【介護事業者必見】介護報酬ファクタリングの仕組みや利用方法を解説!

2023年3月30日

ファクタリングには種類がいくつかあり、その中に介護報酬に特化したサービスがあります。

介護報酬のファクタリングサービスを使えば、通常2か月はかかる入金を待たずに介護報酬を現金化できます。
融資枠や自己資金を使わずに利用できる、即効性のある資金調達手段と言えるでしょう。

本記事では、介護事業者向けファクタリングの基本とメリット・デメリットをわかりやすく解説します。

実際の入金事例もご紹介していきますので、サービス利用を考えている介護事業者の方は参考にしてみてください。

介護報酬ファクタリングサービスとは

介護事業者向けのファクタリングサービスとは、介護分野の売掛債権に特化した金融サービスです。

通常、介護報酬や診療報酬、訪問看護療養費といった売掛債権は、国保連(社保)※への請求から入金までに2か月はかかります。
しかし、介護の現場では必要な機器設備が多く、急な故障で突発的な出費が発生することは度々あります。
また、2か月の間には人件費や設備使用料、水道光熱費の支払いも必要です。

このように、介護報酬の入金日までに支払わなければならない費用が多いのが介護事業です。
入金と支出の流れが違うために、一時的に資金繰りが悪化してしまう介護事業者は少なくないでしょう。
介護事業者が悩む資金繰りの問題を、貸付なしで対処できるようにしたのが介護報酬のファクタリングサービスなのです。

介護報酬ファクタリングのメリット

介護報酬や診療報酬などを現金化できるファクタリングサービスのメリットは、おもに以下の4つです。

<ファクタリングサービスのメリット>
①借り入れ(貸付)にはならない
② 素早く現金を調達できる
③ 資金の使い道が自由
④ 新規開業時も利用できる

それぞれ、詳しく見ていきましょう。

①借り入れにはならない

ファクタリングサービスは、銀行からの借り入れ(融資)とも消費者金融からの貸付とも違うため、負債にはなりません。

ファクタリングとは、企業の持つ売掛債権をファクタリング事業者が買い取るものです。
つまり将来手にする資金の権利を元にして、手数料を差し引いたうえで前倒し入金してもらうサービスです。

そのため、銀行や消費者金融のように信用情報を確認されるような審査はありません。
ファクタリングで受け取る資金は本来の売上がベースになっているため、「借り入れしすぎる」という心配もないでしょう。

ファクタリングを使えば、銀行の融資枠や自己資金を使わずに済みます。
融資・リース枠と自己資金を温存できるため、将来的に事業をスケールさせる際にも安心です。

②素早く現金を調達できる

ファクタリングサービスの一番のメリットが、スピーディな現金化です。

先述のとおり、介護報酬や診療報酬を国保連(社保)へ請求しても、実際の入金日まで2か月かかります。
しかし2か月の間には介護事業所や医療機関の運営費用や人件費がかかるため、資金繰りで悩む介護事業者は少なくありません。

そんなときに介護報酬のファクタリングサービスを使えば、2か月先の入金日を当月内にすることが可能です。
困ったときにすぐ利用できる資金調達手段があるのは、安定した経営を続けるうえでこれ以上ない安心材料になるでしょう。

③資金の使い道が自由

銀行融資や補助金と違い、ファクタリングサービスで現金化した資金の使い道は自由です。
支出がかさむ開業時期や、補助金交付まで時間がかかるとき、急に大型設備の修繕費用が必要になったときなど、介護事業で資金が必要になるタイミングはさまざまです。
どんなときでも素早く柔軟に対処できるため、経営状況にあわせた柔軟な資金繰りができるようになるでしょう。

④新規開業時も利用できる可能性あり

介護報酬のファクタリングサービスは、新規開業時でも利用できます。

ファクタリングサービスの会社によっては、設立後間もない介護事業者でもサービスを提供しているからです。
介護事業の開業時は何かと費用がかさみます。創業融資だけでは資金が足りず、補助金の交付にも時間がかかるため、追加融資を検討せざるを得ないケースもあるでしょう。

そんなときにファクタリングサービスを使えば、開業後に資金繰りが安定するまでの不安定な期間を乗り越えやすくなるはずです。

介護報酬ファクタリングのデメリット・注意点

一方で、介護報酬や診療報酬のファクタリングサービスには以下2つのデメリットがあります。

<ファクタリングサービスのデメリット>
① 悪質なファクタリング事業者もいる
② 手数料がかかる

サービスを利用する際は、上記2点に気をつけなければなりません。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。

① 悪質なファクタリング事業者もいる

近年、ファクタリングを装った貸付を行う悪質なファクタリング事業者の存在が報告されています。

ファクタリングは貸付行為ではなく、売掛債権を譲渡して現金化する行為です。契約書に「債権譲渡契約」の記載がない、あるいは手数料が高額で債権に対して手元に入るお金が少ない場合は、契約前に再度その事業者について調べましょう。

悪質な業者を避けるためには、契約書や手数料のほか、ファクタリング事業者の事業内容をよく確認することが大切です。
介護報酬ファクタリングの場合は、介護・医療分野で他に安定して継続している事業があるかどうかをよく確認しておきましょう。
ファクタリング以外に安定した基盤があれば、比較的安心できます。

② 手数料がかかる

ファクタリングサービスの利用には一定の手数料がかかります。
これはファクタリングサービスに限ったことではありません。
銀行融資で金利がかかるのと同じで、自己資金以外の資金調達手段には何かしらの手数料がかかるものです。
ファクタリングの手数料率は利用するサービスによって異なります。
手数料が高ければ手元に入る金額も少なくなるため、サービス利用時には手数料をよく確認したうえで利用を検討しましょう。

安定した経営を支えるファクタリングを賢く利用しよう

介護事業の運営には設備使用料や各種機器、より良い介護サービスの提供に欠かせない人件費などさまざまな費用がかかります。

介護報酬が入金されるまでに支出が膨らみ、資金繰りに困ってしまう介護事業者は少なくありません。
資金繰りに困ったときは、貸付に頼らずにスピーディに資金を調達できるファクタリングサービスの利用を検討しましょう。
介護報酬のファクタリングを使えば、通常2か月かかる入金を待たずに当月内に現金を手にできます。