ファクタリングにおける面談とは?流れとポイントを紹介

2023年3月21日

ファクタリング会社のなかには、申込をして審査をするときに対面で行う「面談審査」があります。今回は、ファクタリングの面談審査で何をするのか、面談審査を通過する方法について解説します。

ファクタリングの面談審査とは?

実際に対面で「ファクタリング業者」と「ファクタリングを申し込んだ人」が面談をして、審査を行うこと
を言います。

最近では、「面談不要」「来店不要」「オンラインで完結」するタイプのファクタリング業者も増えてきましたが、比較的事業歴の長いファクタリング業者は「面談審査」も重要視して、金額が大きい場合や近場の会社の場合には、実施するケースが多いのです。

なぜ、ファクタリングは「面談審査」をするのか?

ファクタリングの中でも、最も需要があるのは「2社間ファクタリング」です。

2社間ファクタリングでは

1.納入企業が売掛先(クライアント)へ商品やサービスを納品
2.納入企業が売掛先(クライアント)へ請求書を送付
3.ファクタリング業者が納入企業の売掛金(請求書)を買取
4.売掛先(クライアント)が納入企業へ請求書の期日までに入金
5.納入企業がファクタリング業者へ入金された売掛金を送金
という流れで、ファクタリングの買取が行われます。

ファクタリング業者にとって、最大のリスクとなるポイントは

売掛先(クライアント)が納入企業へ期日通りに入金したのにも関わらず、納入企業がファクタリング業者へ送金してこないケース

です。

ファクタリング契約上、納入企業は回収代行の位置づけになるため、他人のお金なのですが、今まで通り自社の口座に振り込まれてしまうため

「勝手に口座振替で引き落とされてしまった。」
「取り立てが厳しいとこへの返済に使ってしまった。」
「他の支払いに使ってしまった。」
という経営者が後を絶たないのです。

これをされてしまうと、ファクタリング業者は、当然、裁判をして回収を目指すのですが、それに伴う弁護士費用や時間の手間もかかってしまうため、できるだけこの事態を避けたいのです。

「納入企業の使い込み」という事態を避けるために

・実際に対面で面談をして、使い込みはいけないことであることを念押しする
・実際に対面で面談をして、経営者の誠実性を探る

という目的で「面談」「面談審査」が行われるのです。

ファクタリングの面談審査で行われること

1.必要書類の確認

ファクタリングは、提出する必要書類が多いため、その必要書類の提出を行います。

・必要書類、面談時の持ち物の例
・身分証明書 免許書
・納税証明書
・会社及びご自宅の賃貸契約書 or 不動産登記簿謄本
・決算書 3期分。 ※勘定科目一覧を含む
・売掛先成因資料 注文書、請求書、支払通知書など
・会社登記簿謄本 2通
・印鑑証明 法人3通 個人1通
・住民票 1通
・銀行預金通帳(売掛金や入出金などが分かるもの)
・社版、会社実印、個人実印

その場で、必要書類に過不足がないか、ファクタリング業者の担当者が確認します。

2.申込書の記入

WEBの申込フォームから情報を送信していますが、より詳細な記入情報がある申込書を実際に記入させることが多いです。

≪申込書の内容例≫
◆個人概要

・名前
・性別
・生年月日
・連絡先
・住所
・住居の所有状況
・同居家族

◆会社概要

・会社名
・連絡先
・住所
・業種
・設立
・決算月
・仕事内容
・不渡りの有無
・従業員
・給料日
・会社の収支^
・取引銀行

◆資産

・自動車
・生命保険
・クレジットカード
・個人借入

◆代表者の経歴

・本籍
・前職
・他の会社の役員や関係会社
・会社設立理由

◆取引先概要

・売掛先名
・所在地
・入金額

◆支払先概要

・支払い遅れ
・未納支払先数
・未納金総額
・いつまでに
・理由

◆借入状況

・名称
・残高
・月々の返済
・支払日
・保証人の有無
・担保の有無

◆税金

・法人税(完納・未納・分納)
・社会保険料・国民健康保険料(完納・未納・分納)
・地方消費税(完納・未納・分納)
・源泉徴収税(完納・未納・分納)

