長崎でビジネスローンを利用について、選びのコツなど紹介
2024年9月9日
長崎でビジネスローンを利用してお金を借りる際、どこの銀行・ノンバンクに相談すれば良いでしょうか?
この記事ではビジネスローンについてご案内したいと思います。
ビジネスローンとは事業性資金
ビジネスローンとは、事業性資金を借り入れる資金調達方法です。
長崎県の事業主が資金使途としては、以下のように事業に関係することに限られます。
・運転資金
・設備投資
・人件費の支払い など
ただし、銀行融資のように資金の使い道について厳しく管理されるわけではありません。
融資された資金を柔軟に活用したい場合には、ビジネスローンが向いています。
銀行・ノンバンクのビジネスローンがある
ビジネスローンには、さまざまな種類があります。
メガバンクなどの金融機関によるビジネスローンもありますし、融資メインで運営するノンバンクのビジネスローンもあります。
銀行やノンバンク以外の貸金業登録をしていない業者のビジネスローンは、いわゆる「闇金融」です。
貸金業登録をしている場合は利息の上限がありますが、闇金融の中には、法外な利息を求めてくるところもあります。絶対に利用しないようにしましょう。
借りられるのは事業を営む法人・個人に限定される
ビジネスローンの申し込みができるのは、「法人の経営者」か「個人事業主」に限られます。
事業を運営していない個人は、借入ができないので注意しましょう。
ビジネスローンとカードローンの違いは?
ビジネスローンとカードローンが、同じようなサービスに感じる方もいらっしゃるでしょう。
ビジネスローンが事業性資金に対する融資であるのに対し、カードローンの使い道は自由です。
事業を運営していない個人も借り入れができ、(1)で説明した使用用途以外でも利用することができます。
ビジネスローンと銀行融資の違いは?
「ビジネスローン」と「銀行融資」は、一見似ているようにも思えますが、まったく異なる資金調達方法です。
ビジネスローンと銀行融資の違いとして、具体的に以下のことについて解説します。
・融資審査の厳しさ
・金利の幅が大きい
・担保や保証人の要否
融資審査の厳しさ
銀行融資は、審査が厳しいのが特徴です。
審査の結果が出るまでには早くても2週間~1カ月かかりますし、審査の結果融資を受けられない場合もあります。
特に、設立間もない企業など、信用力がないと判断されれば金融機関からの直接融資(プロバー融資)を受けることができなくなります。
以上のように、設立間もない企業などは、信用保証協会の保証を付けた融資を利用することが一般的です。
ただし、銀行融資の場合は、審査に通れば長期間の融資が受けられるというメリットがあります。
銀行融資に比べるとビジネスローンの審査は早く、比較的通りやすいのが一般的です。
金利の幅が大きい
銀行融資は、一般的に金利が低く設定されています。
銀行融資に比べると、ビジネスローンは金利が高く設定されています。
金利が高く返済額が大きくなってしまうという点からも、急な資金需要ができたときはともかく、安易なビジネスローンの利用はおすすめできません。
担保や保証人の要否
信用力が低い企業が銀行融資を利用する際には、担保や保証人を差し入れる必要があります。
しかし、ビジネスローンは担保や保証人を提供する必要がありません。
不動産やまとまった定期預金がなく、担保に入れられるものがない場合でも、ビジネスローンであれば資金調達ができます。
ビジネスローン利用時の流れと必要書類
ビジネスローン利用時の流れと必要書類を紹介します。
ビジネスローン利用時の流れ
ビジネスローン利用時の一般的な流れは以下の通りです。
①来店予約(電話やインターネットで予約)
②ビジネスローンの申し込み
③ビジネスローンの審査
④ビジネスローンの審査回答
⑤ビジネスローンの契約
⑥ビジネスローンの実行
ビジネスローンは、申し込みから審査、融資実行までが早いのが特徴です。
早い場合には、申し込み日~1週間ほどで融資を受けられます。
ノンバンクのビジネスローンの中には、完全に非対面で融資を受けられるところもあります。
長崎県でもオンラインであれば県外の場所でもご利用いただけます。
インターネットで申し込む場合の流れは、以下のとおりです。
①オンラインで申し込み
②ホームページなどから必要書類をアップロード
③オンラインで審査結果通知
④オンライン上または郵送またはFAXで契約手続
⑤ビジネスローンの実行
業務が忙しくて、面談に足を運ぶのが手間と感じる方は、オンライン上で完結するビジネスローンを利用するのが便利です。
ビジネスローン利用時に必要な申し込み書類
ビジネスローン利用時に必要になる書類は、以下のとおりです。
・申込書
・決算書(過去2期分)
・納税確認書類(法人税・所得税・消費税を支払った領収書)
・本人確認資料
・履歴事項全部証明書
・印鑑証明書(法人・経営者)
上記の資料は、一般的にどのビジネスローンを利用する場合でも求められることが多いようです。
また、必要に応じて、次のような資料を求められることもあります。
資金使途の確認書類(設備の見積書等)
定款
許認可証の写し(許認可のいる業種の場合) など
どのような書類が必要になるかは、利用を希望するビジネスローン会社へ直接問い合わせて確認することをおすすめします。
ビジネスローンを利用するメリット
ビジネスローンを利用するメリットを紹介します。
