ファクタリングの手数料の相場はどのくらい?振込手数料やその他費用について解説!

2024年1月14日

ファクタリングの手数料が様々ありわからなくなっていませんでしょうか。
この記事では複雑なファクタリングの手数料について詳しく解説しています。最後まで見てください!

ファクタリング手数料とは

ファクタリングの手数料とは、ファクタリング会社が売掛債権を買い取る際に、売り手から徴収する費用のことです。

ファクタリングの手数料の定義

ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に売却することで、売掛債権の支払い期日よりも前に現金を受け取ることができる資金調達の方法です。

しかし、ファクタリングには手数料が発生するため、現金を受け取る際には、売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額が支払われます。

たとえば、売掛債権が100万円で、手数料が5%だとすると、手数料は5万円です。つまり、売り手は100万円から5万円を引いた95万円を受け取ります。

後述するファクタリングの種類(2社間・3社間)によっても手数料は変わってきます。

利率との違い

ファクタリングは、貸付ではなく、売掛債権の売買による資金調達方法です。そのため、利率は発生しません。

利率は、貸付を受けた際に、借り手から貸し手に対して支払われる利息のことです。利率は、貸付額に対して一定の割合で設定されます。

ファクタリングは、売掛債権をファクタリング会社に売却することで、売掛債権の支払い期日よりも前に現金を受け取ることができます。しかし、ファクタリングには手数料が発生するため、現金を受け取る際には、売掛債権の額面から手数料を差し引いた金額が支払われます。

なお、ファクタリング会社によっては、手数料を利率に換算して表示している場合があります。しかし、これはあくまでも手数料の表記方法であり、利率ではありません。

ここがポイント!
ファクタリングは貸付でないので利率はない。

ファクタリングの手数料の相場

ファクタリングの手数料の相場は、ファクタリング会社や契約形態によって異なります。

2社間ファクタリングの手数料の相場

2社間ファクタリングは、ファクタリング会社が売り手から請求書を買い取り、売り手が売掛先に請求書を送付します。そのため、ファクタリング会社は未回収リスクを負うため、手数料が高くなります。一般的に、2社間ファクタリングの手数料は4〜12%程度です。

3社間ファクタリングの手数料の相場

3社間ファクタリングは、ファクタリング会社が売掛先に直接請求書を送付し、売掛先からファクタリング会社に代金を回収します。そのため、ファクタリング会社は未回収リスクを低減することができるため、手数料は低くなります。一般的に、3社間ファクタリングの手数料は1〜10%程度です。

ファクタリングの手数料が決まる要因

売掛先の信用力

売掛先の信用力が高いほど、ファクタリング会社は未回収リスクを低く見積もります。そのため、手数料率も低くなります。逆に、売掛先の信用力が低いほど、手数料率は高くなります。

売掛債権の金額

売掛債権の金額が大きいほど、ファクタリング会社は手数料率を低く設定します。その理由は、売掛債権の金額が大きいと、手数料額も大きくなるためです。逆に、売掛債権の金額が小さいほど、手数料率は高くなります。

ファクタリング業者の利用回数

ファクタリング業者の利用回数が多いほど、ファクタリング会社は利用者に対する信頼度を高めます。そのため、手数料率も低くなります。逆に、利用回数が少ないほど、手数料率は高くなります。

ファクタリングにかかる手数料の内訳

基本手数料

基本手数料とは、ファクタリング会社が契約時に請求する費用です。審査や事務処理などにかかる経費をカバーするために設定されています。基本手数料は法律で定められていないため、ファクタリング会社によって異なります。また、一部のファクタリング会社では無料で提供している場合もあります。

振込手数料

振込手数料とは、ファクタリング会社から利用者へ売掛金を振り込む際に発生する費用です。振込先や振込方法によって異なりますが、一般的には数百円から千円程度です。振込手数料は利用者が負担する場合とファクタリング会社が負担する場合があります。

債権譲渡登記費用

債権譲渡登記費用とは、債権譲渡登記を行う際に発生する費用です。債権譲渡登記費用には司法書士報酬と登録免許税が含まれます。司法書士報酬は、債権譲渡登記を依頼する司法書士によって異なりますが、一般的には数万円程度です。登録免許税は、債権譲渡の金額に応じて決まりますが、最低でも1,000円かかります。債権譲渡登記費用は利用者が負担する場合とファクタリング会社が負担する場合があります。

追加情報
債権譲渡登記費用の相場は10万円以下です。

審査・事務手数料

審査・事務手数料とは、ファクタリング会社が利用者や売掛先の審査を行ったり、契約書類や振込明細などの事務処理を行ったりする際に発生する費用です。審査・事務手数料はファクタリング会社によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度です。審査・事務手数料は利用者が負担する場合とファクタリング会社が負担する場合があります。

印紙代

印紙代とは、ファクタリング契約書や債権譲渡通知書などの重要書類に貼る印紙の代金です。印紙代は法律で定められており、契約金額や書類の種類によって異なります。印紙代は利用者が負担する場合とファクタリング会社が負担する場合があります。

出張費用

出張費用とは、ファクタリング会社の担当者が利用者や売掛先の現地に出張する際に発生する交通費や宿泊費などの経費です。出張費用はファクタリング会社によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度です。出張費用は利用者が負担する場合とファクタリング会社が負担する場合があります。

ファクタリングの手数料を抑える方法

ファクタリングの手数料を抑える方法としては、以下のようなものがあります。

3社間ファクタリングを選ぶ

3社間ファクタリングは、2社間ファクタリングよりも手数料が安くなる傾向にあります。売掛先に債権譲渡を通知することで、未回収リスクや詐欺被害を防ぐことができます。

債権譲渡登記有りの契約にする

債権譲渡登記とは、法務局で債権譲渡を登記することで、第三者に対して債権譲渡があったことを証明する手続きです。債権譲渡登記有りの契約では、債権譲渡登記費用がかかりますが、その分手数料が安くなる場合があります。

ここがポイント!
売掛債権譲渡登記を申請すると、売掛債権の譲渡が第三者に公開されます。そのため、売掛先が倒産などした場合でも、ファクタリング会社は売掛金を回収しやすくなります。

複数のファクタリング会社を比較する

ファクタリング会社によって手数料やサービス内容が異なります。複数のファクタリング会社を比較して、自分に合ったものを選ぶことで安心して資金調達ができます。

まとめ

この記事のまとめ
・ファクタリングをした際に支払われる金額は売掛債権から手数料を引かれた金額
・手数料が決まる要因は売掛先の信用力や業者の利用回数でも変化する
・手数料は業者によって大きく異なるので比較・検討することが大事