取引先の概要、支払い先の概要、借り入れ状況、税金の納付状況などが主な記入情報となります。

記入内容に、「記入漏れ」や「内容の不足がないか?」担当者から、いくつか質問されます。

面談時にわからない部分は、わからないと回答しても、問題はありません。審査上重要な情報であれば、不足している情報は、追ってメールなどで連絡する形になります。

審査上重要でない情報であれば、そのまま聞かれないケースもあります。

3.審査

「必要書類」「記入した申込書の情報」をもとに、その場で審査を行います。

審査時間は、15分~1時間程度です。

面談の会議室で待っていても良いですし、時間や日を改めて、再訪問することも可能です。

4.買取額の提示

審査が終われば、買取可能額・買取条件の提示が行われます。

・売掛先名
・買取対象金額
・売掛金総額
・支払期日
・起算日
・日数
・譲受人売買益(譲渡人売却損)
・買取非対称金額
・買取代金
が記入されます。

5.契約

提示された買取条件に問題がなく、合意できるのであれば、ここでファクタリング契約となります。

・契約日
・債権者
・債務者
・債権額
・買取額
・債権の発生原因
・弁済の期日
・ファクタリング手数料
・入金期日(買取期日)
などが記載されており、2部に捺印して、1部を自社で保管することになります。

このタイミングで、弁済の注意点について、担当者から念押しされることになります。

6.買取金額の支払い

契約が完了すれば、買取金額の支払いに移行します。

・銀行振込
・現金手渡し
を選ぶことが可能です。

「現金手渡し」であれば、面談のタイミングでそのまま資金を受け取ることができます。

ただし、ファクタリング業者の金庫にある現金に満たない場合は、口座振込になるので、24時間振込が反映される銀行口座へ振込んでもらうと、その日のうちにお金を引き出すことが可能になります。

メガバンクなどの場合は、15時を過ぎると着金処理が翌営業日になってしまうため、注意が必要です。

ファクタリングの面談審査のポイント

1.誠実さ

売掛先の信用力や売掛金額、売掛金の入金日などは、オンラインでも機械的に審査ができるポイントです。

しかし、「誠実さ」というのは、対面でなければわからない部分です。

・質問に対して、回答が遅い
・質問に対して、回答がずれている
・回答の内容と決算書の内容が食い違っている
・挙動不審な動きや言動
・決算書の内容に説明できない部分が多い
・時間に遅刻する
・あまりにも必要書類の漏れが多い
・経営の見通しがあまりにもできていない
・身なりがあまりにもだらしない
などが挙げられます。

身なりがだらしなかったり、時間に遅れる、必要書類を持ってきていない、忘れた、という方は、時間のルーズさ責任感の欠如と判断され、「きちんと弁済して盛らない可能性が高い」とファクタリング審査に通差ないケースもあるのです。

面談審査でのみ見られるポイントは「誠実さ」だけと言っても過言ではありません。

2.情報の正確性

「誠実さ」にもつながる部分ですが、情報の正確性も重要なポイントです。
なぜかというと、請求書を偽造して、買い取らせようとする悪質な経営者もいるからです。

・決算書と請求書の内容が合致していない
・請求書や通帳のコピーに改ざんが疑われる
・口座残高と請求書の内容が合致していない
・決算書の内容と経営者の説明のつじつまがあっていない
・請求書の内容と経営者の説明のつじつまがあっていない
という場合は、「請求書・売掛金の捏造」を危険視され、ファクタリング審査に通さないケースもあるのです。

ファクタリングの面談審査通過のポイント

1.身なりを整える

ファクタリング業者が見ているのは「誠実さ」です。

日常的にはスーツを着ない経営者も増えてきていますが、ファクタリングの面談時には、きっちりスーツを着て、身なりを整えて面談に臨みましょう。

2.遅刻をしない

社会人として基本中の基本ですが、資金繰りに追われている状況の経営者は、急遽別の用事が入ってしまい、遅れてしまう方も少なくありません。遅刻をしないで済む時間設定や遅れる場合の迅速な連絡は必要不可欠です。

3.必要書類をすべて用意する

必要書類が不足していると「真面目さ」を疑われてしまいますし、その日のうちに買取条件の提示などもできなくなる可能性があります。

必要書類は、すべてもれなく用意して「面談」に臨むことをおすすめします。どうしても用意できない書類がある場合には、事前に必要かどうか?代わりになる書類があるか、確認しましょう。

4.ウソをつかない

経営者は、経営状況が悪化していればいるほど、どうしても見栄を張ったり、嘘をついてしまいがちです。

・確実性の低い将来の大きい売上をアピールする
・一部の借入があることを隠す
・別のファクタリング業者を使っていることを隠す
などです。

ウソがあると、それだけでファクタリング審査は通らなくなってしまいます。包み隠さず、正直に状況を話した方がファクタリングの面談審査には通る可能性が高いのです。

5.面談審査のないファクタリング業者に申込む

以前と比較するとファクタリングも、多くの中小企業に認知されてきています。

当然、新規参入のファクタリング業者も増え、競争が激化し始めているため、面談不要のファクタリング業者も、かなりの数存在しています。

オンラインだけで面談不要のファクタリング業者は、面談があるファクタリング業者と比較して、貸し倒れリスクが高いため、ファクタリング手数料が割高になる傾向が強いですが、それでも、面談審査を回避したければ、面談不要のファクタリング業者に申込む必要があります。