ファクタリングは2社目の利用は可能?

2024年8月23日

ファクタリングとは自社で保有している売掛金を売却することで、売掛先から支払われる期日よりも早く資金化できるサービスのことです。

金融機関から融資を受けるよりも資金化までのスピードが早く、審査通過率も高いことから、新たな資金調達方法として取り入れられています。

ファクタリングを利用する際は、より自社のニーズにあった会社を選ぶために複数社と比較することが大切です。
ところが、別々の会社に同じ売掛金を売却すると「二重譲渡」と呼ばれる犯罪行為に該当してしまうため注意しなければいけません。

この記事では、2社目のファクタリング会社に申し込むメリットや注意事項について解説します。

ぜひご覧ください。

ファクタリングの仕組み

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ファクタリングは2社目の申し込みも大丈夫?相見積り・掛け持ち・二重譲渡について
カテゴリ

ファクタリング
公開日
2023.11.16
更新日
2024.05.30
ファクタリングは2社目の申し込みも大丈夫?相見積り・掛け持ち・二重譲渡について
ファクタリングとは自社で保有している売掛金を売却することで、売掛先から支払われる期日よりも早く資金化できるサービスのことです。

金融機関から融資を受けるよりも資金化までのスピードが早く、審査通過率も高いことから、新たな資金調達方法として取り入れられています。

ファクタリングを利用する際は、より自社のニーズにあった会社を選ぶために複数社と比較することが大切です。

ところが、別々の会社に同じ売掛金を売却すると「二重譲渡」と呼ばれる犯罪行為に該当してしまうため注意しなければいけません。

この記事では、2社目のファクタリング会社に申し込むメリットや注意事項について解説します。

ぜひご覧ください。

ファクタリングについては下記コラムで詳しく解説しています。
ファクタリングとは?仕組みなどをわかりやすく解説【図解あり】

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目次

ファクタリングの仕組み
2社目のファクタリング会社を探したほうがいい理由
ファクタリング会社を選ぶ際の基準
ファクタリング会社の相見積りを行う際のポイント
ファクタリング相見積り時に気をつけるべき「二重譲渡」
ファクタリングを利用する際の手順
まとめ
ファクタリングの仕組み
ファクタリングは資金調達方法の一つで、売掛金を売却することで資金調達ができる方法のことです。

企業間の取引で使われることが多い「掛取引」では、商品やサービスの代金は納品直後ではなく30日〜60日後に入金されるのが一般的です。

売掛先から代金が入金されるまでの期間中、手元にある資金で事業運営ができるのであればいいのですが、生産数の大幅な増加や原材料費の高騰など、手元の資金だけではカバーできない支払いが発生する可能性があります。

このような場合にファクタリングを活用することで、入金される前の売掛金を資金化して事業運営や支払いに充てることができるのです。

ファクタリングの基本的な仕組み

ファクタリングは、商品やサービスを提供して売掛金が発生した後に活用することが可能です。

売掛金が発生したらファクタリングの申し込みと審査を行い、無事審査に通過すると売掛金から手数料を引いた金額を受け取ることができます。

2者間ファクタリングと3者間ファクタリング

ファクタリングには利用者とファクタリング会社間で契約する「2者間ファクタリング」と、売掛先も含めて契約を行う「3者間ファクタリング」があります。

2者間ファクタリングは売掛先に知られることなく資金調達が可能なので、売掛先から「資金繰りが厳しいのでは?」と思われてしまうことがありません。

2者間での契約なので確認フローが少なくて済むことから、最短当日入金に対応しているなどスピーディーに進めることができます。
3者間ファクタリングは資金調達の際に売掛先からの承認が必要なので、当日中に資金調達ができない可能性があります。

その一方で、売掛先が関与することでファクタリング会社は売掛金の存在を確認できるなどにより未回収リスクを減らすことができるので、2者間よりも手数料を抑えられる傾向があります。

