緊急時に即日で資金調達するには?法人・個人におすすめする資金調達方法や選び方

2024年10月5日

「法人・個人事業主が即日で資金調達するには?」

「緊急時に即日で事業性融資を受けるには?」

「資金調達の最終手段は?必ず借りれるビジネスローンはある?」

法人・個人事業主が即日で資金調達する方法は、主に以下の5つがあります。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法

・ファクタリング
・ビジネスローン
・手形割引
・手形貸付
・不動産担保ローン
法人・個人事業主いずれも、緊急で資金調達が必要になることがありますが、即日で資金調達を行うにはビジネスローンやファクタリングを検討するのがおすすめです。

「負債を増やしてもいいならビジネスローン」「負債を増やしたくないならファクタリング」というように、目的に合わせて方法を選択することが重要です。

今回は、法人・個人事業主が即日で資金調達する方法や事業者ローンなど詳しく解説していきます。

記事では、必ず借りれるビジネスローンや最終手段などまとめているので参考にしてください。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法① ファクタリング

ファクタリングを利用することで最短即日に資金調達ができます。

ファクタリングは保有する売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらい、現金化するサービスのことであり、返済不要の資金調達方法です。

一般的な入金サイクルは、売掛金が発生して取引先に請求書を発行してから入金まで1ヶ月〜2ヶ月ほどかかります。

その売掛金が発生してから入金が行われるまでのタイムラグを埋めるために、ファクタリングは非常に有効です。

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリットは、主に以下の6つです。

ファクタリングのメリット
・最短即日に現金化が可能
・赤字決算・税金滞納の状態でも利用可能
・現金化したことは取引先に知られない
・借入ではないため負債にならない
・資産のオフバランス化が可能
・個人事業主も利用可能
ファクタリングは即日に資金調達ができるだけでなく、借入ではないため負債になりません。

そのため、銀行融資を検討している事業者も安心して利用できます。

また、ファクタリングを利用することでオフバランス化(貸借対照表のスリム化)に繋がり、金融機関からの評価を高くすることが可能です。

ファクタリングのデメリット

ファクタリングのデメリットは、主に以下の2つです。

ファクタリングのデメリット
・手数料が発生する
・悪徳業者が存在している
ファクタリングを利用する際、 手数料が発生するため長期で利用を繰り返すと、資金繰りが悪化するリスクがあります。

ファクタリングの手数料
・2社間ファクタリング:10%~30%程
・3社間ファクタリング:1%~10%程
手数料は契約形態・売掛金の支払い日・売掛金額の規模などによって異なるため、複数のファクタリング業者に見積もりをとることをおすすめします。

また、ファクタリング業者を装った悪徳業者も存在しているため、利用する際は実績が豊富なファクタリング業者を選ぶことが大切です。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法② ビジネスローン

ビジネスローンを利用することで最短即日に資金調達ができます。

ビジネスローンの資金使途は事業用に限定されており、担保・保証人不要で申し込みができる利便性の高い金融商品です。

なお、銀行融資と比較して金利が高いため、短期で返済が行える場合におすすめの資金調達方法です。

ビジネスローンのメリット

ビジネスローンのメリットは、主に以下の5つです。

ビジネスローンのメリット
・審査・融資がスピーディー
・基本的に担保・保証人不要
・総量規制の対象外
・Web完結可能
・個人事業主も利用可能
ビジネスローンは最短即日、遅くても10日程で審査や融資が行われるため、すぐに資金調達が必要な状況で非常に役立ちます。

