銀行系ファクタリングと独立系ファクタリングの違い

2023年2月28日

今回は「銀行系」ファクタリングと「独立系」ファクタリングの違いについてご紹介します。
違いを知っておくことでいざファクタリングを利用するときにどちらを選ぶべきか判断しやすくなります。

銀行系ファクタリングとは?

現在では、ファクタリングサービスを提供する事業者の数も多くなりましたが、提供する事業者によって名称が異なることをご存知でしょうか?

ひとつは「銀行系ファクタリング」。

これはその名の通り、銀行やそのグループ会社が提供するファクタリングサービスを指します。

有名どころを挙げるなら、みずほフィナンシャルグループの「みずほファクター」や三菱UFJフィナンシャルグループの「三菱UFJファクター」などがあり、そのほかにも地方銀行やそのグループ会社が提供するファクタリングサービスもあります。

一方、独立的・専門的にファクタリングサービスを提供する事業者は、一般的に「独立系ファクタリング会社」と呼ばれます。

両者は名称の違いこそあれ、基本的には「ファクタリング」というサービスを提供する点では変わりありません。

ですが、それぞれの事業者が持つ特徴の違いから、サービスの細かな内容や使い勝手は異なり、両者には一長一短があります。

では、銀行系ファクタリングと独立系ファクタリングにはどのような違いがあるのでしょうか。

銀行系ファクタリングと独立系ファクタリングの違い

銀行系ファクタリングの最大の特徴は、何と言っても高い信用度にあります。

そもそも、認知度が高まっている現在においてもファクタリングに対する印象は決して良好とはいえないのですが、これは残念ながら一部の独立系ファクタリング会社による悪質なサービスの影響によるものです。

その反面、銀行系ファクタリングについては、銀行やそのグループ会社が提供するサービスというだけで、ご利用される方にとっては高い安心感を得られます。

信用度の高さが強みの銀行系ファクタリングですが、提供するファクタリングは3社間ファクタリングのみであり、弊社も提供する2社間ファクタリングの取り扱いはされていません。

したがって、銀行系ファクタリングの利用=3社間ファクタリングの利用ということになるため、手数料こそ低いものの、売掛先への債権譲渡通知は必須になりますし、2社間ファクタリングのように即日入金に対応可能な契約は結べません。

また銀行系ファクタリングは、融資同様に入念な審査が行われることもあり、独立系ファクタリングの審査ほどの迅速性はないのが一般的でしょう。

両者の違いをもうひとつ挙げるとするならば、情報共有の有無です。

独立系ファクタリングの場合、ファクタリング利用の事実は利用者様と提供会社、3社間ファクタリングの場合であれば売掛先との間でのみ共有されます。

しかし、銀行系ファクタリングを利用するとなると、当然のことながらその銀行とグループ会社にファクタリング利用の事実を共有されることになります。

これによって影響が出るのが融資審査です。

本来、ファクタリングで調達した資金は賃借対照表上で負債として数えられることはないため、将来的に金融機関からの融資を検討する際であっても、気軽に利用できるメリットがあります。

ところが、銀行系ファクタリングを利用すると、たとえ賃借対照表上で負債として数えられることはなくても、銀行側は直接的にその事実を共有することになりますので、評価に影響を与える可能性もあるということがいえます。

銀行系ファクタリングと独立系ファクタリングの違いまとめ

さて、ここまで銀行系ファクタリングと独立系ファクタリングの違いについてみてきましたが、両者はどのような基準で使い分けるべきだと考えられるのでしょうか。

結論としては、迅速性や秘匿性を重視するのであれば独立系ファクタリング。

信頼性を重視するのであれば銀行系ファクタリングということになります。

また、ファクタリングのメリットは「融資よりも素早い対応」「融資審査に影響を与えない」などいくつかありますが、それらのメリットを最大限に活かしたサービスを提供しているのは、やはりファクタリングを専門的に扱う独立系ファクタリング会社だといえます。

ファクタリングを利用される際には、「何を」重視するのかを念頭に置いた上で、銀行系か独立系かどちらの事業者を選択されるかを検討するのがベストだといえるでしょう。