ファクタリングで優良会社を見分けるポイントとは!?
2023年10月27日
ファクタリングを利用する際、最も重視したいのがファクタリング会社選びです。ここを間違えてしまうと、せっかく請求書の内容=売掛債権の中身が問題なくても、高額の手数料や意味のない審査時間を取られてしまいます。
今回は、玉石混交のファクタリング会社の中から優良会社を見分けるポイントについて解説します。迅速な資金調達を重視するあまり、ファクタリング会社選びを間違え、大損してしまう可能性もあります。
ファクタリング会社には優良会社と悪徳会社が両極端ですので、しっかり前者を見分けられるようにしておきましょう。そのための参考にしていただければ幸いです。
そもそもファクタリング会社で優良会社と悪徳会社が混ざる理由とは?
ファクタリング会社には優良会社と、悪徳会社、言い換えるとほとんどヤミ金融、反社会的な会社(というか集団)が玉石混交状態で混ざっています。玉石混交という言葉を使っていることからお分かりになるように、玉よりも石の方が多く、悪徳会社に引っかからないようにしなければなりません。
なぜ悪徳会社が多いのか、それは融資を担う銀行や消費者金融は、「銀行法」や「貸金業法」でガチガチに規制されていますが、ファクタリング会社は融資ではなく債権の買い取りなので、これら法律の適用対象外になるからです。
ファクタリングへの参入障壁が低いため、どこの馬の骨ともわからない会社や、消費者金融を追われた闇金融、反社会的団体なども市場に参入してしまっています。利用者保護規定も銀行や消費者金融と比べて弱いため、泣き寝入りさせることを前提にひどい条件でファクタリングを行っている悪徳会社もいます。
しかし、そうした蠱毒のような世界にも優良会社は存在します。法律の規定を守り、利用者の利益を第一に考えるファクタリング会社をぜひ選んでください。規制が緩い中でも、自社を律し、コンプライアンスに適った対応をしている会社は必ずあります。
優良会社を見分けえるポイントについて以下で解説していきます。
優良会社選びのポイント6選を紹介
悪徳会社、闇金融、反社会的勢力がうごめくファクタリング業界の中でも優良会社は存在します。その優良会社を見分けるポイントについて6つお示しします。
手数料が安い、最高でも15%を目安に
ファクタリングの手数料率は
2社間ファクタリング:10%~30%
3社間ファクタリング:1ケタ台
が目安といわれています。しかし、その範囲に収まるだけでは、悪徳会社ではないというだけで、優良会社とは言えません。
少なくとも2社間ファクタリングで手数料率は15%、3社間ファクタリングならば5%未満でないと優良会社にはなりません。
手数料はファクタリング会社の直接的な収入になるので、高くしがちですが、優良会社の場合、手数料を下げてリピートしてもらおうとします。
手数料が15%を超えると、融資の金利換算で100%/年超えになります。さすがに、年利換算100%超えのファクタリングは優良会社とは言えません。
手数料(率)は優良会社を見分ける重要なポイントになります。
手続きにかかるステップが短縮できる、必要書類が適切
ファクタリングは融資と異なり、手続きや審査について時間がかかりません。必要書類も融資のように決算書や確定申告書を求めるケースは少なく、請求書の宛名、つまり売掛先の信用重視です。
もしファクタリングなのに、戸籍謄本や複数年の確定申告書など過剰な書類を要求し、審査に時間がかかる場合、個人情報や信用情報を抜き取るためにやっているのかもしれません。
ファクタリングは本来、請求書にある売掛先の信用第一なので、申し込み人(債権者)の情報を過剰に求めないはずです。
償還請求権の無いところ、ノンリコースの会社
本来のファクタリングは債権の譲渡なので、債権が回収不能(債務不履行)になった場合のリスクも移転します。
ファクタリング後、売掛金を回収できなかった場合、ファクタリング会社がリスクを負います。しかし、回収不能になった場合、その賠償を債権者に求める契約があります。
これを償還請求権付契約といいます。償還請求権はノンリコースとも言い、これが付いた契約の場合、回収不能を見越したリスクヘッジのファクタリングができなくなります。
本来、償還請求権付の債権譲渡は法的に争いがあり、かなりグレーです。ファクタリング契約時に契約書をよく読んでください。法的に危ない契約をしてくるファクタリング会社が優良会社のはずがないからです。
入金までのスピードが速い、即日入金可能
優良会社の場合、審査が適切なので入金までのスピードが早いはずです。即日入金が可能なファクタリング会社を選びましょう。
即日入金を実現するためには、ある程度こちらの準備も必要になりますが、顧客と誠実に向き合うファクタリング会社でないと実現しません。
即日入金を謳い、実際にそれが可能なファクタリング会社は、顧客に誠実かつ適切な対応ができるものであり、優良会社とみなして差し支えないでしょう。
社会的に信用がある
最後は全体のまとめになりますが、社会的信用度が高いファクタリング会社が優良会社です、何をもって社会的信用があるのかですが、少なくとも怪しい個人ではなく、しっかり法人登記していること、またネットの口コミ掲示板などで評価がいいことです。
登記しているかどうかは、法務局に行かなくても、
国税庁法人番号公表サイト
にて、住所や社名を入力することで登記しているかどうかがわかります。ここで検索してヒットしないファクタリング会社は、優良会社どころか、きわめて怪しい会社なので契約は避けてください。
法人登記は社会的信用の初歩の初歩であり、登記しないでこのような事業資金を扱う事業をすること自体が間違っています。
オンライン契約ができるなど利便性が良い
対面契約に限定せず、オンラインで手続きが完了する会社も、優良会社度が高いです。それだけITインフラに投資しているということであり、やはり顧客の利便性も考えています。
全国各地の事業者を対象にできるため、評価、評判が広がりやすく、それで悪評が出ない対応なのですから、信頼できます。
契約書書類もデータをアップロードできる仕組みにしていて、メールなどで送信しなくても送れるのがセキュリティ対策としても優れています。
まとめ
ここまで優良会社として安心してファクタリングを依頼できる基準についてお話しました。
多くの優良なファクタリング業者は、しっかりした経営基盤と取引体制を完備し、顧客にわかりやすい料金体系やサービスを提供します。
「ん?なんだかおかしいな?」と感じた時は、注意深くファクタリング業者を観察してみましょう。悪徳業者の兆候が見えてくるかもしれません。