ファクタリング会社の中には悪徳業者が紛れている!見分け方や騙されないコツを解説

2023年2月26日

資金調達の方法としてファクタリングを検討している方の中には、「悪徳業者なのではないか」と不安を抱く方もおられると思います。

結論から言うと、残念ながら優良ファクタリング会社を装った悪徳業者は存在します。

そのほとんどは、ファクタリングを装って、実際には「融資」を行うヤミ金業者です。

ファクタリング契約したい利用者を騙して、高金利でお金を貸し付ける手法を取っています。

言うならば、ヤミ金業者や詐欺業者の犯罪の温床としてファクタリングが利用されている形です。

しかし、真っ当なファクタリング会社を選ぶことができれば、こうした犯罪に巻き込まれることはありません。

この記事では、ファクタリングにおける悪徳業者の手口や、悪徳業者に多くみられる特徴を解説するとともに、

「どうしたら悪徳業者に騙されないか」
「悪徳業者ではない優良ファクタリング会社の選び方」

まで詳しく解説していきます。

ファクタリングの悪徳業者には2種類ある

ファクタリングの悪徳業者には、2つの種類があります。

1つ目は「手数料が著しく高いなどの悪質なファクタリング会社」、そして2つ目は「ファクタリングを装って融資を行う違法業者(偽装ファクタリング)」です。

それぞれの特徴や手口について解説します。

悪い条件を提示する悪質なファクタリング業者

報道される悪徳業者は「そもそもファクタリング業者ではない」ことがほとんどです。

しかし残念ながら、ファクタリング業者の中にも悪質な業者が紛れている可能性はあります。

<悪質なファクタリング業者の例>

・契約書がない
・ファクタリング手数料が、相場より著しく高い
・入金が遅延する、または入金されない
・見積内容と契約内容が違う

昨今、ファクタリングを活用した資金調達の方法が認知され始め、新たにファクタリング業を始める企業が増えてきています。

しかし、ファクタリング業を始める上での国や地方公共団体の許認可は必要ないため、営業所や電話回線が無くても開業できてしまうのがファクタリング業なのです。

ファクタリングを装った融資を行う違法業者(偽装ファクタリング)

「偽装ファクタリング」とは、2者間ファクタリングを装って利用者を勧誘し、実質的には「貸し付け(融資)」を行う行為をいいます。

例えば2019年には、ファクタリング業者を装い高利でお金を貸し付けたとして、東京都のコンサルティング会社社長らが逮捕されました。

ファクタリングとは売掛金を買い取って資金化するものですが、この企業は「実際は売掛金を買い取らず、売掛金を担保にしてお金を融資」していました。

逮捕された理由としては、「貸金業法違反(業者が無登録で貸金業を営業したから)」と「出資法違反(法律で定められた上限金利を超えた超高金利で貸し付けを行っていたから)」です。

<「偽装ファクタリング」を行う悪徳業者の例>

・売掛金が回収不能となった時に利用者にリスクを背負わせる条件を盛り込んでいる(融資に該当するため、真っ当なファクタリング会社は自社がリスクを背負う)
・ファクタリングを装って利用者を勧誘し、「もっと良い条件で資金化できる」などと融資に誘導する