加えて、審査が柔軟に実施されているローン会社も多いため、「事業歴が浅い」「赤字決算で審査が不安」という事業者も、業績によっては審査通過できる場合もあります。

また、基本的に担保・保証人が不要なので気軽に利用できることもビジネスローンのメリットです。

ビジネスローンのデメリット

ビジネスローンのデメリットは、主に以下の3つです。

ビジネスローンのデメリット
・金利が高い
・融資額が低い
・負債になる
ビジネスローンは、 公的融資や銀行融資と比較すると金利が高い傾向にあります。

例えば、日本政策金融公庫の新規開業資金は年1.85%〜3.8%、銀行融資は年5〜10%程です。

一方、ビジネスローンの金利は年5%〜18%程であり、公的融資や銀行融資と比較すると高いことがわかります。

また、ビジネスローンは高額でも1,000万円程の融資なので、数千万円といったまとまった 大口の資金調達はできません。

さらに、ビジネスローンは負債として計上されるため、後々銀行融資などを利用したい場合は審査で不利になる可能性があるのでよく検討して利用してください。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法③ 手形割引

資金調達 即日 手形割引
手形割引で、企業との取引で受け取った手形を期日前に現金化することができます。

手形割引とは

受け取った手形を支払期日前に銀行や手形割引業者に売却して現金化すること。

手形の支払期日は、一般的に3ヶ月ほど先に設定されている場合が多いため、お金を受け取るまで長期化しやすい傾向があります。

手形割引を活用することで、手形割引手数料は発生しますがお金を受け取るまでの期間を短縮化し、資金繰りを正常化できます。

手形割引のメリット

手形割引のメリットは、主に以下の3つです。

手形割引のメリット
・審査が早く柔軟
・コストをおさえて資金調達できる
・面倒な手続きが不要
手形割引の割引料は比較的安いため、他の資金調達方法よりもコストをおさえて資金調達ができる傾向があります。

支払期日までの日数分で手形割引手数料を算出するので、借入やファクタリングよりも利息負担を軽減できるケースが多いです。

また、手形を発行した振出人の信用力を審査するので、自身の審査が不安な人でも問題なく利用することが可能です。

手形割引は支払期日前の手形を保有していれば、面倒な手続きは不要で最短即日にコストをおさえて資金調達ができます。

手形割引のデメリット

手形割引のデメリットは、主に以下の3つです。

手形割引のデメリット
・手形割引手数料がかかる
・償還請求権がある
・手形の金額は分割しにくい
手形割引には償還請求権があるため、 手形が不渡りになった場合は手形割引の依頼者は満額と利息分の金額を弁済する必要があります。

また、手形割引の取引を行う際に 手形割引手数料が発生するため、手形の金額満額は受け取れません。

なお、手形割引手数料は2%〜15%程であり、一般的には銀行よりも手形割引業者に依頼する方が安い傾向があるためおすすめです。

手形割引は原則として分割できないため、額面の金額分の手数料はかかると理解したうえで利用してください。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法④ 手形貸付

資金調達 即日 手形貸付
手形貸付は、資金使途に制限がなく自由に使える資金が最短即日に調達可能な方法です。

手形貸付とは

自社で発行した手形を担保として、金融機関などから融資を受けること。

なお、長期の融資は受けられず、1年以内の短期融資として貸し付けられます。

そのため、短期運転資金やつなぎ融資を用意したい時に利用するケースが多いです。

手形貸付は、必要書類や手続きが少ない傾向があるため、最短即日に資金調達ができるスピード感が特徴の資金調達方法です。

手形貸付のメリット

手形貸付のメリットは、主に以下の4つです。

手形貸付のメリット
・審査が早く最短即日融資可能
・印紙税の負担が軽い
・低金利で融資が受けられる
・返済方法が一括・分割から選択可能
手形貸付は、手形を担保にして短期的に借りる融資のため、比較的審査通過しやすく金利(手数料)も低くなる傾向があります。

加えて、手形貸付は500万超1,000万円以下の場合は、2,000円の収入印紙の添付で済むため、印紙税の負担も軽くコストをおさえて資金調達ができます。

返済方法は、手形の支払期日前に一部返済を行う、もしくは手形の支払期日に一括返済を行うため、事業の状況に合わせて返済が進められるため便利です。

手形貸付のデメリット

手形貸付のデメリットは、主に以下の3つです。

手形貸付のデメリット
・不渡り2回で銀行取引停止(実質倒産)
・信用度の低い企業は手形が発行できない可能性がある
・長期的な融資には不向き
残高不足で支払期日までに返済できないと不渡り処分という扱いになり、社会的な信用度が一気に下がります。

