期間と解約方法
自動更新の有無なども確認する
・損害賠償、違約金
利用会社と業者に平等な設定がなされているか確認する

ファクタリング契約のまとめ

ファクタリング契約は、以下の手順で行います。

1.事前相談
2.申し込み
3.書類提出
4.審査
5.契約の締結

契約締結の際は、契約書の内容を隅々まで確認し、双方納得のいく取引を行いましょう。契約締結後は、売掛先から売掛金を回収できているか確認し、ファクタリング業者に売掛金を移行します。債権譲渡登記を抹消することも大切です。

ファクタリング契約について理解し、円滑に取引を進めてください。