審査の甘いビジネスローンはあるのか、審査に通るコツも解説
2023年4月12日
資金調達について「融資は審査が厳しいから通らないかも」と悩んでいませんか?
資金調達方法の中で、ビジネスローンはかなりメジャーで、多くの事業者が審査を申請しています。
しかし、審査に通らず困っている事業者がたくさんいることも事実です。
本記事では、審査の甘いビジネスローンの特徴を厳選し、審査通過のためのコツと共に解説。
本記事を読めば、審査の甘いビジネスローンがどこかだけではなく、審査に通るために必要な項目も理解できるので、審査通過への道が開けます。
ビジネスローンは銀行融資より審査が甘い!
ビジネスローンは、銀行よりも金利が高い代わりに法人でなくても、気楽に資金調達をするための手段です。
ビジネスローンの金利は銀行よりも高く設定されているため、貸倒リスクをカバーできます。
そのため、ビジネスローンは銀行融資よりも審査が甘くなっているのです。
また、ビジネスローンを申請する際は決算書を元にしたスコアリングシステムを使った審査が一般的となっています。
ビジネスローンの審査が銀行融資の審査よりも簡単であることも、審査を簡単に終えられる理由です。
銀行融資の審査に通らなかった場合でも、ビジネスローンの審査には通る可能性が十分にあるので、前向きに検討してみましょう。
ビジネスローンの審査難易度の評価方法5選
ビジネスローンの審査難易度を図るためには、ビジネスローンの業者について詳しく知っている必要があります。
審査難易度を評価する基準を把握しておけば、ある程度勝算のある状態でビジネスローンの申請が可能です。
ビジネスローンの審査難易度の評価方法は以下の5つが挙げられます。
・ビジネスローンのローンタイプ
・ビジネスローンの業態
・ビジネスローンの金利
・有担保ローンの取り扱いがあるか
・事業者向けか、消費者向けも含むか
ビジネスローンのローンタイプ
ビジネスローンには大きく分けて2種類のローンタイプがあります。
証書型のローンとローンカード型のローンです。
ローンカード型のローンは、指定の範囲内で何度でも借入ができるビジネスローンを指します。
一方、証書型のローンは、一度だけ借入するビジネスローンのことです。
証書型のローンの方が、貸倒リスクが低いので、審査難易度としては低くなります。
ビジネスローンの業態
ビジネスローンを提供している所は、信用金庫からネット銀行、消費者金融まで様々です。
業態によって、ビジネスローンの審査難易度が違います。
業態ごとのビジネスローンの審査難易度としては以下の通りです。
【審査難易度】
消費者金融 → 易しい
地方銀行 → 標準
信用金庫 → 標準
大手銀行 →難しい
ネット銀行 →難しい
ビジネスローンの金利
ビジネスローンの金利は高ければ高いほど、審査難易度が下がります。
なぜなら、ビジネスローンを提供している業者も利益を出したいからです。
金利が高いほど、業者の利益も大きくなります。
そのため、高金利のローンは業者もなるべく利用してもらいたいと考えているのです。
有担保ローンの取り扱い
ビジネスローンは一般的に無担保で第三者の保証人が要らないローンを指します。
担保や保証人が必要ない分、審査が厳しいのです。
しかし、不動産担保ローンといった有担保ローンであれば、審査が一気に甘くなります。
担保があることで、返済できなくなった場合の信頼性が高いからです。
事業者向けか、消費者向けも含むか
ビジネスローンには、事業者向けのサービスと、消費者向けも含むサービスの2種類に分かれます。
審査難易度としては、事業者向けに特化したビジネスローンの方が低いです。
なぜなら、事業者向けのローンサービスだけで利益を出しているから。
消費者向けも含むビジネスローンの場合は、事業者でなくても利益を出せるので、事業者が審査に通らないことが起こります。
一方で、事業者向けのビジネスローンのみを提供している業者は事業者の審査を通さないと、利益が立ちません
そのため、事業者向けに特化したビジネスローンの方が、審査に通りやすくなります。
審査に通るためのコツ5選
ビジネスローンの審査に通るためには、資産の余裕を持たせて、信頼を担保することが一番です。