偽装ファクタリングを行う悪徳業者のほとんどは、実質的な融資を行っておきながら「貸金業登録」をしていない「ヤミ金業者」です。

こうした悪徳業者に騙されてはいけません。

悪徳業者の可能性が高いファクタリング会社の6つの特徴

悪徳業者に騙されないためには、「どんなファクタリング会社が悪徳業者の可能性が高い」のか知っておくのが一番です。

そこでここからは、悪徳業者の可能性が高い会社の特徴を6つお伝えします。

契約書がない/契約内容が適切ではない

ファクタリング契約を締結する場合、売掛金の売買に伴う「債権譲渡契約書」を作成するのが一般的です。

契約書が無い場合や、ファクタリングとの説明があったのに「金銭消費貸借契約」となっている場合は、悪徳業者の可能性が濃厚です。

同様に、契約書に「買戻請求権」または「償還請求権」の規定がある場合も、利用者に不利な条件となるため注意してください。

また、契約書の控えを渡さない、確認事項を多くして利用者に不利な条件をわかりにくくするなどの業者も要注意です。

ファクタリング会社の事業所・固定電話・公式サイトがない

ファクタリング会社の事業所が無い、指定される連絡先が携帯の電話番号、公式サイトが無いなどの場合、悪徳業者の可能性が非常に高いといえます。

ファクタリング会社に限らず、真っ当な商売をやっている企業ならば、上記の3点は最低限用意するものです。

悪質なヤミ金業者の場合、架空名義で契約された「飛ばし携帯」でやりとりすることも考えられます。

折り返し先の固定電話を聞いても教えてくれない場合は、悪徳業者を疑ってみましょう。

「審査なし」「簡単」などのメリットを前面に押し出している

優良なファクタリング会社は必ず丁寧に審査を行います。

なぜならば、ファクタリング会社自身が売掛金を回収できないリスクを負っているからです。

そのため、「売掛先から代金が回収できるか」を含め、利用者の信用力調査を必ず行います。

そのため、審査がないファクタリング会社は悪徳業者である可能性が濃厚です。

売掛先から代金が回収できない場合、利用者に売掛金の買い取りや代金の支払いを転嫁してくるかもしれません。

「審査が不要」「誰でも簡単」「他社で断られた方でもOK」など、メリットばかりを前面に押し出している業者は疑ってみた方が良いでしょう。

見積りを出さない/見積り内容が不明瞭

ファクタリングの本申込前には、実際にどのぐらいの価格で買い取ってくれるかなどを知るために、見積りを取ることが一般的です。

この時にファクタリング会社から提示された見積りに不審な点が多い場合、悪徳業者を疑ってみた方が良いでしょう。

ファクタリング手数料が著しく高額/不明瞭である

ファクタリング手数料はどの会社でも一定ではなく、売掛金を売却する会社の信用度や実績などによって大きく変わります。

しかしながら、それらを考慮しても手数料が法外に高い場合、悪徳業者の可能性が高まります。

ファクタリング会社の相場は一般的に、2者間ファクタリングで8%〜18%程度、3者間ファクタリングで2%〜9%程度です。

手数料が高いか低いか判断するためにも、必ずファクタリング会社を決める時には複数の会社に見積りを依頼して比較しましょう。

ファクタリングではなく融資(貸付)を勧めてくる

ファクタリングの相談に行ったのに融資(お金の貸付)を勧めてくる場合も、悪徳業者の可能性が濃厚です。

厳密には、貸金業登録があるファクタリング業者ならば、融資も可能です。

しかし、ファクタリングが目的の利用者に融資を勧めてくるような業者は怪しいと思った方が良いです。

詐欺業者の場合は、利用者がファクタリングのつもりでも「契約書を見たら融資の契約になっている」可能性もあります。

ファクタリング悪徳業者に騙されない3つのポイント

ファクタリングを騙った悪徳業者や、悪質なファクタリング会社に騙されないためにはどうしたら良いでしょうか。

ここでは3つの段階ごとに、騙されないためのポイントを解説していきます。

問い合わせ

ファクタリング業者にファーストコンタクトを取る場合には、以下のことに気を付けましょう。

<問い合わせ時に気を付けるポイント>

・ファクタリング会社の公式サイトに、事業所の住所・固定電話の番号・資本金・代表者名などが明記されているかを確認する
・ファクタリングの詳しい説明や手続きの流れなどが丁寧に解説されているかを確認する
・「ヤミ金(悪質業者)の実例検索」に該当しないかを確認する
・サービス一覧に「給与ファクタリング」がある業者はヤミ金業者の可能性が高い

公式サイトでは真っ当に見えても、契約時になって不利な契約を求めてくるケースがあります。

以下の、見積り時・契約時のポイントもしっかり確認しましょう。

見積り

見積り時に気を付けることは、以下の4つのポイントです。

<見積り時に気を付けるポイント>

・不明点について、納得できる説明をしてもらえるかを確認する
・不明な費用や、不要と思われる費用はないかを確認する
・必ず1社だけでなく複数のファクタリング会社の見積りを取る
・手数料が適正かどうか(相場以上に高額ではないか)を確認する

初めてファクタリングを利用する際は、必ず1社だけでなく複数のファクタリング会社の見積りを取るようにしましょう。

そうすることで、

「他社よりも手数料が高すぎる」
「他社では請求されない費用がある」

などの違和感を感じ取ることができます。

不明な箇所がある場合は、必ず担当者にその意図や詳しい内容を確認してください。

合理的な説明を得られるならば問題ありませんが、明確な回答がされない場合はその業者は見送ることをおすすめします。

審査~契約

審査や契約のタイミングで気を付けるべきは、以下の4つのポイントです。

<審査~契約時に気を付けるポイント>

・買取代金の支払い方法や期日が明確に提示されるかを確認する
・審査がしっかり行われるかを確認する(審査なしは危険)
・契約書の規約に「買戻請求権」「償還請求権」が設定されていないか確認する
・契約書が「金銭消費貸借契約書」になっていないか確認する
(通常は「売買契約書」「債権譲渡契約書」になっている)