具体的には、以下のとおりです。
・銀行融資よりスピーディーに資金調達ができる
・総量規制の対象外となる
・比較的審査に通りやすい
・赤字でも融資を受けられる
・銀行融資よりスピーディーに資金調達ができる
ビジネスローンを利用する一番のメリットは、銀行融資に比べて、審査から資金調達までの時間が早いことです。
ビジネスローンでは、「スコアリングシステム」を利用して、信用情報や決算書などの情報をコンピューターのプログラムが自動で点数化して審査します。
一方、銀行融資では、決算書の情報を元に格付をしますが、データだけでの判断ではなく、経営者と面談したり、企業を訪問したりして定性的な判断もします。
その結果、審査までの時間が長くなるのです。
資金繰りが悪化して、1日でも早く資金調達が必要な場合には、スピード感が大切です。
支払い計画通りに支払いができなければ、取引先から信頼を失い、取引を停止されてしまう可能性もあるからです。
銀行融資の審査を待つ余裕がない場合には、ビジネスローンを利用したほうが早期に資金繰りを改善させることができるでしょう。
総量規制の対象外となる
ビジネスローンは、総量規制の対象外というのもメリットです。
総量規制とは、貸金業者から借りられるお金の総額の上限を規制する法律のことをいいます。
借入過多により、消費者が返済できなくなる状況を防ぐためにできた法律で、借入額が年収の3分の1を超えることができなくなりました。
しかし、総量規制の対象は個人に対する融資に限られるので、事業主のビジネスローンに対する借入額の上限はありません。
比較的審査に通りやすい
ビジネスローンは、比較的審査に通りやすいのもメリットの1つです。
銀行融資の場合、例えば設備資金の借入ならば事業計画を作成する必要があります。
設備を導入することでどれほどの利益を出し、どのように借入金の返済をしていくのかを説得力をもって説明しなければ審査に通りません。
業歴が浅い企業などでは、銀行独自の融資(プロパー融資)を受けることもできません。
信用保証協会の保証を付けた融資になることがほとんどで、銀行独自の審査に加えて信用保証協会の審査を待つ必要が出てきます。
一方で、ビジネスローンの審査は簡易的で、銀行融資に比べれば審査も通りやすいです。
プロパー融資について、詳しくは「プロパー融資とは?審査通過のために知りたい6つのこと」で解説しているので、あわせてご確認ください。
信用保証協会については、「信用保証協会とは?わかりやすく解説!高額融資のため知りたいこと5つ」で解説しているので、あわせてご確認ください。
赤字でも融資を受けられる
銀行融資の場合、新規の申し込み時に赤字があると、融資を受けることが難しくなります。
しかし、ビジネスローンでは赤字の場合でも融資を受けられることがあります。
赤字が続いていたとしても、事業の将来性があると判断されれば審査が通ることがあるからです。
現時点で赤字が発生しており、資金調達ができるか不安を感じている方は、銀行よりビジネスローンに相談したほうがいいといえるでしょう。
ビジネスローンを利用するデメリット
最後に、ビジネスローンを利用する際のデメリットについて説明します。
具体的には、以下のとおりです。
・金利が銀行融資に比べると高い
・融資上限金額が少ない
・今後の融資に影響する可能性がある
・金利が銀行融資に比べると高い
ビジネスローンは、銀行融資に比べると金利が高いのが一般的です。
銀行融資の金利は年利約1%~10%ですが、ビジネスローンの金利は約10%~18%に設定されています。
銀行融資に比べると審査が通りやすい分、貸し倒れするリスクも高いからです。
例えば、運転資金は経常的に発生するものです。
運転資金の借入は、返済期限を延長して、融資を継続する企業も多いでしょう。
借入期間が長くなれば長くなるほど金利の負担も重くなりますので、ビジネスローンを利用する際には、利用が長期間にならないように気をつけましょう。
融資上限金額が少ない
銀行融資の場合、中小企業に対しても数千万円単位の融資が可能です。
しかし、ビジネスローンは融資の上限が数百万円に抑えられていることがほとんどです。
上限額が少ないのは、ビジネスローン会社が貸し倒れを防ぐためでもあります。
設備投資などで大きな金額の融資を受けたい場合には、事業計画書などの作成が面倒だと感じても銀行融資を受けたほうがいいといえるでしょう。
今後の融資に影響する可能性がある
銀行によっては、ビジネスローンに対して、良い印象をもっていないところもあります。
「銀行から借入ができない事情があったのか」と勘ぐられてしまう可能性もあるでしょう。
銀行融資に比べると、ビジネスローンの方が資金使途の制限も少なくて済みます。
「マネーロンダリングなど怪しいお金の使い方をしていないか」と思われてしまう可能性もあります。
今後、銀行からの融資を受けたいと考えているのであれば、ビジネスローンの利用は極力控えた方がよいでしょう。
まとめ
ビジネスローンは利便性が高いですが、金利が高く資金繰りを圧迫する恐れがあります。
資金調達に対して不安がある場合には、税理士に相談してみてはいかがでしょうか。
税理士に相談することで、
財務状況を見ながら適切な資金調達方法のアドバイスをしてくれる
税務面から見た事業計画書の妥当性を検証してくれる
といったメリットがあります。
ぜひ、一度相談してみてください。