ビジネスローンは開業前でも利用できる?その疑問について詳しく解説!
2025年1月13日
「ビジネスローンは開業資金にも使えるのか?」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、開業資金の調達方法としてビジネスローンの使用は可能なのか、審査ポイントや審査に通るためのポイントについて解説します。
ビジネスローンとは
ビジネスローンとは、ビジネス(事業)に関する資金を融資するための金融商品です。
ビジネスローンの使途は幅広く、一般的には「事業用途」であれば申込対象となる商品が大半です。そのため、基本的には開業資金の借入を目的にビジネスローンを利用できます。
ただし、ビジネスローンの種類によっては、開業資金の融資を受け付けていないところもあるため注意しなければいけません。
とくに、開業前の場合は実績等が一切無いため、事業プラン一つで勝負するしかありません。そのため、開業前でも申込可能なビジネスローンであっても、審査難易度はとても高いです。
まずは、開業資金の調達方法としてビジネスローンの使用は可能なのか、審査ポイントや審査に通るためのポイントについて解説します。
創業時OKのビジネスローンもある
ビジネスローンは「事業用途」であれば利用できるローン商品であり、開業時(創業時)に利用できるものもあります。
ただし、開業資金としての融資は金融機関側としても貸し倒れリスクが高いため、中には「開業資金融資は不可」とされているところもあるため注意しなければいけません。
一般的なビジネスローンは、これまでの事業内容や事業の安定性を審査したうえで融資可否を判断します。そのため、これまで一切の事業実績がない状態で審査に申込をしても、審査をするための材料が少ない、もしくはまったくない状態です。
審査をするための材料が揃っていなければ、そもそも審査を行えません。このことから、多くの金融機関で開業資金調達を目的とした融資は断られているのが現実です。
とはいえ、先に解説したとおり独自の審査基準に基づいて、開業資金融資を可能としているビジネスローン商品もあります。そのため、これからビジネスローンでの開業資金の調達を検討されている人は、「開業資金の融資可能」なところへ申込をしなければいけません。
有担保なら比較的審査に通りやすい
開業資金調達を目的としたビジネスローンは、実績がないため審査に通りにくいです。しかし、有担保であれば審査に通りやすくなるため、担保にできるものがあるかどうか検討されてみてはいかがでしょうか。
たとえば、ビジネスローンであっても個人が所有する不動産を担保に入れられます。
担保を入れることによって、担保と同価値程度の融資まで受けられる可能性があります。たとえば、不動産の担保価値が3,000万円であれば、3,000万円程度までの融資が可能となるでしょう。
開業前の実績も考慮される
ビジネスローンで資金調達をする場合、通常であれば事業実績等を参考に融資可否を判断します。しかし、開業前で実績が少ない場合は、開業前に行ってきた実績を考慮したうえで融資可否を判断し、融資可能額が決定します。
たとえば、代表者個人の個人信用情報や、開業準備(シード期)にあたって融資を受けた際の返済実績等が評価されるでしょう。
とくに開業資金調達を目的とした融資を行う場合は、開業前の実績を評価して融資可否を判断するケースが多いです。
少ない材料で判断する必要があるため、アピールできるポイントがあれば積極的に伝えることも審査通過のカギとなります。
ビジネスローンを開業資金に利用するための条件
開業資金をビジネスローンで調達できますが、いくつか細かい条件を満たしている必要があります。たとえば、以下のような条件を満たしていなければ、借入は難しいでしょう。
ビジネスローンを開業資金に利用するための条件
・緻密な事業計画と返済計画
・事業主のスキルや実績
・代表者本人の信用情報
開業資金を調達する場合、企業としてその事業の実績を見せられません。そのため、その他のところで返済能力を見せる必要があります。
つまり、開業資金を借入する場合は、継続的な事業を行っている企業等の資金調達よりも困難である事実を認識しておいたほうが良いでしょう。
ビジネスローンを開業資金に利用する際の注意点
ビジネスローンを開業資金として利用する場合は以下に注意しましょう。
・ビジネスローンを開業資金に利用する際の注意点
・比較的金利が高く限度額は低めに設定される
・担保や保証人が必要な場合が多い
・実績が無いので審査は厳しめ
ビジネスローンは銀行融資等と比較して金利は高く、限度額は低めです。
また、開業資金の調達であるため、これまでの実績が少ないもしくはまったくないため、慎重な審査が行われます。実績がある事業主等と比較すると、審査は相当厳しいものになるため注意しましょう。
比較的金利が高く限度額は低めに設定される
開業資金の調達方法には、ビジネスローンの他、日本政策金融公庫や銀行融資を検討する方法があります。上記の資金調達方法を比較すると、圧倒的にビジネスローンの金利が高いです。
ビジネスローンはより多くの人に利用してもらえるよう、日本政策金融公庫や銀行融資よりも審査は優しめです。しかし、その分貸し倒れリスクが高いため、金利を上げなければ営業を続けられません。
また、同じ理由から利用可能額も低めに設定されているため注意しなければいけません。
担保や保証人が必要な場合が多い
ビジネスローンを利用する場合、担保もしくは保証人を用意するように求められる場合があります。とくに、開業資金を調達する場合、実績がない分、貸し倒れリスクが高いと判断されやすいため担保もしくは保証人を求められるケースが多いです。
保証人であれば、開業資金として借入を希望する金額を返済できるだけの能力がある人でなければ審査通過は難しいでしょう。
担保であれば、一般的には不動産を担保として入れるケースが多いです。不動産に担保価値が認められる場合は、開業資金の調達も容易になるでしょう。
実績が無いので審査は厳しめ
これから開業をして事業を開始しようとしているため、現時点で当該事業の実績が少ない、もしくはまったくない状態であると考えられます。この場合、審査はとても厳しくなってしまうため注意しましょう。
融資を行う側から見ると、何ら実績がない人に対して融資を行うことはとてもリスキーです。なぜなら、その事業が成功するかどうかわからないためです。どれだけ魅力的なプレゼンを行ったとしても、実績がなければ評価のしようがありません。
そのため、実績がある企業と比較すると、とても厳しく審査をされてしまいます。
これまで豊富な実績がある企業であれば、「同じ事業で実績があるため、融資をしても安心できる」と金融機関が判断できます。実績がなければ、このように判断できないため、相当不利になることを覚えておいたほうが良いです。
とはいえ、絶対に審査に通らないわけではありません。可能な限りアピールポイントを集め、しっかり伝えることができれば審査に通る可能性はあるため安心してください。
まとめ
今回は、ビジネスローンで開業資金を調達する際のポイントについて解説しました。
ビジネスローンは「事業用途」であれば利用できるローン商品であり、使途が開業資金出会っても利用できます。しかし、「開業資金=これまでの実績がない・少ない」ということであり、この点が問題となることが多いです。
事業としての実績が少なければ、金融機関として融資可否を判断するための材料が少ないことを意味します。そのため、慎重に審査を行うことは当然であり、融資を断られたり金利設定が高くなったりすることもあるでしょう。