ファクタリングは何回でも利用可能?仕組みや注意点について解説!

2024年12月17日

この記事では、追加でファクタリングを利用するときの注意点やメリットについて詳しく解説します。
ファクタリングを利用したばかりにもかかわらず、追加で資金調達が必要になる場合もあるでしょう。
ファクタリングは、まだ売掛金をファクタリング業者に返済していない段階でも追加で利用することは可能です。
ただし二重譲渡にならないよう、注意しなければなりません。

ファクタリング後に追加資金調達が必要ならファクタリングの再度利用がおすすめ

資金調達は融資の他、最近ではクラウドファンディングなどさまざまな手段があります。しかし、ファクタリング後に追加で資金調達が必要になった場合は、再度ファクタリングを利用するのがおすすめです。

その理由について解説します。

ファクタリングは売掛先の信頼性が重視される

ファクタリングを利用するためには、他の資金調達方法と同様、ファクタリング業者の審査に通過する必要があります。追加でファクタリングを利用すると、資金繰りが厳しいと思われてしまい、審査に通りにくくなるのではないかと不安になる方もいるでしょう。

しかしファクタリングはそのような心配はありません。なぜならファクタリング業者は、利用者よりも売掛先の信頼性を重視するからです。

ファクタリング業者は利用者に売掛代金を振り込んだあと、売掛金を回収しなければなりません。

仮に売掛金を期日通りに振り込まない、あるいは資金繰りに厳しく請求書に記載された売掛期日に支払える見込みがないような売掛債権を買い取ると、ファクタリング業者は売掛金を予定通りに回収できないリスクを負います。

そのため売掛債権に一定の信頼性があれば、ファクタリングを追加で申し込んでも審査に通る可能性は高いでしょう。

融資の場合、金融機関は利用者の信用や財務状況などをもとに返済能力を判断しますが、追加の融資は審査の難易度がさらに上がるのが一般的です。

同じファクタリング業者を繰り返し利用すると手続きが簡素化される

追加でファクタリングを利用する場合、前回の申込内容や審査内容を参考に手続きをします。そのため1回目の利用よりも必要書類が少なくなり、手続きも簡素化される可能性があります。

また追加で買い取りを希望する売掛債権も、1回目の利用と同じ売掛先のものであれば、すでに前回の審査に通過しているため、ファクタリング業者からの信用を得やすいでしょう。

ファクタリングは基本的に、売掛債権の買取代金を振り込んだあと、売掛先から売掛金が入金されない場合のリスクは、ファクタリング業者が負わなければなりません。このようにファクタリングは、ファクタリング業者にとってリスクが高い取引と言えます。

さらに同じファクタリング業者を複数回利用して、買取代金の振り込みから売掛金の回収まで滞りなく行われるやり取りを続ければ、必要書類が減るだけでなく手数料を安くしてくれたりする場合があります。

ファクタリングを追加で利用するときの注意点

追加でファクタリングを利用する際には、故意でなくても二重譲渡にならないよう注意が必要です。また使い続けると、運転資金が目減りする点も考慮しなければなりません。

ファクタリングを追加で利用するときの注意点について、詳しく解説します。

ファクタリングの二重譲渡は絶対にやってはいけない

ファクタリングが追加で利用できるのは、あくまでも一旦売却した売掛債権とは異なる売掛債権を持っている場合に限られます。

同じ売掛債権を異なるファクタリング業者に売却する行為は「二重譲渡」という違法行為にあたるため、絶対にしてはいけません。

売掛先から売掛金が入金されるため、二重譲渡をしてもどちらかのファクタリング業者に返済することはできるでしょう。しかしもう一方のファクタリング業者に返済をするための原資がなくなるため、実質返済は不可能です。

つまり二重譲渡は、どちらかのファクタリング業者には返済できないことを前提とした悪質な行為であり、横領罪として刑事告訴される可能性があります。

故意でなくても二重譲渡は許されない行為です。追加で利用する予定があるときは、ファクタリングを利用した売掛債権と、利用していないものを明確に分けておくなど管理を徹底しておきましょう。

なお同じ売掛債権で、複数のファクタリング業者に見積もりを取るだけであれば問題ありません。

実際にファクタリングで調達できる資金は、買取価格からファクタリング業者の手数料が差し引かれた金額になります。そのため続けてファクタリングを利用すると、ファクタリング業者の手数料分だけ運転資金が目減りしてしまいます。

1回や2回追加で利用するのであれば、影響は軽微かもしれませんが、頻繁にファクタリングを利用するようなときは注意が必要です。

まとめ

ファクタリング利用中でも、すでに売却した売掛債権と異なるものであれば、追加でファクタリングを利用することは可能です。ファクタリングは融資と違い、追加で利用したからといって審査が厳しくなることはありません。

そのためファクタリングで資金を調達したにもかかわらず、追加で資金が必要になったときは、再度ファクタリングの利用を検討してみましょう。

ただし、うっかりでも同じ債権を複数のファクタリング業者に売却する、二重譲渡は厳禁です。