ファクタリングはスタートアップ企業でも利用可能!

2023年3月13日

スタートアップとは英語で「始める」「起動する」という意味で、スタートアップ企業は起業して間もない企業のことを指します。
起業して間もない企業は資金調達に苦労するものです。

スタートアップ企業でも利用できる!?ファクタリングとは

スタートアップ企業の課題、資金調達。開業したてで信用が充分でないスタートアップ企業にとって資金調達は苦労するところですね。

特に融資となると借りられないことがほとんど。借りることができたとしても、高額の資金調達は難しい現状です。

そんな中、ファクタリングであれば開業直後でも簡単に資金調達することができます。それは、ファクタリングが融資ではないからです。

ファクタリングは、売掛金をファクタリング会社に売却して期日前に資金化する調達法。売掛金を譲渡するので売掛先に信用があれば買い取ってもらえるということです。

融資が使いづらい状況でも使える資金調達方法があるのはありがたいですね。しかし、メリットがなければあまり意味があるとは言えませんよね。

そこで、この記事ではファクタリングのメリットとデメリットを解説していきます。

ファクタリングでスタートアップ企業が資金調達するメリット

スタートアップ企業でも利用することができるファクタリング。まずはそのメリットから見ていきましょう。

ここであげるメリットは5つです。順番に説明していきます。

資金化が早い

ファクタリングでは、その資金化の早さもメリットの1つです。融資の場合、長いと審査に2ヶ月ほどかかることもありますが、ファクタリングは最短即日で資金調達することができます。

そのため、ファクタリングを使えば急な資金需要に対応することができます。上手く利用することで不安定な創業期を乗り切ることができるでしょう。

負債にならない

ファクタリングによる資金調達は負債にならないということ。借入ではなく、売掛債権を売却するだけなので負債になりません。

負債にならないことで、会社の信用情報に響かない、融資枠を温存できるというメリットがあります。特にスタートアップ期にはありがたいメリットです。

審査が甘い

審査が甘いというと多少意味合いが違うかもしれませんが、融資と比べると甘いです。それは、ファクタリングの審査対象がファクタリングを申し込んだ企業ではなく売掛先のためです。

審査のポイントは、債権買取後、売掛先の企業が期日通りに入金することができるのかどうか。それさえクリアしていれば審査に通るでしょう。

融資審査に落ちるのはよくあることですが、審査に落ちるのであれば時間の無駄になってしまいますよね。その点、ファクタリングの審査の甘さは1つのメリットと言えるでしょう。

担保・保証人不要

ファクタリングは資金調達の中では珍しく、担保・保証人が不要です。そもそも借入ではないため当たり前と言えば当たり前ですが、条件の良い融資には担保や保証人がつきもの。

それらがなく資金の調達ができるのはファクタリングの1つのメリットでしょう。

オフバランス化が図れる

ファクタリングを利用することでオフバランス化が図れます。オフバランス化とは、バランスシート(貸借対照表)から資産を外す(オフ)すること。

資産を外すことで、総資産利益率(ROA)と自己資本比率を良く見せることができます。これらの経営指標がよくなると融資審査に通りやすくなる、株価が上がるなどの効果があります。

以上がファクタリングの5つのメリットです。

このようなメリットがあればデメリットもあるのが世の常。以下でファクタリングのデメリットについて解説していきます。

ファクタリングを使う場合のデメリットと注意点

ファクタリングが抱えているデメリットは主なもので2つです。1つずつ解説していきます。

売掛先に知られる可能性がある

2つ目のデメリットは、売掛先に債権譲渡が知られてしまう可能性があること。2社間ファクタリングであれば、売掛先に通知せずに債権を売却することができます。

しかし、通知がなくとも登記簿などから知られてしまう可能性はあるのです。売掛先に債権譲渡を知られた場合、財務状況が芳しくないと思われてしまい、最悪の場合取引が解消される可能性もあります。

以上2点がファクタリングの主なデメリットです。メリットに比べ大きなデメリットもあるので、利用する場合は慎重な判断が必要です。

ファクタリング会社によっても対応が異なるので会社選びも重要になります。また、スタートアップのような信用が確立されていない企業の場合ファクタリングですら断られることがあります。

手数料が高い

一点目はファクタリング手数料の高さ。ファクタリングの手数料相場は2社間ファクタリングで5%~25%ほど。

例えば、支払サイト1ヶ月の100万円の売掛債権を手数料10%で売却した場合、その手数料を年利に換算すると120%の金利が発生している計算になります。

単発の資金調達なので、手数料が高くなってしまうのは仕方のないことです。しかし、それを加味しても高いので、何回も使うものではないと言えるでしょう。

まとめ

今回はスタートアップ企業でも使えるファクタリング会社を紹介してきました。

スタートアップ企業は融資審査に通らないことが多いですね。そんな中ファクタリングであればスタートアップ企業でも利用することができます。

実際ファクタリングは便利な資金調達法ですが、その分大きなデメリットもあります。利用する際は慎重に会社を選びましょう。