ファクタリングの勘定科目はどうする?基礎知識を紹介
2023年6月6日
掛取引がほとんどである現代では、基本的に売掛債権で売買をすることになりますが、そのなかでファクタリングや手形の割引は今や多くの企業が当たり前に利用する非常に便利な資金調達法です。手形や売掛金などのなかなか現金に帰ることができない費用をすぐに現金に変えることが出来るというのは多くの経営者にとって非常に嬉しいものではないでしょうか。企業経営で気をつけたいファクタリングや売掛金の取り扱いについて知っておきたい基礎知識を皆さんにご紹介したいと思います。
掛取引の勘定科目はどうするの?
掛取引というのはいわゆるツケ払いのことです。
なんらかのサービスや商品の取引を行った時に多くの現金を一括で払うのは非常に難しく、銀行で決済を行うのも企業にとって不都合が出ることがあるので現在では掛取引で商取引を行うのが一般化しています。
この掛取引で重要なのが売掛け金の感情科目です。売掛け金はツケ払いなので売掛け金が発生した時点でどのように勘定科目に組み込むのかというのは会計に慣れていない人にとって非常に悩むポイントでしょう。
売掛け金というのは法律上は売掛債権という債権が発生したことになり、手元にお金が入らなくても法的には資産が生じたと考えることができます。このため、売掛け金は資産が発生したのと同じように借方に記載し、借方勘定科目に売掛け金と記載を入れておく事が適当でしょう。 実際に売掛け金を回収した時には売掛け金が減ったことになるので、実際に支払いがあった場合には貸方に売掛け金と記載するようにしましょう。
手数料の勘定科目はどうする?
売掛金のファクタリングの手数料や手形割引の手数料は企業にとって本来得ることができたはずの資金から目減りした支出に当たるもので、勘定科目をしっかりと理解して応対することが重要です。
売掛金が発生したタイミング、売掛金や手形を譲渡したタイミング、ファクタリング会社から入金があったタイミングでそれぞれの勘定項目をしっかりと理解しておくと売掛金の取り扱いに余裕ができますので、適切な仕分けを行いましょう。
売掛金と手形の手数料の勘定科目
売掛金と手形の手数料をどのような勘定科目で記載したらいいのかと考えるのは非常に重要なことです。まず重要なのが企業内部に資金が入ってきた時と資金が出て行った時に分けて考えると勘定科目は非常にわかりやすくできています。
資産が入ってきた時には借方に記載し、資金が出て行った場合には貸方に記載をするという基本を抑えておけば全く問題なく勘定科目の仕分けを行うことが出来るので、この基本を抑えておきましょう。
手形や売掛金を割引やファクタリングなどで現金化をし、企業や銀行から支払われた時にはまず、入ってきた売掛金の金額や手形の金額を借方に記載し、同時に借方科目に手数料を別個で記載します。貸方の方に割引手形や売掛金の金額を記載しておくと売掛金や手形を譲渡して、その後預金として入金し手数料を支払ったとわかるので、記載に注意しておきましょう。
ファクタリングの勘定科目は手数料に注意!
手数料だけを年間を通じて調べて見るとどれくらいに登っているのか企業経営の観点からしっかりと調べたことはあるでしょうか。売掛金の支払いのたびにファクタリングを行っていたり、手形が振り出されるたびに割引を行っているとある程度大きな金額が年間を通じて支払われていることに気がつくかもしれません。手形の割引に比べてファクタリングは手数料が低い場合も多いので、しっかりと現金化を狙う時には適切な利用方法を考えてファクタリングや手形の割引を利用していきましょう。