クラウドファクタリングは今までのファクタリングと何が違うの?

2023年2月9日

ファクタリングは近年、オンライン上で完結するサービスの普及が進み、ますます盛り上がりを見せています。
資金繰りに悩みを抱える個人事業主・フリーランス・中小企業などの小規模事業者のニーズに応える点が人気を集め、新規参入企業も増加。クラウドファクタリングは今後より一般的な言葉になっていくでしょう。
本記事では、クラウドファクタリングについて詳しく解説していきます。

クラウドファクタリングとは

クラウドファクタリングとは、インターネット上で完結するファクタリングのことを言います。

ファクタリングとは

「ファクタリング」とは売上債権を買い取ってくれるサービスです。
日本では先に商品・サービスを提供して1ヶ月〜数ヶ月後に入金される信用取引が一般的で、この信用取引で発生する「代金を受け取る権利」を売上債権と言います。売掛金・売掛債権とも呼ばれ、具体的には請求書や手形が該当します。

ファクタリング会社は未入金の請求書の買取を行っており、審査完了から最短即日で現金化することも可能です。
これまで対面形式のものが一般的で手数料も高めでしたが、技術発展に伴いWebから申し込み・入金まで完結するサービスが登場。手数料も従来の相場と比べて低く設定され、2-10%に抑えられている点が特徴です。個人事業主・フリーランス・中小企業など小規模事業者に確かなニーズがあり、年々市場は拡大、新規参入企業も増加しています。

クラウドとは

「クラウド」は専用のソフトウェアやサーバー・ストレージを持たなくても、インターネットがあれば必要な時にデータやサービスにアクセスできるサービスです。Googleが提供するGmailなどが有名ですが、他にも勤怠管理や名刺管理、バックオフィス業務もクラウドで管理することが一般的になってきています。

クラウドファクタリングと資金調達

資金調達方法は、大きく分けてデット・ファイナンスとエクイティ・ファイナンスの2種類に分けられます。デット・ファイナンス(debt finance)とは第三者から資金を借りることで、負債に分類されます。対してエクイティ・ファイナンス(equity financing)とは資産の現金化で、負債にはなりません。

デット・ファイナンスと資金調達

代表的なデット・ファイナンスには、日本政策金融公庫や自治体の制度融資、銀行からの借入、ビジネスローンがあります。

日本政策金融公庫や制度融資では、小規模事業者を支援することを目的とした融資制度も数多く提供しており、低い金利や豊富な融資メニューが特徴です。一般的な融資のほか、女性・若手起業家・シニア起業家支援融資、創業支援融資、外部環境による経営悪化に対応した融資など、各々のニーズに対応した融資をしてくれます。ただし、返済能力や事業計画をしっかりと示す必要がありますので準備から融資まで2-3ヶ月はかかると見積もった方が良いでしょう。

銀行融資も同じく審査準備から融資実行まで時間がかかります。日本政策金融公庫や自治体の制度融資と比べると金利が高くなる可能性もあります。
ビジネスローンは、最短即日融資・無担保無保証・審査基準がやさしいことが特徴ですが、そのぶん金利は高くなり借入限度額にも前者の融資に比べると制限がかかります。

エクイティ・ファイナンスと資金調達

ファクタリングは資産である売上債権の現金化ですので、エクイティ・ファイナンスに分類されます。ビジネスローンと同じく、申し込みから現金化までの時間が短い点や担保・保証が不要な点が魅力です。
手持ちの売上債権以上の資金を調達できない点はネックですが、至急現金が必要な場合は非常に有効です。

クラウドファクタリングまとめ

事業を運営・拡大していく上で資金繰りに関する問題は避けて通れない道です。
オンライン型ファクタリングは用意する書類が少なく手続きも迅速で、すぐに資金化ができるメリットが大きいサービスです。
この記事をお読みになって自分に合っているかを判断し、資金繰りに役立てていただければ幸いです。