手形貸付は2回不渡りを出すと、銀行から融資を2年間受けられなくなり、 事実上の倒産とも言える状態になります。

また、信用度の低い企業はそもそも手形が発行できない可能性があるため、手形貸付は誰でも利用できるわけではありません。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法⑤ 不動産担保ローン

不動産がある法人・個人事業主の方は、不動産担保ローンを活用することで資金調達ができます。

不動産担保ローンは、不動産の価値によって融資が受けられる金額が異なりますが、不動産価値が高いと億単位の融資を受けることも可能です。

不動産を担保にいれるので、返済が滞ると不動産が売却されて返してもらえなくなります。

不動産価値が低いと融資が受けられない可能性があるので、利用を検討している人は不動産価値をまずは確認してみてください。

不動産担保ローンのメリット

不動産担保ローンのメリットは、主に以下の4つです。

不動産担保ローンのメリット
・資金使途が自由
・不動産価値次第で高額融資も可能
・他のローンよりも金利が低い傾向
・借入期間が長い
不動産担保ローンは不動産を担保にするため、無担保ローンよりも低金利で用途に制限がない融資が受けられます。

また、担保価値が高ければ高いほど高額融資が可能になるので、銀行融資よりも高額な資金調達が可能になるケースもあります。

不動産担保ローンは高額融資を低金利で借りられるため、返済計画が立てやすい資金調達方法です。

不動産担保ローンのデメリット

不動産担保ローンのデメリットは、以下の3つです。

不動産担保ローンのデメリット
・審査に時間がかかる
・返済が滞ると不動産が売却される
・不動産の価値が低いと融資が受けられない
不動産担保ローンは、ビジネスローンやファクタリングとは異なり、 審査・融資実行までに1週間から3週間ほど日にちを要します。

また、担保にできる不動産がなければもちろん利用できませんが、 担保にする不動産の価値が低い場合も利用できないケースがあるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

もし、返済不能になってしまうと競売にかけられて不動産売却となってしまい、大切な不動産を失うことになるのでよく検討してから利用してください。

【緊急】急な資金調達が必要な事業者はファクタリングがおすすめ!

急な資金調達が必要な事業者は、即日融資可能・負債に残らないファクタリングがおすすめです。

ファクタリングは売掛債権を売却するため、利用しても信用情報に影響せず、負債が増える心配もありません。

そのため、短期的な資金繰り改善にも有効的かつ銀行融資での評価も悪くならず、むしろオフバランス化により評価が良くなることに繋がります。

ファクタリングは、自社の信用力に影響を出さずにスピーディーな資金調達ができるおすすめの方法です。

2社間ファクタリングなら今日中に資金調達可能

売掛債権の即日資金化がしたいなら、2社間ファクタリングを利用してください。

2社間ファクタリングは、サービス利用者・ファクタリング業者の2社間で契約を結ぶファクタリングのことを指します。

また、3社間ファクタリングは、サービス利用者・売掛先企業・ファクタリング業者の3社間で契約を結ぶファクタリングのことを指します。

2社間ファクタリングは、 3社間ファクタリングと比較して手数料は高めですが、売掛先企業への通知も不要で素早く資金調達ができます。

「今日中に資金調達がしたい!」という状況でファクタリングを利用する場合は、資金調達が早い2社間ファクタリングを活用してください。

即日で資金調達を成功させるポイント

即日で資金調達を成功させるポイントを5つご紹介します。

いざという緊急時に資金調達を成功させるためにも、以下の各章を事前によく確認しておくことをおすすめします。

即日で資金調達を成功させるポイント
・信用情報の影響を受けない資金調達方法を選ぶ
・資金調達額はなるべく少額にする
・資金調達先の実績を積む
・提出する必要書類は事前に準備しておく
・申し込みは午前中にすませておく

