法人の運送業に特化しているファクタリング!メリットや選び方も解説

2024年8月25日

運送業は他業種に比べて支払いサイトが長く、安定した資金繰りが難しいといわれています。燃料の高騰や車両の修理費などで出費がかさんだ際は、ファクタリングでつなぎ資金を調達しましょう。本記事では運送業におすすめのファクタリングサービスやメリットなどを紹介します。

ファクタリング会社の選び方

ファクタリングの手数料やサービス内容、入金スピードは、ファクタリング会社によって異なります。中には闇金業者のような会社も紛れ込んでいるため、信頼できる会社かどうかの見極めが重要です。ファクタリング会社を選ぶ際は以下のポイントを確認しましょう。

手数料は参考程度に

ファクタリング会社を選ぶ際、手数料の安さを重視する人は多いようです。ただしホームページに掲載されている情報はあくまでも一例で、実際の手数料は審査によって決定されます。契約前に複数社で見積もりを取りましょう。

貸金業法では金利手数料に上限が定められていますが、ファクタリングは貸付ではないため、貸金業法の規制を受けません。ファクタリング会社が手数料の上限を自由に設定できるため、手数料が予想外に高額になるケースがあります。

悪徳業者も多いため、手数料の安さだけではなく、ファクタリング会社の信用力や財務基盤もしっかりと調査する必要があります。

素早く入金してくれるところがおすすめ

運送業は突発的な出費によって資金繰りが急に悪化するため、必要なときに素早く現金化をしてくれるファクタリング会社を選びましょう。ファクタリングの入金スピードは、さまざまな要素によって決まります。

3社間ファクタリングと2社間ファクタリングでは、売掛先の同意を必要としない2社間ファクタリングの方が、入金スピードは早くなります。

手続きがオンラインで完結する非対面型のファクタリングサービスは、数時間で審査が行われ、最短即日で入金が確認できるケースが多いです。

償還請求権(リコース)がないか

償還請求権とは、売掛債権や手形債権などが債務者から支払われない場合に、金銭債権をさかのぼって償還の請求ができる権利のことです。

ファクタリング会社と償還請求権ありの契約を締結すると、売掛先が倒産して売掛金の回収が不可能になった際に、利用者が弁済をしなければなりません。万が一を考え、償還請求権なしの取引ができるファクタリング会社を選びましょう。

なお日本のファクタリング会社は、償還請求権なしのノンリコース型が主流です。一方で償還請求権ありのウィズリコース型よりも、手数料が高めに設定されている点に留意しましょう。

運送業がファクタリングを利用するメリット

ファクタリングは資金不足のピンチを救う応急措置として選択されることが多いです。運送業がファクタリングを上手に活用すると、どのようなメリットがもたらされるのでしょうか。

キャッシュフローを改善できる

1つ目のメリットはファクタリングによる売掛金の現金化で、キャッシュフローが改善できることです。

売掛金は売掛先から入金があって、はじめてプラスになります。つまりいくら売上があっても、売掛金が増えれば増えるほど、会社のキャッシュフローは悪化するのです。

運送業は総じて支払いサイトが長く、2カ月以上にわたって収入がない状態になることも珍しくありません。さらに燃料費の高騰で運送コストがかさめば、キャッシュフローはさらに悪化するでしょう。

ファクタリングの利用で売掛債権を回収すれば、キャッシュフローはすぐに改善されます。売掛金が減るだけで、負債が増えるわけではないため、会社の信用力にも影響が及びません。

想定外の出費への備えができる

事故や車両故障、物品の毀損が生じると、想定外の出費が増えます。

ある程度は保険で賄えますが、免責の範囲内で保険金が下りなかったり、車両の買い替えが必要になったりして、多額のお金が出ていくこともあるでしょう。

こうした万が一の事態に備えて、一時的な資金不足を補うための手段としては最適です。

資金繰りのコンサルを受けられることも

ファクタリング会社の中には、ファクタリング事業と並行して経営や財務に関するコンサルティング業務を行っている会社もあります。

前述の通り、ファクタリングは融資に比べて手数料が高く、20~30%になるケースも珍しくありません。ファクタリングの利用が常態化すれば、手数料だけでも相当な額になるでしょう。

慢性的な資金不足から脱却できない会社は、中長期的な計画を立てた上で、経営を根本から見直す必要があるといえます。自社のみで解決が難しいときは、コンサルタントの力を借りましょう。ファクタリングの上手な活用方法の提案も受けられます。

運送業がファクタリングを利用するデメリット

ファクタリングを利用する前に、利用に伴うデメリットや注意点も知っておく必要があります。特に規模の小さな運送業者は、ファクタリングの手数料が負担になります。売掛債権の売却事実が、売掛先に知られる可能性があることも覚えておきましょう。