特に、契約書の内容にはしっかり目を通しましょう。

「金銭消費貸借契約」になっていた場合、それはファクタリングではなく融資(金貸し)の契約書ですので注意してください。

また、「買戻請求権」「償還請求権」など利用者にリスクを転嫁するような内容になっていないかもよく確認しましょう。

悪徳業者ではないファクタリング会社の選び方

ここまで悪徳ファクタリング業者の手口や特徴を紹介してきました。

ここからは改めて、「悪徳業者に絶対に騙されたくない」という方に向けて、優良なファクタリング会社の選び方を解説していきます。

悪徳業者ではない優良ファクタリング会社を選ぶポイントは5つあります。

見積書の内容が明確で分かりやすいファクタリング会社を選ぼう

先述した通り、ファクタリング会社を選ぶ際には必ず複数の会社に同時に見積りを依頼し、その上でどのファクタリング会社を選ぶか決定しましょう。

見積書の内容はできるだけ明確に、そして詳細に書かれている会社がベストです。

逆に、

「わざとわかりにくくしている」
「何のために使われる費用か分からない」

というような会社は、悪徳業者である可能性があります。

ファクタリング手数料以外にどんな手数料がかかるのか、債権譲渡登記費用はいくらかなど、明確に書かれている会社を選びましょう。

企業情報を開示しているファクタリング会社を選ぼう

優良なファクタリング会社は、企業情報をしっかり利用者に開示しています。

会社名だけでなく、事業所や営業所の所在地、代表者名、会社の沿革、実績、社員紹介などを、分かりやすく公式サイトに記載している会社を選びましょう。

ファクタリングを装った悪徳業者や利用者を騙そうとしている悪質なファクタリング会社は、嘘の企業情報を掲載したり情報を隠したりしがちです。

悪事がバレたときに撤退するつもりなら、公式サイトのコンテンツを充実させる必要が無いからです。

できれば新興のファクタリング会社ではなく、設立してから最低でも5年は経過しているファクタリング会社が安心です。

契約実績が豊富なファクタリング会社の方が、安心して利用できるからです。

なるべく対面での面談が可能なファクタリング会社を選ぼう

悪徳業者は悪事がバレたら逃げようと考えているため、事務所を構えず、バーチャルオフィスやレンタルオフィスなどで営業を行っていることが考えられます。

一方、優良なファクタリング会社は、しっかりと事務所を用意して対面で面談ができるスペースも整えています。

できれば面談時にはファクタリング会社のオフィスに足を運び、対面での面談や契約を行うと良いでしょう。

ただし最近では、来訪不要でオンラインで完結するファクタリング会社も増えています。

利便性を考えてそうしたファクタリング会社を利用するのも良いですが、できれば対面でしっかり契約内容を説明してくれる会社の方が安心です。

ファクタリングの種類が豊富なファクタリング会社を選ぼう

ファクタリングの種類が豊富なファクタリング会社は、ファクタリングの分野に根ざしてサービスを展開しているということなので信頼度が高まります。

ファクタリングの種類として2者間ファクタリング、3者間ファクタリング、注文書ファクタリング、診療報酬ファクタリング、補助金・助成金ファクタリングなどがあります。

種類が少ない=悪徳業者というわけでは決してありませんが、種類が豊富なファクタリング会社の方が安心と考えて良いでしょう。

ただし、先ほども説明した通り「給与ファクタリング」はファクタリングではないため、給与ファクタリングを取り扱っている業者には注意しましょう。

契約書内容を説明してくれるファクタリング会社を選ぼう

悪徳業者は悪事がバレるのを防ぐため、契約書を渡さなかったり、ちゃんと説明しなかったり、契約内容をわかりにくくしたりします。

口ではファクタリングだと説明したのに、契約書を見ると不利な条件での融資契約になっていることも考えられます。

そのため、しっかりと契約書の内容を説明してくれるファクタリング会社が安心です。

ファクタリング会社の中には悪徳業者が紛れている!のまとめ

この記事では、ファクタリングの悪徳業者について、その手口や特徴を紹介した後、悪徳業者に騙されないためのポイントまで詳しく解説しました。

優良なファクタリング会社を正しく利用すれば、売掛金を前倒しで資金化でき、スムーズに資金調達することができます。

悪徳業者は絶対に避け、親切に対応してくれる優良ファクタリング会社を見つけてください。