信用情報の影響を受けない資金調達方法を選ぶ

即日で資金調達を成功させるには、信用情報の影響を受けない資金調達方法を選ぶことが重要です。

過去に延滞や滞納をしてしまうと、信用情報に事故履歴として登録されている可能性があります。

もし、信用情報に延滞や滞納の情報が記録されていると、金融機関などからお金を借りることはできません。

そのため、信用情報に不安がある人は、信用情報の影響を受けないファクタリングの活用をおすすめします。

資金調達額はなるべく少額にする

資金調達額をなるべく少額にすることで即日に資金調達がしやすくなります。

数千万円〜数億円といったまとまった金額の資金調達がしたい場合は、審査にも時間が必要になるため即日に資金調達は難しいです。

しかし、資金調達額が1,000万円未満程の少額だと、即日融資可能なビジネスローンで対応できるケースが多いです。

また、すでに他社から借入がある場合は、少額で申し込みを行うことでスムーズに審査通過しやすくなります。

即日に資金調達がしたい人は、希望の資金調達額をなるべく少額にすることをおすすめします。

資金調達先の実績を積む

資金調達先の実績を積むことは、即日で資金調達を成功させるために有効です。

資金調達先との契約がはじめてではなく過去に利用実績があり、なおかつ返済の滞納がない状態であれば安心して融資を行ってくれます。

即日で資金調達したい場合は、過去に適切な利用実績がある資金調達先を利用することでスピーディーに審査を進めることができるためおすすめです。

銀行から融資がある事業者は、ビジネスローンの利用がしやすい傾向がある。

提出する必要書類は事前に準備しておく

提出する必要書類は事前に準備しておくことで、スムーズに契約を進めることができます。

なお、必要書類は利用する資金調達方法や契約内容などによって異なるので、事前にホームページや問い合わせで確認してください。

ファクタリング利用時に必要な書類の例
・登記簿謄本
・現金化したい請求書や注文書
・身分証明書
・決算書もしくは確定申告
・印鑑証明書
ビジネスローン利用時に必要な書類の例
・登記簿謄本
・事業計画書
・返済計画書
・決算書・確定申告書
・納税証明書
必要書類を間違えると、資金調達を失敗したり必要以上に時間を要してしまう場合があるため、事前に準備しておくことをおすすめします。

申し込みは午前中にすませておく

即日に資金調達したい場合は、申し込みは午前中にすませておいてください。

審査に時間がかかったとしても、午前中に申し込みを行っておけば即日融資される可能性が高まります。

また、ファクタリングを利用する場合は、ファクタリング業者に契約書類を作成してもらう必要があるので午前中の早い時間に相談を行うことがおすすめです。

もし午後に相談を行い契約書類を作成してもらうと、銀行の営業時間によっては翌日以降の入金になる可能性もあります。

いずれの資金調達方法も、午前中に申し込みをすませておくことで即日に資金調達ができる可能性が高まります。

即日資金調達について理解を深めたい人は、ぜひ以下の内容を確認してください。

即日資金調達する方法のまとめ

法人・個人事業主が即日資金調達するには、以下の5つの方法がおすすめです。

法人・個人事業主が即日資金調達する方法

・ファクタリング
・ビジネスローン
・手形割引
・手形貸付
・不動産担保ローン
急な資金調達が必要な事業者は「2社間ファクタリング」を利用することで、負債を増やさずに即日に資金調達ができます。

なお、どの資金調達方法を利用しても、必ず即日に借りられるわけではありません。

即日で資金調達を成功させるには、以下のポイントをしっかりとおさえて資金調達を行ってください。

即日で資金調達を成功させるポイント

・信用情報の影響を受けない資金調達方法を選ぶ
・資金調達額はなるべく少額にする
・資金調達先の実績を積む
・提出する必要書類は事前に準備しておく
・申し込みは午前中にすませておく
即日で資金調達ができる方法のメリット・デメリットをよく理解したうえで、最適な資金調達方法を利用してください。