2社目のファクタリング会社を探したほうがいい理由

現在はさまざまなファクタリング会社が存在しており、会社ごとに契約形態や調達可能金額の上限、手数料などが異なります。

より自社に合った会社を選ぶためにも、初めから1社に絞るのではなく別の会社からも見積りを取る「相見積り」を行うのがおすすめです。

ここでは2社目のファクタリング会社を探しておくべき理由についてご紹介します。

手数料の相場を把握し比較できる

ファクタリングの手数料に関しては統一された明確なルールが存在しないので、会社ごとに独自で設定した基準によって運用されているのが現状です。

公式サイトなどでも大まかな手数料は知ることができますが、契約方法や売掛先の信用力、買取希望金額によって適用される手数料にバラつきがあります。

そこで別の会社から見積りを取って比較することで手数料の相場を知ることができ、より自社の希望に沿った会社を見つけることができるのです。

悪徳業者の見極めができる

ファクタリング会社の中には法外な手数料を請求する悪徳業者が潜んでいることがあります。

もしも見積りを1社からしか取っていなかった場合、高額な手数料を請求されても悪徳業者だと気づかないまま契約に進んでしまう可能性があります。

複数社と比べて手数料の相場を知ることで、悪徳業者と契約してしまうリスクを避けることができるのです。

ファクタリング会社によっては買取可能額に制限がある

ファクタリング会社によって売掛債権の買取可能額の上限額や下限額は異なります。

多額の資金調達を検討している場合、1社だけではファクタリングの上限に達してしまって必要資金が足りない可能性があります。

反対に、少額には対応していないファクタリング会社もあるので、複数社と比較して自社の希望する金額に対応している会社を探さなければいけません。

ファクタリングは2社以上の掛け持ち利用も可能

売掛金を複数持っている場合、それぞれの売掛金を別々の会社に掛け持ちで売却することも可能です。

ただし、すでに売却済みの売掛金を2社目に売却してしまうと「二重譲渡」となり、立派な犯罪行為にあたります。

ファクタリング会社を選ぶ際の基準

2社目のファクタリング会社を探しておくメリットについてご紹介しましたが、「どんな基準でファクタリング会社を選んだらいいのか分からない」という方もいるのではないでしょうか。

ファクタリング会社の比較をする際、ついつい手数料の安さや希望金額で買い取ってもらえるかどうかを重視してしまいがちですが、契約内容の確認や担当者の誠実さも重要な検討ポイントになります。

ここからはファクタリング会社選びのポイントについて解説します

2者間・3者間で選択できるか

2者間ファクタリングと3者間ファクタリングにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、自社の状況や希望に応じて希望の契約方法を選択できるのが理想です。

今すぐにでも資金が欲しい場合や、売掛先にファクタリング利用を知られたくない場合は2者間を、売掛先に知られても問題なく手数料をできる限り抑えたい場合は3者間を選びましょう。

手数料は妥当か

ファクタリングには手数料が発生し、売却した売掛金の額から手数料を引いた金額が入金されます。

手数料の比率が大きければそれだけ手元に残る資金が少なくなってしまうので、「できるだけ手数料が安いファクタリング会社を探そう」と思うのは当然のこと。

しかし、手数料の相場を知らなければ「この手数料は高いのか低いのかどっちだろう?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。

償還請求権のない契約か

償還請求権とは、売掛先の倒産などによって売掛金が支払われなかった場合にファクタリング会社が利用者に費用の請求をできる権利のことです。

ファクタリングには基本的に償還請求権はありませんので、売掛金が支払われなくても利用者に費用を請求されることはありません。

契約時には償還請求権の有無についてしっかり確認しておきましょう。

償還請求権がある契約は貸金業にあたるので、ファクタリングではない別のサービスであったり悪徳業者である可能性も考えられます。

契約書の内容ややり取りは適切か

契約をする際は、契約書の内容を細部まで必ず確認しておきましょう。

事前に聞いていた説明と違っていたり、口頭で伝えられたことが契約書に記載されていなかったりすると、契約後に金銭トラブルに発展する可能性があります。

まとめ

2社目のファクタリング会社を探すことで、自社の希望に沿ったファクタリング会社を選ぶことができたり、より多くの売掛金を資金化できたりするメリットがあります。

安心して資金調達をするために、本記事でご紹介した「ファクタリング会社を選ぶ際の基準」を参考にしながら、ぜひ相見積りしてみてください。