手数料がかかる

ファクタリングを利用すると、手数料がかかるのがデメリットです。3社間ファクタリングと2社間ファクタリングの手数料の目安は以下の通りです。

・3社間ファクタリング:1~10%
・2社間ファクタリング:5~30%
2社間ファクタリングはファクタリング会社が売掛先から売掛金を直接回収できない分、未回収リスクが高くなります。3社間ファクタリングよりも手数料が割高なので、利用が常態化すると逆に資金繰りに行き詰まる可能性もあるでしょう。

手数料を少しでも抑えたいときは、オンライン完結型のサービスを利用する方法もあります。

売掛先に資金繰りを知られてしまうことがある

2者間ファクタリングは売掛先に知られずに、資金調達ができる点がメリットです。しかしまれに債権譲渡登記や債権譲渡通知書によって、その事実が知られてしまうことがあります。

債権譲渡登記とは債権譲渡を公的に証明する制度です。多くのファクタリング会社では、債権譲渡登記を2者間ファクタリングの利用条件としています。売掛先が法務局や登記情報提供サービスを利用した際に、債権譲渡の事実を知る可能性もゼロではないでしょう。

債権譲渡通知書とは、債権譲渡がなされた事実を記載した書類です。利用者が支払い期限までに売掛金を引き渡さない場合、ファクタリング会社は売掛先に対して、債権譲渡通知書を送付するのが一般的です。

運送業は荷主との信頼関係によって成り立っているといっても、過言ではありません。ファクタリングの事実が知られる可能性もあることを知っておきましょう。

運送業でファクタリング利用者が多い理由

ファクタリングとは自社が保有する売掛債権をファクタリング会社に売却し、早期現金化を図る方法です。資金調達方法の1つとして、さまざまな業種、業界で用いられていますが、中でも利用者が多いのが運送業界です。利用が多い背景には何があるのでしょうか。

銀行融資よりも審査に通りやすい

運送業でファクタリング利用者が多い利用の1つに、銀行融資よりも審査に通りやすいことが挙げられます。融資では事業状況や実績、資金繰りなどのさまざまな要素を加味した上で、融資実行の可否を決定します。

運送業は燃料費の高騰や車両故障などで資金繰りが悪化しやすく、銀行からの評価が厳しいのが実情です。

また担保価値のある不動産を保有する運送業者は少なく、融資の利用条件に満たないケースもみられます。規模の小さい運送業者にとって、審査通過は容易ではないのです。

ファクタリングは売掛債権を売買する取引なので、売掛先の信用力が重視されます。売掛先の経営状況に問題がなければ、収益がほとんど出ていない赤字の運送業者でも、審査通過の可能性は十分あるのです。

2者間なら売掛先にファクタリングの利用を知られないケースが多い

ファクタリングには2種類あります。利用者とファクタリング会社と売掛先の3者間で取引をする3者間ファクタリング。もう1つは利用者とファクタリング会社の2者間で取引をする2者間ファクタリングです。

3者間ファクタリングを利用する際は、売掛先に債権譲渡の通知をするか、承諾を得なければならないため、利用のハードルが高いと感じる運送業者は多いでしょう。

一方で運送業向けのファクタリング会社は、2者間ファクタリングを取り扱うところが多い傾向があります。3者間ファクタリングよりも手数料はやや割高ですが、取引先に自社が資金調達をしていることを知られないため、利用のハードルが大きく下がります。

運送業のファクタリング導入事例

資金繰りに苦労している会社のために、ファクタリングで資金繰りを行い、経営難を乗り切った事例を紹介します。

財務コンサルで経営を根本改善 T社

埼玉県で運送業を営むT社は売上入金までのつなぎ資金として、ベストファクターのファクタリングサービスを利用しました。年末年始は配送量が大きく伸びますが、入金サイトの長さから資金繰りはギリギリの状態でした。

3者間ファクタリングで615万円を調達すると同時に、無料の財務コンサルティングを受け、効率運送に重点を置いた経営改善計画を策定。サポートの結果、利益率が改善し、順調に売上を伸ばしています。

銀行・カードローン審査落ちでも利用可能 K社

運送業を営むK社は、急激な原油高騰の影響を受けて資金繰りに行き詰まり、一時は運転資金が底をつく寸前までに追い込まれました。

銀行やカードローンでの資金調達を試みましたが、審査は通らなかったため、アクセルファクターに相談をします。その結果、即日で50万円が入金され、無事に輸送コストを確保できたそうです。

ファクタリングサービスを使って資金繰りを効率的に行おう

運送業は支払いサイトが長く、想定外の出費が多いためファクタリングサービスを活用してキャッシュフローを改善するのは賢い方法でしょう。

経営者からしてみれば、ファクタリング会社は資金面を支えてくれるパートナーのような存在です。会社選びの際は手数料の安さはもちろん、取引のタイプや入金までの期間、会社の信用性などをしっかり吟味しましょう。