法人契約でファクタリングの審査が通過するコツと審査通過率を解説

2024年8月25日

法人の経営においては、どれだけ健全に事業を回していても、予想外の要因で当座の手持ち資金が不足し、急な資金調達が必要となるリスクが捨てきれません。そうした万が一に備えた資金調達の方法のひとつとして注目されているのが、支払期日前の売掛債権を現金化できるファクタリングです。
本記事では法人契約でファクタリングの審査が通過するコツと審査通過率について解説していきます。

ファクタリングの審査通過率

インターネットでファクタリング会社を検索すると、審査通過率90%以上などとうたっている会社が多くヒットします。一般的にも、ファクタリングは金融機関の融資よりも審査通過率が高い印象はありますが、実際はどうなのでしょうか。ここでは、ファクタリング会社の審査通過率について説明します。

法人契約での通過率は70%程度

ファクタリングの法人契約で審査通過率は、70%前後と言われています。金融機関による融資の審査通過率は一般的に50〜60%程度と言われているため、融資よりは審査を通りやすいと言えますが、それほど高いわけではありません。
では、なぜ多くのファクタリング会社が審査通過率90%以上と公表できるのでしょうか。そこにはファクタリングという仕組み特有の理由があるのです。

通過率が90%と表記される理由

審査通過率が90%以上とうたっているファクタリング会社の多くは、大手のファクタリング会社です。多くの取引を行っている大手ファクタリング会社では、大小さまざまな案件を扱います。その際に、買い取る債権の大きさや信用度によって掛け目を調整しているのです。掛け目とは、この場合、債権の金額に対するファクタリング金額の割合です。

大手ファクタリング会社では、2社間ファクタリングだけではなく3社間ファクタリングも取り扱っています。2社間ファクタリングでは、利用者が売掛金を回収してファクタリング会社に支払いますが、3社間ファクタリングでは、売掛金の支払者が直接ファクタリング会社に支払います。そのため、3社間ファクタリングのほうが信用度は高く、審査の通過率が高くなるのです。

このように、審査の通過率が高いからといって、債権の100%をファクタリングできるわけではありません。しかし、債権の一部の金額であっても急いで資金調達しなければならないときには、ファクタリングが有効だと言えるでしょう。

法人がファクタリングを利用する際に審査される項目

ファクタリングの審査において、主に業者が注目するのは売掛先についてであると解説しましたが、利用する側の法人にもいくつかチェックすべきポイントがあります。ここでは主な4点をご紹介します。

法人を設立した日
ファクタリング会社によっては設立から1年以上経過していない、つまり設立間もない法人は審査に通過できない場合もあります。
もちろんそういった若い法人でも、売掛金さえ発生していれば問題なくファクタリングに応じてくれる業者もありますので、設立から日が浅い場合は事前に確認しておきましょう。

売掛先法人の信用力

繰り返しになりますが、ファクタリングにおいて何よりも重要な審査項目となるのは、売掛先がきちんと売掛金を支払ってくれるか否かという点です。売掛先の支払い能力を資金繰りから直接確認するわけではありませんが、リサーチ会社からの信用情報で判断できる部分も多分にあるため、社会的な信用力のある会社かどうかは特に重要視されます。

売掛債権の有無

売掛債権が実際に存在しているかどうかも、審査で確認されるポイントのひとつです。
売掛債権がすでに存在していなかったり、そもそも取引自体が発生していなかったりすれば、当然ながら詐欺行為にあたるため、その点はしっかり証明できるようにしておきましょう。
また既にファクタリング済みの債権を他社で再度ファクタリングすることは二重譲渡にあたり、これも詐欺罪に問われるため注意しましょう。

売掛債権の支払期日

売掛債権は、支払期日まで短いほどファクタリングの審査が通りやすい傾向にあります。
支払期日(回収サイト)が長ければ長いほど、ファクタリング業者にとって売掛債権が未回収となるリスクは高まります。そのため業者は支払期日にも注目すること、一般的には短いほど安全性が高いと判断することを覚えておきましょう。

法人向けファクタリング会社を選ぶポイント

ファクタリング審査のポイントがわかったところで、今度はファクタリング会社を選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

手数料

ファクタリングの際、売掛金から割り引かれる手数料は業者によって異なります。
一般的には、売掛先の承諾を得る必要がある代わりに信用度も高いとみなされる3社間ファクタリングのほうが、2社間ファクタリングよりも手数料が割安となっています。

資金調達日数

ファクタリングの最大のメリットが対応スピードの速さだとお伝えしたように、資金調達までのどれくらい日数を要するかは重要なポイントです。
最短○時間・〇日を謳っている業者は多く見受けられますが、同じ業者でも初回審査かどうか、何度も引き受けている売掛先かどうかなど、審査のスピードはさまざまな条件によって左右されます。一刻も早く手元に現金が必要という事態に備えるには、業者ごとのスピード感の違いを事前に確認しておきましょう。

資金調達可能上限額

法人の場合、個人事業主よりも事業規模が大きく、それに従って売掛債権の額面も大口になるケースが多いと思われますが、ファクタリング可能な債権額には業者ごとに上限が定められています。中には個人事業主・フリーランス向けの小口のみ対応や、逆に法人のみ対応など条件付きの場合もあるため、こういった条件も踏まえて、自社の利用頻度や債権額に応じて選びましょう。

償還請求権の有無

メリットの章で「ファクタリングではほとんどの業者が償還請求権を定めておらず、安全である」という話を取り上げましたが、中には償還請求権を定めている業者もあります。

そのような業者は手数料が割安な場合もありますが、償還請求権ありのファクタリングは売掛先が売掛金を支払えない場合、その損害を業者から利用者へ請求できるようになります。つまり返済義務が発生する可能性があり、実質的には借入と同じリスクを抱えることになるのです。そればかりか、ファクタリング業者が貸金業者としての登録をせずにこうしたリコースファクタリングを提供している場合、違法である可能性が高いため一層の注意が必要です。

運営会社の信頼度

上記と関連して、ファクタリング業者選びでは運営会社の信頼度にも目を向ける必要があります。特に契約書の控えをもらえない場合は要注意です。利用者の焦りに乗じて法外な手数料を要求されるなど悪質なケースもありますので、ネットの評価や口コミはもちろん、業歴の長さや事後のサポートなども勘案して業者を決めるのがよいでしょう。

まとめ

法人のファクタリング利用には資金調達までの対応スピードをはじめ、自社の財務状況に左右されない、未回収リスクの心配がないなど、多くのメリットがあります。審査通過のコツや業者選びのポイントを踏まえて、資金繰りの改善に役立ててみてください。

融資よりもより早く資金調達する方法としてファクタリングがあります。本記事ではその審査について、詳しく説明しました。ファクタリングの審査に通るには意外に多くの条件があって難しいと感じられた方も多いのではないでしょうか。
しかし、ファクタリング会社に審査される点は、ファクタリング会社を利用する際の注意点と共通する部分があります。まず、手数料などの条件や実績などを見て信用できるファクタリング会社かどうか、使用する債権は安心して売り渡せるものか、契約内容はしっかりしているかなどをよく検討し、慎重に取引を進めましょう。