しかし、信頼性の担保が確実ではない人も多いでしょう。
以下の5つのコツを抑えれば、ビジネスローンの審査に通りやすくなります。
・借入希望額を少額にする
・来店が必要なサービスを利用する
・上限金利が高い会社を選ぶ
・保証人を準備する
・担保を準備する
借入希望額を少額にする
借入希望額を少額にすることで、審査に通りやすくなります。
信頼のない事業者が100万円を借り入れるのと、1000万円を借り入れるのとでは、審査の通過率はまったく変わりますよね。
ローンを返済できる信頼が担保できない状態の場合、少額の申請から行うと良いでしょう。
少額のローン返済を繰り返していくことで、信頼性が増し、段々と高額のローンを組めるようになります。
来店が必要なサービスを利用する
来店が必要なサービスを利用することで、審査に通る可能性が高くなります。
通常、ビジネスローンの申請は決算書を使って行いますが、来店が必要なサービスの場合は違います。
もちろん決算書も使いますが、直接担当者と話をすることで、より総合的に審査をしてもらえる可能性が高くなるのです。
上限金利が高い会社を選ぶ
前述した通り、金利が高いほど審査は甘くなる傾向にあります。
なぜなら、ビジネスローンを提供する業者も利益を出したいからです。
信頼性の担保ができていない人は、まず金利の高いビジネスローンを検討してみましょう。
しかし、金利が高い場合、返済には時間がかかります。
そのため、返済の余地を必ず残した状態で、借入をするようにしましょう。
保証人を準備する
保証人を準備しておくことで、審査に通りやすくなります。
返済力のある保証人を立てることで、返済の信頼性が高くなるのです。
仮に、借入した事業者が返済不可能な状態になったとしても、保証人に返済を求めることができるので、ビジネスローンを提供する側としては保証人がいるに越したことはありません。
保証人を準備することは、審査に極めて通りやすくなる方法と言えます。
担保を準備する
担保を準備することでも審査に通りやすくなります。
担保としては、不動産が最も一般的です。
仮に、借入した事業者が返済不可能な状態になったとしても、担保を処分することで、貸し倒れを防止することができます。
担保があることで、決算内容が悪かったとしても融資を受けられるケースもあるので、積極的に活用していきましょう。
ビジネスローン以外の資金調達方法3選
どうしても資金調達をしたいが、ビジネスローン以外の方法も知りたい人のために、ビジネスローン以外の資金調達方法も紹介します。
ビジネスローン以外の資金調達方法は以下の3つです。
・ファクタリング
・公的融資
・有担保ローン
ファクタリング
ビジネスローン以外の資金調達方法1つ目は、ファクタリングです。
ファクタリングとは、売掛債券をファクタリング会社へ売却することで資金調達をする方法を指します。
ファクタリング会社に売掛債権を売却することで、即日の資金調達が可能です。
税金の未納や金融事故を起こした経歴のある事業者であっても、ファクタリングであれば利用できる可能性があるので、積極的に検討してみましょう。
しかし、ファクタリング手数料が取られるので、売掛金の満額を手に入れることはできないことに注意が必要です。
公的融資
政府系金融機関や地方公共団体といった公的な機関から融資を受けることも可能です。
営利目的の銀行と違い、事業の促進のみならず地方の活性化を目的としているので、決算の状態で審査が行われることがありません。
実は、公的機関の融資には様々な種類があり、事業者の方は必見の資金調達方法と言えます。
有担保ローン
前述の通り、有担保ローンも有効な資金調達の手段です。
一般的にビジネスローンでは担保や保証人を必要としません。
しかし、有担保ローンは担保がある分、返済する事業者の信用が高まります。
返済が不可能となった場合には、その代わりに担保を売却しなければなりません。
まとめ
審査の甘いビジネスローンと、審査に通るためのコツなどを解説しました。
審査の甘いビジネスローンを探すことも大事ですが、それ以上に審査に通るためのコツを抑えることが必要です。
本記事で解説したポイントを抑え、安全に資金調達をしていきましょう。