請求書買取サービスとは?ファクタリングの仕組みについて解説

2024年12月18日

この記事では、請求書買取サービスについてやその仕組みについて詳しく解説していきます。
売掛金を早く資金化したい場合、請求書買取サービスを利用することがおすすめです。

請求書買取サービスとは「ファクタリング」のことで、ファクタリング会社に請求書(売掛金)を買い取ってもらい、支払期日前に売掛金を資金化(現金化)することができます。

海外では一般的なサービスですが日本ではまだ馴染みが薄いため、「違法では?」と心配する人も多いでしょう。

請求書買取サービス(ファクタリング)は、民法第466条でも認められている合法なサービスなので安心して利用できます。

請求書買取サービスを利用すれば、最短即日で資金調達ができ、資金繰りを改善できます。

また、請求書買取サービスは融資ではないので負債にならず、融資のように調達した資金が帳簿の負債に計上されることもありません。

請求書買取サービスを利用したい場合、ファクタリング会社に依頼することになります。

ですが、ファクタリング会社は沢山あり、手数料や買取可能額、資金化までの日数などが違うため、それぞれじっくり比較して依頼先を選ぶことが大切です。

請求書買取サービスとは

まずは請求書買取サービス、つまりファクタリングについて基本的な部分を把握しましょう。

ここでは、請求書買取サービスを通じてできることを解説します。

また、請求書買取サービスは、請求書以外の書類が必要になることが一般的なので、どのような書類を準備すればいいのかも把握しておきましょう。

請求書買取サービスで早期資金化を実現

冒頭でもお話ししたとおり、請求書買取サービス(ファクタリング)とは売掛金を早期に資金化(現金化)できるサービスです。

利用者は審査を受け、審査に通ったら利用することができます。

具体的には、サービスの提供会社(ファクタリング会社)に売掛金を買い取ってもらい、手数料が引かれた分を受け取ります。

資金化までの期間は最短即日で長くても1週間程度となり、「売掛先の入金までの期間が長い」など資金繰りに困っている人に非常に便利なサービスだと言えるでしょう。

手数料はサービスの提供会社によって違います。

先ほども説明したとおり、請求書買取サービスは「売掛債権の譲渡」なので融資ではありません。

よって、負債になることはありませんので安心して利用できます。

請求書買取サービスとは、正式には「ファクタリング」のことを言います。

ファクタリングとは、利用者の売掛金をファクタリング会社が買い取って支払期日前に利用者に買取金額を入金し、その後債権の回収業務を行ったり、売掛金の保証を行う金融サービスです。

ファクタリングにはさまざまな種類がありますが、請求書買取サービスは、売掛金を買い取ってその債権の回収業務を行う「買取型ファクタリング」に分類されます。

買取型ファクタリングには、請求書買取サービスの他にも、請求書の前の段階である注文書の買取サービス(注文書ファクタリング)や医療報酬債権の買取サービス(介護・診療報酬ファクタリング)などさまざまなサービスがあります。

請求書買取サービスは請求書のみでは利用できない

請求書買取サービス(ファクタリング)は請求書さえあれば利用できると思われがちですが、基本的には請求書以外の書類も必要になるため注意してください。

ファクタリング会社が複数の書類を求める理由は、売掛金が確実に存在するか確認し、売掛先の信用力を判断するためです。

ファクタリング会社によって提出する書類は異なりますが、請求書以外にも過去の取引が確認できる通帳のコピーや、請求書関連の書類が必要になるケースが多く見られます。

その他、以下の書類も必要になる場合があるため、契約するファクタリング会社ごとに詳細を確認しましょう。

・商業登記簿謄本
・印鑑証明書
・売掛先との契約書
・決算書
・身分証明書

請求書買取サービスのメリット5つ

次に、請求書買取サービス(ファクタリング)のメリットについて詳しく説明していきましょう。

請求書買取サービスの主なメリットは下記5つです。

1.売掛金を最短即日で資金化できる
2.資金繰りを安定させられる
3.負債にならない
4.赤字や税金の滞納があっても利用できる
5.貸倒れリスクに備えられる

それぞれについて詳しく説明していきますね。

1.売掛金を最短即日で資金化できる

請求書買取サービスを利用するメリットは、売掛金を早期に資金化(現金化)できることです。

先ほどもお話ししたとおり、ファクタリング会社にもよりますが2者間ファクタリングの場合は最短数時間〜即日で資金化が可能で、3者間ファクタリングでも多くの場合が2週間以内には資金化できます。

請求書の買い取りを依頼すれば、支払いサイトを短縮でき、売掛金の入金を数か月〜半年待つことがなくなるため、資金繰りの改善に役立ちます。

2.資金繰りを安定させられる

請求書買取サービスは資金繰りを安定させられます。

売掛金が支払われるのが数か月先というような入金までの期間が長い契約の場合、

「仕事で使った諸費用が払えない」
「運転資金が足りなくて他の仕事の準備に影響が出る」

というような状況を招いてしまう可能性もあります。

そんな時は請求書の買い取りを依頼すれば支払期日よりも前に資金化(現金化)でき、資金繰りへの悩みや不安を改善できるでしょう。

3.負債にならない

請求書買取サービスはファクタリングという金融サービスの一種で、融資ではありません。

請求書買取サービスの仕組みのお話でも説明した通り、売掛金を譲渡して手数料を引いた分を受け取る仕組みなので負債や借り入れとはまったく違うものなのです。

そのため、借入額が増えたり、賃借対照表に影響することもありません。

4.赤字や税金の滞納があっても利用できる

請求書買取サービスは融資ではないため、審査の対象は主に売掛先や売掛金です。

融資の場合、審査の対象は主に利用者になるため、利用者が赤字だったり税金や社会保険料を滞納していると信用力がないと判断され審査に通りません。

一方で、請求書買取サービスの場合、審査の対象は主に売掛先の与信や売掛金の実在性になりますので、利用者の信用力はあまり考慮されません。

5.貸倒れリスクに備えられる

請求書買取サービスはファクタリングなので、ノンリコース契約になります。

ノンリコースとは「償還請求権がない」という意味です。

償還請求権についてもう少し分かりやすく言うと、売掛先の倒産などで売掛金の回収が不能になっても、利用者は先に受け取っている代金をファクタリング会社に返金する必要がないということです。

そのため、もし売掛先が倒産しても利用者がその影響を受けることはなく、貸倒れリスクを回避することができます。

まとめ

請求書買取サービスとは「ファクタリング」のことで、請求書(売掛金)をファクタリング会社に買い取ってもらうことで最短即日で資金調達できるサービスです。

また請求書買取サービスは手数料がかかるとは言え、売掛金を最適なタイミングで資金化(現金化)できるため資金繰りの改善に役立ちます。

急に資金が必要になった場合や融資の審査に落ちてしまった場合は是非請求書買取サービスの利用をご検討ください。