ファクタリング利用で円滑に資金繰りを行うには?
2025年2月25日
ファクタリングは、売掛金を早期に現金化することで円滑に資金繰りを行う資金調達方法です。
資金繰りは安定した事業経営を行っていくうえで欠かせませんが、ときには悪化したり困難な状況に陥ったりすることもあるでしょう。
そのようなときに問題を解決する方法のひとつとしてファクタリングがあります。
この記事では資金繰りについての基本からファクタリングの仕組み、メリット・デメリットまでを徹底解説します。
資金繰りはなぜ重要なのか?
資金繰りといっても倒産の危機に瀕した時の問題、というイメージの方は多いかも入れません。
しかし、安定した事業経営のためには、平常からの資金繰りが重要なのです。
ここでは、資金繰りの基礎知識をおさらいしていきましょう。
資金繰りとは
資金繰りとは、会社の収入と支出を管理して資金を調整することをいいます。
ここでいう資金とは現金や預貯金など、すぐに支払いに利用できるもののことで、すぐに支払に利用できない貸付金、売掛金、不動産などは資産として扱われます。
企業間取引では信用取引が一般的であり、帳簿上で利益が計上されたとしても、実際に現金が入金するタイミングがずれているのは珍しくありません。
そうすると帳簿上黒字なのに、資金が減少したり不足したりし、取引先への支払や社員の給与などといった支払いに対応できなくなる場合が生じます。
最悪の場合、事業の利益が上がっているのに支払いができない黒字倒産も起こります。
資金繰りには融資と出資が必要
必要な資金が常に確保できていれば問題ありませんが、うまくいかない場合は資金調達のために融資や出資が必要になります。
融資とは、一般には銀行や公的期間、投資家からお金を借りることです。対して出資は事業の成功に期待して資金を援助し、経営に参画することです。
両者とも資金を調達するという意味では同じことですが、融資とはつまり借金であって返済が必要です。
出資は返済不要ですが、出資者は出資した金額以上のリターンを期待していますし、経営に介入する権利を資金と引き換えに与えるものです。
資金繰りが悪化してしまう原因
では、資金繰りが悪化してしまうのはどのような原因によるのでしょうか。
悪化の原因はいくつかありますが、最大の原因は本業の不調による継続的な赤字状態があります。
毎月の売上利益があがらなければ、利益を資金に変えることもできないでしょう。毎月の利益が出ているからといって、過剰な商品在庫や設備投資も資金繰りを悪化させます。
また、売上の急激な増減も資金繰り悪化の原因です。売上が増加した場合も、仕入れの増加や人件費の増加によって資金の支出が増える一方、現金の入金までの時差があるため、資金は減少します。
資金繰りの問題解決方法の1つ「ファクタリング」とは
資金調達の方法として融資と出資について触れましたが、他にも資金調達の方法はあり、その1つにファクタリングがあります。
ファクタリングとはどのような方法なのでしょうか。
ファクタリングとは、ファクタリング会社が一定の手数料と引き換えに債権者から債権を買い取ることで、債権者が資金調達をする方法です。
ファクタリングは債権の売買契約で融資であり、賃借対照表でも現金資産の増加として扱われるため、借入金(負債)の増加となる融資とは異なります。
ファクタリングには、2者間ファクタリングと3者間ファクタリングという2つの仕組みがあります。
ファクタリングの仕組み
・2者間ファクタリング
ファクタリング会社が債権者から売掛債権を一定の手数料を取って買い取り、債権を現金化します。
債務者から債権者に入金があったら、その入金を債権者はファクタリング会社に引き渡します。
2者間とある通り、債権者とファクタリング会社だけで債権の買い取りが完結し、債務者には知られることなく債権譲渡ができるのが特徴です。
そのため、資金繰りについて取引先から懸念をもたれたり、以後の取引に影響したりすることがないというメリットがあります。
債権買い取りにあたっては、債務者の業績や信用だけでなく債権者の信用も調査され、ファクタリング会社にとってはリスクの高い仕組みであるため手数料は高くなりがちです。また、債権者が債権を二重売却することのないよう、債権譲渡登記を行うのが一般的です。
・3者間ファクタリング
債務者も取引に加わり、債務者は債権者・ファクタリング会社から債権譲渡を通知され、譲渡を承諾することで債権譲渡が成立します。
債権譲渡後は、ファクタリング会社が直接やりとりを行い債権を回収します。
ファクタリング会社にとっては、2者間ファクタリングよりリスクが低いことから手数料は低くなるのが一般的です。
一方、債権者にとっては債務者にファクタリングの活用が知られることから取引先から資金繰りに疑念を持たれ、今後の取引に影響するリスクがあります。
取引を始めたばかりの相手や大手企業の債権を譲渡する場合は、慎重な進め方をする必要があるでしょう。
ファクタリングを導入するメリット
ファクタリングの主なメリットには、「即日での資金調達が可能」「赤字経営でも利用できる」「資金繰りの改善が期待できる」「未回収リスクの防止ができる」「取引先に知られずに資金調達が可能」「事業発展をしやすい」といった点が挙げられます。
ファクタリングにはデメリットもある
資金繰りのさらなる悪化
売掛債権の現金化期日前に現金化ができるのは大きなメリットですが、手数料が差し引かれていることは無視できない点です。
現状より資金繰りが悪化する可能性がある点にも注意しましょう。
手数料
ファクタリングにも手数料がかかりますが、一般に他の資金調達法より割高です。スピードでは融資に勝りますが、融資とファクタリングを両方利用できる状況なのであれば、手数料とスピードを天秤にかけてどちらを採るか慎重に比較検討しましょう。
闇金業者と取引するリスク
ファクタリングには、適正な営業を律するような規制はありません。そのため、ファクタリングを申し込む事業者の足元をみて高率の手数料を取ったり、表向きファクタリングをうたいながらヤミ金業者と取引をしてしまったりする事例もあります。
貸金業に該当するかどうかは、契約書の文言だけでなく、経済的側面や実態に照らして判断されます。
その結果、債権譲渡契約ではなく金銭消費貸借契約であると判断された裁判例もあります。
ファクタリングを利用するのであれば、信用できる業者であるのか、業者や契約内容を精査するようにしましょう。
まとめ
資金が不足を起こさないよう調整し管理するのが資金繰りです。
円滑化するために資金繰り表を作成して資金の増減の状況を管理し、不足が見通されるときには早期に対処すれば、有利な条件で資金調達できる可能性も高まります。
また、ファクタリングは融資などとは異なり、賃借対照表で借入金を増やさずにすみ、財務内容を悪化させずに済む資金調達の手段として注目を浴びています。